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「敬神生活」とはどんな1日を過ごすのか? 〜前編〜

 「敬神生活」と聞くと、厳しい修行をしたり、特別な力を持っていたりするイメージがあるかもしれません。しかし、実際にはごく普通の、ありふれた日常を過ごしています。

 ただ、人として生きる意味・目的は、「神さまにいかに近づけるか」だと考えています。そのため、何をするにしても「神さまに近づけるか」「神さまから遠ざかるか」という判断基準で生きているだけです。

 まず前提として、「神さまは存在する」という考えを持っています。では、なぜ私は神さまの存在を信じているのか? 理屈ではなく、自然とそう思えるのです。もちろん、証拠があるわけではありませんが、その理由を少しお話しします。

 空を見上げれば、朝になれば必ず太陽は昇ります。夜になれば規則正しく月は満ち欠けします。春には花が咲き、秋には実がなります。また、人間の体ひとつ見ても、意識しなくても心臓や肺や胃はそれぞれの機能を果たし、血は巡り、体温は一定に保たれます。

 自然や自分の体を観察したとき、私は人知を超えた何かが存在すると感じます。何の知性も存在せず、宇宙が運行しているとは思えません。何かの証拠を得たわけではありませんが、こうなると「信じる」「信じない」という話になってきます。そして、私は信じる人でありたいと思っています。聖書には、

「見えないのに信じる人は、幸いである」

ヨハネによる福音書20:24〜31

という言葉があります。

 もうひとつ前提となるのが、生命の永続性、つまり「死後も生活は続く」という考えです。「死ねばおしまい」という考えであれば、魂を磨いて神さまに近づく必要性がなくなってしまいます。この点についても、なぜだかわからないけれど、そう信じています。

 少し前置きが長くなりましたが、「神さまは存在する」「死後も生活は続く」という信念のもと、日々を過ごしています。

 それでは、「敬神生活」とはどのような一日なのか、ご紹介します。


1日の始まり

 朝はだいたい5時に起きます。昨日の出来事を引きずらず、今日を新しい一日として迎える時間です。気持ちをリセットし、区切りをつけて始めることを大切にしています。

夢日記をつける

目が覚めたらすぐに夢の内容を書き留めます。夜のうちに枕元にノートとペンを用意しておき、夢の解釈はひとまず置いておきながら、夢に出てきた物や人を箇条書きでメモします。

夢には、別の次元からのメッセージが含まれていることがあり、直感的な気づきや、自分自身が抱えている問題の解決のヒントが得られることがあります。睡眠中は肉体の制限が弱まり、別の次元に行けるとも言われています。

「スピリチュアル ダイアリー」を読む

『あるヨギの自叙伝』で有名なパラマハンサ・ヨガナンダ氏の言葉などが366日分収められています。「平和」「バランス」「勇気」「意志の力」「癒し」「思いやり」「祈り」「聖なる愛」などのテーマごとに、心を高める言葉を読んで1日を始めます。


「7つの約束」を宣誓する

キプロスの神秘家、ダスカロスことスティリアノス・アテシュリス氏が7歳のときに、別の次元のマスター(聖ヨハネ)から授けられたという「7つの約束」があります。この約束は、その後、ダスカロスのもとで学ぶ真理の探究者全員の約束となりました。


神棚に手を合わせる

 家には神棚があります。ただし、神棚そのものが神さまというわけではなく、神さまを敬い、感謝を捧げるためのツールだと考えています。

 私たちは肉体を持ち、物質世界で生活しているため、目に見えるものや形あるものを実体として認識するほうが得意です。しかし、神棚に手を合わせるときに大事なのは、「神さまを敬う」気持ちのほうです。

 神棚に手を合わせる際には、二拝二拍手一拝をし、「唱詞(となえことば)」を唱えます。

祓へ給ひ 清め給へ 守り給ひ 幸へ給へ
(はらえたまい きよめたまえ まもりたまい さきわえたまえ)

 私は、「神さまにお願いをするには、自分でできることは努力する」という気持ちが大切だと考えています。そこで、こう言います。

私は、自らを祓い清め、自らを守り、幸せでいます。

 これはアファメーションになっています。アファメーションとは、自分自身に向けて肯定的な言葉を唱えることで、自分の心や行動を好ましい方向に変えていく自己宣言のことです。

 前編はここまで。後半では日中の過ごし方から1日のおわりまでをお伝えします。読んでくださり、ありがとうございました。

後半はこちら


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