KEIRINグランプリ2024:展開予想
展開予想
グランプリ2024の展開を予想するにあたり、まず注目すべきは脇本選手の運び方。
脇本選手の負けパターンといえば「後方まくりの不発」に尽きる。
今回は北井選手がいるだけに、ジックリ構えすぎるとまくりのタイミングを見失い、眞杉選手にあわされて終了のパターンが予想される。
脇本選手がどのようにレース展開を進めるかが大きなカギを握りそうだ。
「ラインで勝つ」ことを考えると、残り2周3コーナーあたりからカマシていかないと厳しい。
「阿吽の呼吸」でレースを進める近畿コンビがどのように立ち回ってくるか注目。
次にポイントとなるのは郡司選手の「番手戦」だろう。
南関東ラインは3人と強力で、郡司選手にとっては絶好の番手戦に持ち込める布陣となる。
ただし、郡司選手の番手戦には「もろさ」がある。
今年2月のGI「全日本選抜競輪」準決勝では、松井選手の先行番手という絶好位だった郡司選手が犬伏選手の動きを警戒して首を外にふった刹那、インをすくった古性選手に位置をアッサリ奪取されている。
今回は一発勝負のグランプリだけに、北井選手の先行からすんなり番手まくりできればいいのだが、別線の自力選手も強力なだけに郡司選手の番手戦もひとつのキーポイントになりそう。
では、具体的な展開はどうなるか。
まずは南関東勢の動向。
3車の郡司選手と北井選手の関係性が鍵を握る。
全日本選抜と宮杯での貸し借りは済んでいるかもしれないが、義理堅い北井選手の発進はあり得るだろう。
ただし、それは単なる捨て身の死に駆けではない。
今年後半は成績が伴わなかったが、このグランプリに向けて入念に仕上げてきたはずだ。
もし北井選手が逃げを打った場合、別線勢は後方に置かれないように動いていかないといけない。
そして、勝負どころでは眞杉選手が脇本選手より前の位置を取るのは自明だ。
したがって、展開が単純なら郡司選手か眞杉選手が優勝候補と言えるだろう。
初手は内枠の脇本選手か眞杉選手が前を受けそうだが、この前後の違いは影響しない。
脇本選手は初手がどの位置でも、押さえられれば8番手まで下げるだけだ。
横にも強い清水選手は南関東の4番手追走に絞るとみる。
一方、横に弱い新山選手は後方で脚をためての一発を狙うことになるだろう。
この初手から飛びつきなどトリッキーな動きなく素直に展開した場合、赤板で上がった北井選手がそのまま打鐘先行。
後方8番手に置かれた脇本選手が最終ホームからロング捲りに出るも、北井選手の先行力に加えて郡司選手の番手捲りもあり、脇本選手は不発に終わる可能性が高い。
最終バックから3角で郡司選手が動くとき、不慣れなマーク戦の岩本選手は外帯線を外すだろう。
そこを狙うのが清水選手、さらに眞杉選手と古性選手。
ゴール前で郡司選手を逆転できる力があるのは古性選手か眞杉選手だろう。
ただし、脇本選手の打鐘カマシに対して北井選手が突っ張らず3番手を確保した場合、郡司選手との清算を済ませた北井選手が優勝を狙う可能性もある。
こうなると後方に置かれた眞杉選手は万事休すとなる。
北井選手の3番手捲りが決まりそうだが、これまで脇本選手と古性選手で主導権を取ったレースで別線に捲られるのを見た記憶がない。
脇本選手のスピードと古性選手のブロックで別線を完封するだろう。
ただし、北井選手が最終4角まで脚をためての直線勝負なら逆転の可能性もある。
いずれにせよ、南関東の二段駆けを阻止するには、先行争いより飛びつき分断が上策だ。
それができるのは眞杉選手しかいない。
眞杉選手は初手前受け突っ張りか赤板先上がりで打鐘先頭に立つだろう。
カマシてきた北井選手に回転を合わせてインから郡司選手を捌く。
ただ、こうなると隊列が短くなり、脇本選手の捲りがとどいてくる。
北井選手がカカリ良ければ眞杉選手が応戦する余裕もあるが、一気に近畿両者が捲り決める可能性も捨てきれない。
最終的な展開と優勝予想としては、北井選手の逃げが決まれば郡司選手の優勝、そこを眞杉選手が分断できれば古性選手か眞杉選手の優勝となることが想定される。
3連単
③-①④⑤-①②④⑤⑦⑨(15点)
①④-①③④⑨-①②③④⑤⑧⑨(30点)