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【OB訪問】OB/OG訪問の考え方と質問力について

前書き

※本ページはプロモーションを含みます。
経理マンXです。
今回はOB/OG訪問で100名以上の学生と話して感じた、やり方と質問の方法について書いていきます。
特に就活生の方は色々な質問をする機会が増えるかと思います。
そんな中、どのようなポイントを抑えるべきか?という話です。
※もしかすると文章を読んでいて、「ん?」となるかもしれません。
その場合はブラウザバックして頂けると助かります。
目次は下記となります。


質問は鐘と同じである

質問をすることを満足度を上げたいなら具体的でないと難しいです。
なんとなく就活に対して不安であれば、1年上の学年の方と話してみると良いです。(26卒の方なら就活が終わった25卒の方)

例えば、「大谷翔平選手のようになりたいのですが、どうすればいいですか?」と本人や監督に質問したとしても恐らく効果は薄いと言えそうです。
つまり、質問が具体的でない場合、回答も抽象的になってしまいます。
上記の質問なら、「練習の意味を考えて練習しよう」などになるかもしれません。
具体性のある質問としては、

大谷翔平選手のように二刀流で活躍したい。
現在、中学2年生でピッチャーとしてはチームで2番手、バッターとしては4番を務めている。
ピッチャーとしての課題はこういうところがあって、そこからバッターの〇〇という問題に繋がっている気がする。
将来的にはプロ野球でプレイしたいと思っていて、まずは甲子園に出場したい。
自分の練習メニューはこうやっているが、このままで良いのかが〇〇という観点で分からない。
だからアドバイスを下さい。

※想像の内容

こういった具体的な質問に関しては、中学生に合った方法について教えてくれるかもしれません。
これが質問力は鐘のようなものという例えの理由で、自分がきちんと準備して鐘を鳴らせば、それに合った大きな音がなります。(準備してなければ鐘の音も小さい=自分の期待と異なるものになる)

前提条件は先に出すべし

ここで大事なのが前提条件ということです。
就活関連の質問で、「〇〇ってホワイトですか?」という質問をよく貰います。
大事なのは下記のような条件です。

  • 何と何を比較してホワイトなのか?

  • 今、どういう状況なのか?(既に内定を貰っている?)

  • ご自身の考えるホワイトの定義は?

  • どのようなポイントで悩んでいるのか?

これらは前提条件と言って良いです。
例えば、「年収の高い会社を探している」という前提条件があるのであれば、その人にとっての良い会社は年収の高い会社であり、恐らく小売業界の会社はあまり当てはまらないはずです。
前提条件を後出しにすると、それまでのコミュニケーションが無駄になってしまいます。
これを意識しないと、下記のような効率の悪い時間になってしまいます。

A:良い会社を探しているんですが、〇〇って良い会社ですか?
B:はい、〇〇は良い会社です。(※ただ年収は高くない)
A:でも年収が低いんですが…
B:じゃあこんな会社は年収高いけど、どうかな?
A:でもその業界は残業が多いので嫌なので…

※架空のケース

内定先をどれにしようか迷っています。
アドバイス下さいだけでは不十分ということです。
今までに得ている情報について共有した方がよりスムーズに回答が貰え、かつ具体性もあると考えて頂ければと思います。

OB/OG訪問での質問

OB/OG訪問でも全く同じで、まずは何を一番知りたいか?を事前に共有することが大事だと思います。
観点としては、以下の2コに要約して良いです。

  • 何を重視して会社を選ぼうと思っているか?(複数合ってもOK)

  • その上でどんな課題があると思っているか?

例えば、ホワイト企業を選びたいと思っていて化学メーカーを志望しているが、企業選びが分からないというように事前に具体的に悩みを連絡しておくというイメージです。
OB/OGとしては、自分の会社のホワイトな部分について確認しておくや、化学メーカーなら同じような特徴があるかなどについて考えておくということが出来ます。(※事前準備には差があります。)
自分であれば、ホワイトな化学メーカーをピックアップしておくという準備もあり得ます。
面談の中で例えば本社は関西に限定したいとか、特に残業が少ない会社が良いなどを聞いた上でこういう会社もあると紹介が出来ます。
アドバイスを貰うなら求めている方向性を示すことが大事ということです。
MatcherではES見て下さいと面談中にいきなり言われることも多いです。
それも事前に共有した方が具体的なアドバイスが貰いやすいと思います。

具体的にするメリット

具体的な質問を考えることのメリットは下記です。

  • 質問に早く答えてくれる可能性が上がる

  • 求めている答えが貰える可能性が上がる

  • そもそもの前提を整理するので、自分自身で解決出来る可能性が上がる

最後の一つだけ補足します。
どんどん具体的に考えていくと解決策が少なくなっていきます。
つまり、取るべき戦略が分かりやすくなるということです。
良い会社に就職したいというレベルだと、会社の選択肢はかなり多いです。
そこから年収800万円以上で、大阪に本社がある化学メーカーと絞り込めば当然選択肢は少なくなります。
自分の重視したいものを明らかにする過程で質問があると考えても良いです。
具体的にすれば、結論がなにかも明らかになります。

孫正義氏に質問したい?

相談に関してのポイントは主に2つあります。
①相談する相手が適切か?
②相談する内容は適切か?
ソフトバンクの孫正義氏に質問したい方はたくさんいるでしょう。
しかし、孫正義氏に鹿児島の小さな企業について質問しても恐らく効果が薄いでしょう。
つまり、誰にどんな質問するかは自由に選べるということです。
化学メーカーのことをIT業界の方に質問しても意味はあまりないですし、転職をしたことのない方に、転職について質問する意味も薄いと言えます。(転職したくなる?という論点ならOK)
誰にどんな質問をするのか?はOB訪問に誰を選ぶのかと同様に重要な点と言えます。
大きくOB訪問をする方を3つに分けるとこんなイメージです。

  1. 先輩の大学生

  2. 社会人1~3年目の若手

  3. 社会人4年目以降の中堅

もちろん、社会人歴10年以上の方も3とは違いはあるとは思いますが、一旦この3つとします。
出来ればこのタイプそれぞれと面談するのがオススメです。
Matcherであれば、社会人の方がボランティアでやっていることが多いため、どんどん申し込んでみるのが良いです。
少なくとも5人くらいには話を聞けば、ある程度疑問が解決するのでは?と思っています。
大学生の就活を終えた方にする質問と、社会人3年目の方にする質問が全く同じでは質問が抽象的かもしれません。

仮説がない質問は味のしないガムに近い?

そして仮説を持ちましょうということをお伝えしたいです。
要するに自分はこう考えていますがという枕詞を意識しましょうということです。
例えば、「化学メーカーの課題を教えて下さい」という質問をよく受けます。
この質問自体に良い悪いはないのですが、その背景を知ることでより有用な答えが出来るなぁと思ってしまいます。
例として

化学メーカーの課題を知って、自分はこういう部分で活躍出来るというストーリーのために知りたいとか
自分はこんな課題があると思っていて、こうすれば良いと思っているとか
面接で質問されて、自分はこう答えたけど、どう思うか?
他の業界と比較した時の話なのか?

仮説を持っている方の話は聞いていて面白いです。
なぜか?と言うと、質問にオリジナリティがあるからです。
逆質問に使えるリスト25選!みたいなものを見て、質問をするのは効率が良いようで悪いです。
自分の考えのない質問は、自分にとって有用な答えが帰ってこないことがほとんどだと思います。
最終面接では役員の方が出てくるケースが多く、その場合はその役員にしか聞けない質問をした方が良いです。
例えば、メーカーでどこかの工場長を務めた後、営業部長になった方がいるとすれば、その経歴に絡めた質問をすれば、相手も嬉しいはずです。
さらに、そこに自分の経験などから、「自分は〇〇だと思っているんですが~」とすれば、お互いにとって良い時間になること間違いなしです。
仮説なので、合っているか間違っているかは関係ありません。
もしも致命的に間違っているなら、普通はそれを教えてくれます。(例:普通の会社で30歳で部長になります!みたいなレベル)
大学生の強みは若さであり、言い換えればポテンシャルです。
今間違うことは全く問題がなく、むしろそれは伸び代です。

共通点と親近感

初対面の人と仲良くなるために必要なことは共通点を探すことです。
Matcherで申し込んだけど、承認されないという方は恐らくプロフィールの記入が不十分です。
プロフィールに写真があるか?、これからやりたいことを書いているか?(具体性を持たせようとすれば3行では終わらないはず)などを確認してみましょう。
つまり、プロフィールがよく分からないと共通点が探しにくく、親近感も湧きにくいということです。
もちろん、写真は顔写真である必要はありません。
デフォルトのアイコンのままだともったいないです。
Matcherの社会人も複数の申し込みを受けると考えれば、プロフィールを充実させている学生の方が本気度が高いと判断することでしょう。

当然ながら社会人の方のプロフィールもよく見てみると、どういったことを重視しているのかも書いてあります。
たま~に、「自己紹介をお願いします」と学生の方から言われることがあります。
その時点であれ?ちゃんとプロフィール読んでくれてないのかなと思ってしまいます。
もちろん、学生の方に多くを求めることはありませんが、自分でしっかりと考えている方にもっと時間を使いたいと思ってしまうのは事実です。
「なんとなく、関大に行きたいのですが、関学と比べてどこがいいですか?」と関大に通っている方が高校生から質問を受けるとしましょう。
このぐらいの抽象度だと、具体的に答えることが難しいです。
その場合は、時間がなければある程度取り繕った回答になってしまうことでしょう。(雑に言えば適当な回答で終わらす)

社会人でも出来ないスキル

このような質問力は社会人でも全員が持ち合わせているわけではありません。
最初から上手く質問が出来る人は少なく、一度習得すれば確実にスキルと呼べるものになります。
アルバイトや部活など組織の中でも必ず活きるのが質問力だと思っています。
これがきちんと出来ている大学生の方は2割くらいの感覚です。
ちゃんと出来ている方は就活も早く終わる可能性も高いです。
つまり抽象的な質問から卒業するだけで、周りと差がつきます。
質問することは手段に過ぎません、目的は自分の知りたい具体的なことを知ることのはずです。
是非、具体的な質問を用意してOB/OG訪問をしましょう。

料理にも通ずる準備力

終わりに

今回の話をまとめると、

  • OB/OG訪問は誰に何を聞くかが重要

  • 具体的な質問を考える

  • 仮説がない質問にほぼ価値はない

  • 自分が知りたいことの方向性を事前に共有する

  • 相手を知ることが質問を考えるヒントになる

こんなイメージとなります。
質問力を身に着け、効果的な就活をしていきましょう。
最近読んだ本だと、下記の超・箇条書きの本も質問する際にも活きる考え方だと思います。

他にもたくさん本を紹介したのは下記の記事です。

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