開示から考える会計処理。配当と株主優待
経理の方向けに情報発信をしています。
ちょろ助@経理の人です。
今回は、トーメンデバイスさんの開示から。
株主優待の内容を変更するそうです。
株主優待いいですよねー。投資の楽しみになりますね。
株を保有する経済的な目的は、配当などのインカムゲインや、
株価が上がることで得られるキャピタルゲインを得ることかと思います。
株主優待は、広義にはインカムゲインといえそうですね。
では、配当と株主優待の処理を確認しましょう。
配当はPLを通らずSS処理。
仕訳としては、
配当による利剰余の減少//未払配当
こんな感じでしょうか。
株主優待はPL処理
これは優待内容で費目は分かれますが、
一般的には、
交際費//未払金
割引販売などの場合は広告宣伝費や売上値引きで計上してる場合もあるかもです。
続いて税務はどうなんでしょうか。
税務処理。正しく理解しないと問題になることも
古いですが2013年安楽亭さんの開示からです。
交際費には該当しないと判断して、申告してたけど、
損金不算入の部分もありまっせと当局に通知された事例です。
この案件は有名なので少し調べるとすぐ出てくると思いますのでご興味あればご覧くださいませ。
いずれにしても、株主優待はその性質上、
損金不算入のものや、損金になる取引があります。
株主優待の導入の際には、
会社でやりたいことを整理して、
顧問の税理士先生に相談しましょう。
経理に必要な感覚
税理士を生業にしていない人は
別に重めの税務判断を全部自分でする必要はないです。
むしろ絶対ダメ。そんなことしないでください。
大事故のもとです。
その代わり
「これ相談しないとヤバそう」と思う感覚は
必要だと思います。
こんなことを私が言うと言うことは、
幾多も見逃して、胃をキリキリさせたことがある
張本人だからです。。。情けなし。
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