おあとがよろしいようで 喜多川泰著
久しぶりに喜多川泰さんの新刊を読んでいます。
今回は落語の話。
俺、そのときいろいろなことに悩んでてな。
部活では、ベンチプレスあと十キロ重く上がらなければ試合に使ってもらえないとか、勉強でも、偏差値をいくつあげないと志望校に合格できないとか。変わらなきゃ、社会にも、未来にも居場所がない。そう感じてた。
周りが条件付きで俺を見て、俺もそれに対して、変わらなきゃって思いながら生きてきたときって、自分も誰かに対して同じ見方をしてたって気づいた。
それまでの俺の対話に対する見方って、「俺にとって都合やく完璧じゃなければダメ」
って思ってるのと変わらないじゃんって思ってゾッとしたんだよ。
それに気づいてから、できるだけニコニコしようって思ったんだよな。そして、自分もそのままでいいと思ってもらいたいんなら、相手もそのままでいいって思わなきゃいけないって気づいた。
相手に変わることを要求するような見方をやめたときから、自分が変わらないと誰も受け入れてもらえないなんて考えなくなったんだから、原因は全部自分にあったかもって思ってね。
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