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藤田さんちの本棚紹介 #22

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は青を集めた小さな図鑑をご紹介。

理想の色に巡り会える 青の図鑑

青にフォーカスして、様々なジャンルの青をピックアップした小ぶりな図鑑。
表紫の植物柄も美しく、スピン(栞紐)も光沢感のある涼やかなブルーで、夏の間飾っておきたくなる一冊です。

監修:橋本実千代
三才ブックス 発行
2023年6月15日 初版 / 1,800円+税

写真やイラストなどが豊富で、文章もコンパクトにまとまっているので、ページをめくるのが楽しいですね。
大きくて重い図鑑の中から「青」の項目だけを取り出してきた感じで、充実な内容ながら、手軽に読めるのもポイントです。

まずは日本と海外の青にまつわる色名リスト。

日本の青
海外の青。
フランスの色で1セクション、その他の国々で1セクションという構成になっています。

青は多くの国で「好まれる色No.1」なので、色名も数多あります。
ページ数の関係で残念ながら省かれてしまった青もたくさんあったはず。
緑がかったものやグレーがかったものなど、バリエーションも豊かで、青の懐の広さを感じます。

そこから、植物、動物、風景、鉱物などを収めた「しぜん」の章。

知らないものや場所もあって、眺めていて楽しいセクション

建築、染物、焼き物、絵画などの「つくる」の章。

最後に、季語、詩、名言、文学、映画を集めた「ことば」の章。
巻末の色見本を通り抜けて、裏表紙に辿り着きます。

見事に青に溢れた一冊でした。
ジャンルが網羅されているので、好きなジャンルの知らない青に巡り会えるのでは?

パラパラめくってるだけでも心落ち着きますし、ページをめくる時に生まれる風で少し涼しい気分にもなれますよ。
とても素敵な『青の図鑑』でした。


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藤田さんちの色彩事情 - Kei's Factory
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