雨や雨について
Hitomi(ex.Fatima、Moran、現ウミユリ)さんとやっているユニット「雨や雨」だが、思い返せば2016年からやっているので意外にもかれこれ5年以上やっていることになる。活動のペースが緩やかなのであっと言う間にという感じだが、ここ数年は活発に活動しているような気もする。割と活発に活動しているので自分のSNSだとうるさくなってしまうなと思い、雨や雨の情報についてはほぼ雨や雨のアカウントでしか発信していないので、どんな活動をしているかご存知ない方もいるかもしれない。
ヴィジュアル系界隈とは殆ど繋がりの無かった僕であるが、Kayaさんがオーガナイザーとして関わっている新春シャンソンショウでHitomiさんと知り合い、Moranのアコースティックライブにピアニストとして呼んでいただいたのがそもそものきっかけで、その後Moranが解散し、新しい活動をという時にピアノと歌でライブハウスに止まらない活動をしたいということでお誘いいただき、雨が降りしきるように、ひどく涙を流して泣くさまのたとえ「雨や雨」というユニット名で活動を開始した。先ほどヴィジュアル界隈と関わりが無かったと書いたが、音楽的にも文化的にもそこら辺疎かった僕としては興味が凄くあったしHitomiさんも今までと違う世界を作りたいということで利害関係?が一致した感じだ。
浜離宮ホールというクラシックでも使う大きなホールで初めてのライブをやり、その後は不定期に空港や別のホール、カフェ、レストラン、と色々な場所でライブをやった。そんな中あっという間に3年が経ち、2019年にそろそろ音源作ろうかなんて言って「切り雨」とそのアコースティック版「霧雨」というアルバムを作りツアーを回った。このアルバムは最後にプラネタリウムでライブをやりたいということで、そういうことを想定したアルバムで、実際最後はプラネタリウムでライブを行った。3年音源作ってなかったのにいきなり2枚アルバム出しちゃうというなかなかの暴挙だったが、良い作品ができたと思う。
雨や雨の作曲、編曲はすべて僕がやっており、作詞はすべてHitomiさんがやっている。音楽ジャンルは?なんて聞かれると、一応ヴィジュアル系ユニットなのでヴィジュアル系なのかな?とも思うが、そもそもヴィジュアル系って音楽の種類としての音楽の分け方ではないのでなんとも言えない。
雨や雨での作編曲はとても自由にやらさせていただいている。もちろんHitomiさんが歌うこと、この二人でやることをイメージしているのだけれど、自分がやっているソロやアーバンギャルド、楽曲提供ともまた違う。なんていうか何かを狙わないで作っているというか...だから凄く不思議な曲や編曲になってる気がする。それによって個性が強く他にない音楽になっている気もする。Hitomiさんの書く歌詞も独特だから組み合わさって、一体これはなんだろう?みたいな。ここら辺は数十年後に評価されると思っている(笑)
さて、その後の雨や雨はどうしてたかというとやっぱり活発だった。2020年はそう、パンデミックが始まった年。実は2019年のツアー中にすでに次の活動、三部作を作ろうという構想はあり、2020年中には三部作全部完成させようなんて思っていたのだけれど、まぁそれは結構大変だったので一年に一枚でなんてことになった。2020年に「雨に沈む」2021年に「濁水に浮かぶ」をリリースし、これを書いている今年2022年に三部作の完結編をリリース予定だ。(ライブ会場、配信ライブ時の通販でのみ購入可)パンデミックの中で作り始めたら期せずして世界の状況にはまるような作品になりつつある。2020年、2021年、2022年。今年はどうなるだろうか。
2019年の「切り雨」「霧雨」「Drizzle(写真集)」をまとめてKIRISAMEプロジェクトと呼んでいるのだが、それをセットにして通販を始めた。もし気になる方がいらっしゃったら購入いただけたら幸いである。ちなみに三部作に関してはライブ会場や配信ライブの時の通販で購入ができるので、情報をチェックしていただけたらと思う。