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競輪界のレジェンド・神山雄一郎、36年の現役生活に幕
競輪界の第一人者として長年活躍し、G1優勝16回、生涯獲得賞金1位を誇る神山雄一郎(56歳・栃木)が、現役引退を発表した。24日に都内で行われた会見では、競輪への尽きぬ情熱や感謝の気持ちが語られた。
神山は「昨日までの取手競輪を最後に引退を決意した」と発表。長年支えてくれた関係者やファンへの感謝を伝える際には言葉を詰まらせた。
引退のきっかけは明確ではないとしながらも、6月の函館競輪での失格やA級陥落が大きな要因だったと明かした。それでも「競輪が好きだからこそ続けたかった」と未練ものぞかせた。
競輪の魅力については「勝敗だけでなく、レースそのものに『勝ち』や『価値』がある」と語り、その奥深さを力説。モチベーションが衰えることなく「次こそは1着を」と走り続ける力の源泉となったのは、ファンの応援と仲間たちの存在だったそうだ。
選手仲間への思いを語る場面では涙を流し、「ライバルであり仲間でもある選手たちと共に走れたことが財産だ」と感謝を述べた。特に1990年代にしのぎを削った吉岡稔真氏とのライバル関係は、神山にとって大きな支えだったという。
今後の活動については「まだ決めていない」としつつも、「自身の経験を後輩たちのために活かしたい」と語り、競輪界との関わりを続ける意向を示した。
36年間にわたり競輪界を牽引してきた神山雄一郎。その功績と熱い情熱は、これからも多くの人々の心に刻まれ続けるだろう。