映画あまろっくを見て母を想った
プライムビデオでたまたま映った「あまろっく」を見た。
見た理由は
・江口のりこが好きだから
・疲れぎみだったので、横になって見られるくらいの映画を見たかったから
かな。
「あまろっく」ってなんやねん?って思ったけど防波堤のことだった。
尼崎市は町の3分のIの土地が海面よりも低く「ゼロメートル地帯」と呼ばれていて、水害から守るために「尼崎閘門(こうもん)」通称「尼ロック」と呼ばれる防波堤が作られたとのこと。
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これが映画の内容にどう繋がるのか?は、さておき見てみた。
ざっくりまとめると、年齢も価値観もバラバラな家族がいろいろな現実に向かうなかで少しずつ、Iつになっていくお話。
主人公の優子(江口のりこ)は人一倍仕事ができるぶん職場の仲間にあたりがキツイキャリアガール。それが元で突然のリストラにあい父(笑福亭鶴瓶)が1人で暮らす実家へ戻る。
レールから外れた優子は荒れ果て、当たり散らしやる気のない日々を過ごす。
父は「人生でおこることはなんでも楽しまな」が信条。そんな父を見てイライラする優子。
そのうえ、父は20歳の早希と再婚したいと言い、一緒に住むようになる。そこからさまざまなことがおこる。
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父が亡くなったあと、いろいろなことがわかる。
父の信条が、「人生でおこることはなんでも楽しまな」なのか?
それは最初の奥さんが亡くなったとき「残ったものは命がけで人生を楽しまなきゃ」と思ったからだと。
父はただの能天気ではなく、楽しく生きる覚悟を決めたのだ。
映画の最後のシーンで、優子があまろっくを見ながらポツリと「お父ちゃんは私のあまろっくだったんや。私はお父ちゃんに守られていたや」とつぶやく。
優子から見たら、何も考えていない能天気に見える父に実は守られていたと気づく。
このシーン見たとき、私はジーンときた。
私が望むような愛し方じゃなかったから母に愛されていないと思ってすねてきたけど、実は、母は私のあまろっくで私をずっと守ってくれていたんだと今更ながら気づいた。
たまたま目に触れた映画やテレビは、たまたまではなく必然と言うけど本当にそうだ。
優子が自分に見えた。人は亡くなっても繋がれる。今年の11/7は、母の27回忌。
映画を見終わって、しみじみと母と過ごした時間にひたった。家族はさまざまなことを経て時間をかけて1つになるんだな。
そんなことを思う圭龍でした!