テレビドラマ「無能の鷹」を見て思ったこと
菜々緒主演のテレビドラマ「無能の鷹」、見た方はいますか?
ものすごい有能オーラが溢れ出ているのに、パソコンの起動も漢字の読み書きも、コピーもできないくらいの無能な会社員鷹野(菜々緒)が奇跡を起こしていくストーリーです。
鷹野が会社でしていることは、仕事もしないで、パソコンで猫の動画を見ながらペン回しの練習。
そんな鷹野は、社内では「札付きの無能」としられているのに、鷹野が商談について行くと、なぜか契約が成立してしまう。
それはなぜか?
鷹野本人は、仕事ができないことをダメだと思っていなくて、「人は生きているだけで素晴らしい」と、堂々としているから。
その堂々ぶりに、仕事のできない鷹野がトンチンカンなことを言っても、取引相手は鷹野が無能とは思わず
鷹野の発言を「おかしいんじゃない?」と思わず、都合が良いように深読みをして「素晴らしい!」と思ってしまうから。
鷹野のことを「仕事ができる」と思い込んでしまっているので、良いように解釈してしまうのです。
先入観で、こうも感じ方が変わるのかと面白くなりました。
鷹野をクビにする話が耳に入っても「私がこの会社を必要としている。だから、会社に必要とされているかは考えないようにしている」と。
この言葉を聞いて、こんな視点もあるんだ!と思いました。
会社からの「使えるかどうか」を気にするのではなく、「自分が会社を使う」と言う発想。
これは、なかったな〜。
鷹野は社内では役に立たないけれど、商談では鷹野がいることでうまくいく。
結果的に、会社に貢献している。
私も仕事をしていて思うけれど、100%完璧な人はいなくて、いろいろな個性が凸凹を埋めあって会社が成り立っています。
鷹野は、こんなにも仕事ができないのに、自分はダメだと思っていない。
商談も張り切って行く。
大切なのは、自分を卑下しないこと。
人に責められるより先に、自分が自分を責めがち。
人とは違う、自分の素晴らしいところに自信を持つことが、結果的には自分も会社もうまくいく。
無能の鷹は、テレビ放映は終わってしまいましたが、見る機会があったら、ぜひお薦めします。
声を出して笑っちゃうほど、めちゃくちゃ面白いです。新しい視点が生まれるかもしれません^_^