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競輪予想ポイント-戦術編-

競輪の予想を組み立てるうえで、出走表から読み解くものについては過去の投稿に詳しく記しましたが、その中でも特に予想が難しいのが、戦術の予想です。
ライン同士で作戦を作ってからレースに臨む場合もありますし、前受選手にレース運びを任せるスタイルもあります。
一体誰が逃げるのか。
この選手は捲り専門なのか?
いつから仕掛けるのか?
それを絞り込める手掛かりになるヒントを記していきます。

出走表から見える戦術の一番の手掛かりは、何と言っても決まり手の数です。
特に気にするのは前受選手の逃と「捲」の「数」ですね。
これによって選手がどの作戦を得意としているかが見えてきます。

ちなみに追脚の選手が前受をする時も見られますが、この場合は中団を激しく主張することが多いので、捲り選手は無理せず下げますので、その並びで予想すればよいです。

よく見る困ったシチュエーションとして、誰も逃げがなくて捲り専門選手が2人または3人という場合です。
決まり手だけで誰が逃げるかを予想するのは非常に困難ですが、ここから先は、以下の手掛かりを根拠に推測を立てていきます。

①枠
1番選手を抱えるラインがSを取って、誘導の後ろにつくことがほとんどですので、内枠のラインの前受選手に逃げがほとんどない時点で、突っ張り先行はないと見ていいでしょう。
外枠ラインが切って、次のラインが切るかどうかを考えていくことになります。
ここで働くのが次の項目です。

②心理戦
長く逃げるのは勘弁という選手たちは、なるべく風を受けたくないのでずっとスローで流してお互いの出方を見ます。
仕方なく前を走る選手は、ここまで誰も来なければ逃げようという場所を探って走ります。
ジャン前後で、誰かがカマして逃げるパターンが多いように見られます。
この心理戦は、例えば逃げ得意選手と捲り得意選手の2分戦でも見られます。
相手の徹底先行選手の得意な戦法を、自分が逃げて邪魔することでレースの主導権を渡さないようにすることも見られます。
これは、逃げのみで捲りの決まり手がない選手相手などに見られます。
また、地元選手、先輩などを背負っていても逃げることが多いですし、決勝に確実に残るために捲り不発を嫌って2着狙いの逃げをうつこともあります。
選手のメンタルについては複合的な考察が必要となります。

③タイミング
これもほぼ心理戦の流れとなりますが、仕掛ける、または強く踏み始めるタイミングはレースごとに選手も変わります。
しかし、変わらないタイミング、つまり練習で自分がギリギリ踏める距離を掴んでいる場所があるので、そこを信用して逃げることが多いです。
前走を確認するなどして、もし後ろの選手を見ずに踏み出すことがあればそこが自信のある場所だと思われます。
後ろから仕掛けるタイミングは、よく自分が参考にしているのは先行ラインの番手の存在。
ブロックが上手い選手が番手にいるなら、傾斜がつくコーナー付近で抜きたくないですし、自力に切り替える可能性がある(最終日など)場合は早めに叩いておかないと抜け出されてしまうので仕掛けも早くなります。
この辺は選手の目線に立って考える必要があるということです。

これらを複合的に考えると、戦術が予想しやすくなってきます。
この説明が難しく、戦術の予想はややこしくて苦手という人は、決まり手だけでも参考にして組み立ててください。
結構シンプルなパターンで決着するレースも多いです。


皆さまの競輪ライフがよりよいものとなりますように。

狂戦士


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