パート練習でやっておくといいなーと思うこと。
こんにちは♬
朝晩涼しくなってきて、秋になったなあと実感する今日このごろです。
日中は暑いけどね〜。
先日学校のレッスンに行ったときのことを少し。
ポップスの曲を基礎練習の延長上でやることになって、どの曲やる〜?って生徒に直近の本番で演奏する予定の曲を挙げてもらって「この曲、決め所がことごとく決まらないんです」っていうことで割とバッキング多め、アップテンポの曲を選びました。
「じゃあちょっと吹いてみようか〜」
と聴かせてもらったら、確かに決め所が全部フニャフニャ・・・(笑)
そこでね、こう聞いたんです。
「ここは、どうやって吹きたいの?この音はどんな長さにしたいの?」
生徒「えっと・・・」
という具合で(笑)
どういう風に演奏したいかっていうのがパート(セクション)で決めていなければ決まるものも決まらないですよね(なぞなぞじゃないです)
クラシックにしろ、ポップスにしろ、パート練習の時にやるべきことっていうのは、ただ曲を通したりするだけじゃなくて、こういうことを予め決めておく場でありたいですね。
現代はYouTubeっていう強い味方がいて(笑)、そこで検索すれば大概のものって出てきます。
新作の現代曲とかじゃなければ、だいたいは実演の動画が上がっていて、ポップスであれば原曲もYouTubeにあります。
吹奏楽も楽譜とセットで音源があるので、それを聴いてみてもいいと思います。
まずは譜面をもらったら原曲をチェック、同じ箇所があればそこをどうやって演奏しているか、楽譜を見ながら聴けばなんとなく「あ、ここは短いんだ」とか「ここはテヌートっぽい」とかわかりますよね。
これ、ビッグバンドでは結構普通に暗黙の了解的なところがあって、リードの人が吹いてる長さに揃えるんです。
各セクションもそうだし、リードトランペットが基準になることもあります。
吹奏楽も同じように、1番を吹いている人が決めてもいいし、パートリーダーが決めてもいいと思います。
細かい作業ですが、これをセクション内で揃えておくのと、放置しておくのでは合奏での時間の使い方が変わってきます。
割と中高生の吹奏楽の現場では、先生(指揮者)の指示待ちのところがあって、指揮者が決めるまで自分たちは決めない、って思ってる生徒さんたちが多いです。
でも、あらかじめ自分たちで自分たちなりの解釈で音の長さや表現を決めておけば、指揮者と意見が違えば指摘してもらえるし、同じならばそこはスルーしてもらえるので、逐一指揮者が指摘しなくて済みます。つまり他に時間を使うことができるんです。
合奏中に全部のセクションの吹き方を決めていく作業は本当に時間の無駄です〜〜。
合奏前にパート内、もしくは同じ動きの人達同士できちんと決めておくと、合奏もスムーズになりますし、より全体の表現に繋がっていきます。
「いやいや、夏のコンクールの時にそういうのやったから大丈夫っす!」
じゃなくてね(笑)
常に1曲1曲全ての曲においてこの作業っていうのは必要なんです。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、それを一つずつやって、習慣化していくと、だんだん「聴けばわかる」という状態に繋がっていきます。
どんな曲でも事前に勉強するって必要です。
知ってる曲でもバッキングを全部覚えてるわけじゃないし、どんな風に吹きたいかっていう明確なイメージを持つようにすると、更には「バテない」とか「楽に吹く」っていうのにも繋がるんですよ。
そんな訳で、パート練習がより充実した時間になるように工夫してみてくださいね。
ではまた。ばいば〜い!
トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬