【KPOP】ワンランク上の完コピのためには「アイソレーション」を学べ
「完コピのためにストリートダンスのすべてのジャンルに共通する技術・美的基準を学ぶ必要がある。それはアイソレーション・インターロッキング・キレ・音楽性だ」
というところまで前回は書きました。
今回は、そのアイソレーションについてです。
・アイソレーションを学ぶ意義
アイソレーションでは、体の各部位を自在に動かすことを学びます。
普段は特別に動かすことのない胸や首といったところを動かし、今後のあらゆるステップ・技の土台となります。
キレのある無駄のない動きから、人間離れしたウェーブや、色っぽい腰をくねらす動作などあらゆる動きが可能となります。
・アイソレーションのおすすめの動画
以下のプレイリストは、後述する注意点、コツをお読みになった後でご覧ください。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLVY6uOsv4D9ZGST2iXw_XZVsZsj7huUd9
ここでは「ロール」と呼ばれていますが、「アイソレーション」と同様のスキルが学べます。
(解説を担当されているダンサー・KITEさんは、「めちゃイケ」「マツコの知らない世界」などでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。ダンサーの間ではかなり有名で世界で最もバトル※の強いダンサーの一人です。)
※バトル DJがその場で選んだ曲に合わせ、即興で踊り優劣を競う競技・文化
さて、動画の紹介だけでは能がないので、注意点とコツを記します。
・注意点1 動かすためには動かさない
この動画では、音楽にのって体の各部位を動かすことに重きが置かれています。
しかし、それは基礎の2段階目であると思ってください。
1段階目は、音楽を聴かずに鏡(なければ反射したガラス)の前で、ゆっくり自分の体を動画の通りに動かすことです。
そしてアイソレーションの肝は、「動かす」意識よりも、「(その他の部位を)動かさない」意識です。
例えば、首のアイソレーション(ロール)では、悪い例として胸や肩が自然に動いてしまします。
そこを動かしたまま続けてしまっては、アイソレーションを学ぶ意義がなくなってしまいます。
・注意点2 リズムは取らない
練習の初期段階においては、リズムに乗らず、一定の速度で体を動かしていきます。すなわち、等速運動を行います、スローモーションのような動きです、中国の広場でやられる太極拳をイメージしてください。
普段、我々は等速運動というのはしません、必ず加速度や緩急のついた動きをしてしまいます。
実際に踊る際も拍と拍の間に緩急のついた運動をします。
しかし、その緩急というのは、曲や振付師によって無数の変化をします。それゆえ、一つ一つその緩急を身に付けるということは不可能なのです。
そこで、一切緩急のない等速運動を練習します。すこし逆説的ですが、緩急のない運動を行えるようになれば、あらゆる緩急の再現が可能となります。
なぜなら、最も不慣れな等速運動ができるということは、あらゆるスピードコントロールが可能となるということです。
デッサンにおいて、線と丸が描けるようになれば、あらゆる物体の模写が可能となるのと同じです。
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