開示から考える会計処理。債権管理。
経理の方向けに情報発信をしてます。
ちょろ助@経理の人です。
今回はSKIYAKIさんの開示から。
未収金の回収が、やばいので引当てますとのこと。
貸倒引当金について、語っても他の方がすでに上手にまとめてくださってると思うので少し脱線してみます。
いきなりですが、質問です。
勘定科目の中で最も気をつけて管理すべき科目はなんだと思いますか?
何が思いついたでしょうか?
模範回答は、売掛金かと
私は、長期前払費用ですと答えてCFOに憐れみの目で見られたことがございますが。。笑
だからお前はダメなんだって言われるのは分かってますが、
普段そんなこと意識して生きてなかったんだもの。
売掛金は無担保無利息でお金を貸しているのと同じ
会計の概念はおいといて、売上は回収してから初めて売上なんていう人もいるんじゃないでしょうか。
おっしゃる通りです。ふむふむ。そりゃそうですよね。回収しなければ、ただで商品とられたのと同じですから。
さらに回収サイトが2ヶ月なら、その間に当然利息なんて貰えません。与信にはもちろんよりますが、まあ普通はいちいち担保なんてとりません。これって冷静に考えると結構リスク高いことしてるんですね。
この意識を持つと、ちょっとしたことにもビットが立ちます。
得意先の社長が病気で倒れてしまったやら、連絡つかないという情報も、
「あら。心配。社長大丈夫かしら」だけでなく、
「うちの、債権も大丈夫かしら」がプラスされます。
Bto Cの事業はファクタリングも視野に
結構Bto Cで通販とか運営してるとお客さんは、
基本的に一般の個人客になります。
取引額の規模は少なくなりますが当然いちいち与信なんてやってられないので、まあそれなりに貸倒ます。悲しいですが。
そんな会社はいっそのことファクタリングするのも手かと。
費用感によるのはもちろんですが。
自社での債権管理コストと比較するとあんがいファクタリングがいけてるときもあります。
あと、貸倒は出すと、方々のステイクホルダーに怒られるので、出したくないという事情も本質的ではないにしろ、実務の世界ではありますしね。
とりあえず、管理が大事な科目はなんだ?と聞かれた時に少なくとも怒られることはない回答案と、ファクタリングも悪くないぜという話でした!