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藤田さんちの本棚紹介 #3

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は蔵書からPIXAR好きな方向けの本をご紹介。

The COLOR of PIXAR
<ピクサー>絵作りのための色見本帳

PIXARは、もう別に自分の口から語る必要もないほど、有名な3DCGアニメーションの制作会社ですね。
そんなPIXARの数ある作品のシーンを色別にまとめるという切り口の本がこちらです。
表紙だけでもワクワク感半端ないですね。

ティア・クラッター 著
ボーンデジタル 発行
2020年1月25日初版 / 3,800円+税


色と画だけで魅せる本

この本には、序文以降、文章がありません。
あるのは色の帯と、それのカラーイメージに付随する一場面、そしてそれがどの作品かを示すキャプションのみ。
どういう事かというと。

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著作権を考えて、キャラクターが出ないページを選んでみたのですが、350ページの中には、様々な作品のキャラクターたちが活き活きと動いています。

そして、グラデーションが美しい側面。
白からはじまって、紫へ。そこから青、緑、黄色、オレンジ、赤と辿って、赤紫までたどり着いたら、明度を落として黒へ至る。

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色彩好きだけでなく、いろんな方が楽しめる

自分みたいな色彩マニア以外にも、単純にPIXARが好きな人から、絵を描いている人、映像のカットや色彩設計をしている人まで、ターゲットが広いのが凄いところ。
読まなくていいから、パラパラめくっているだけで楽しいですし、じっくり見たらいろんな気付きが得られる一冊です。

気付きというのは、例えば

・キャラクターの喜怒哀楽が表れる時、どういう色で表現されているか
・時間や空間をどう表現しているか

といった事ですね。

最後に収録作品は以下のとおり。

・アーロと少年
・インサイド・ヘッド
・ウォーリー
・カーズ / カーズ2 / カーズ クロスロード
・カールじいさんの空飛ぶ家
・トイ・ストーリー 1 / 2 / 3
・バグズ・ライフ
・ファインディング・二モ / ファインディング・ドリー
・Mr. インクレディブル
・メリダとおそろしの森
・モンスターズ・インク / モンスターズ・ユニバーシティ
・リメンバー・ミー
・レミーのおいしいレストラン

興味があれば、ぜひ目を通して見て欲しい一冊です。

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藤田さんちの色彩事情 - Kei's Factory
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