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新社会人に伝えたいこと「人は瞬間的な損得で動く」

新社会人の皆さんへ。

社会に出れば、多くの決断が皆さんを待ち受けています。

多くの人は、自分にとって何が「得」なのかを基準に行動を決めがちです。ただ、心理学の研究によると、私たちの行動は「得ること」よりも「失うことを避ける」方を選択しがちです。

なぜなら、人間の意思決定の背後には、「損失回避」という心理が働くからです。

私たちは「得ること」とよりも「失うこと」を恐れ、損失回避のために行動を起こす傾向があります。

今回は、新社会人の皆さんへのアドバイスとして「人は瞬間的な損得で動く」をテーマに記事を書きます。


損失回避の法則

私が、この原理を実感したのは、銀行員から転職する過程でした。

安定した銀行員という職を離れる「損失」の恐怖は確かにありました。

しかしそれ以上に、銀行員という安定した職に依存し、成長の機会を失う方が私にとって大きな損失だと認識し、転職という道を選択しました。

この経験から、人は瞬間的な損得勘定ではなく、損と得のバランスをどのように考えるかが、将来の選択を決定する上で重要な要素だと学びました。

行動経済学者のダニエル・カーネマンらによって広く知られるようになった「損失回避の法則」は、私たちが意思決定を行う際、潜在的な損失に対して特に敏感であることを示しています。

人はできるだけ損をしない方を選択しがちですが、それは短期的な視野でしか物事を見られない性質を持っているからです。


短期的な損ばかり考えない

新社会人の皆さんが経験する仕事や新しいスキルの習得、投資運用といった決断においても「損失回避の法則」を知っておくことは非常に重要です。

短期的な損失を避けることに焦点を当てるのではなく、長期的な視野で自分にとって本当に損失してしまうものは何かを考え、賢明な選択をすることが今からの社会人生活で求められてくるはずです。

例えば、新しいスキルの習得に挑戦する場合、短期的な時間や、受講料などの「損失」を考えるのではなく、そのスキルが将来的にどのような「得」をもたらすかを考えることをお勧めします。

失敗を恐れずに挑戦する重要性、その挑戦がもたらす長期的な利益に目を向けることが、成功への鍵だと思います。


新社会人に伝えたいこと

新社会人として皆さんがこれから行う選択には、必ず何らかの損得が伴います。

しかし、人間のDNAに刻み込まれた「損失回避の心理」を理解しておけば、より良い意思決定が可能です。

自分の可能性を信じ、一歩踏み出す勇気を持ってください。それが、皆さんが望む豊かな人生へと繋がる第一歩となるでしょう。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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Kei | MBA| 元銀行員
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