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地域資源がすこやかに循環するまちを。古材と古道具のお店 “Cycle” オープン!

2024年3月15日にKEIPEの新事業として、古材と古道具のお店 “Cycle”(サイクル)がオープンしました! 今回は事業部長のカズさんこと、渡辺一博に事業をスタートした経緯やコンセプトをお話ししてもらいます。


渡辺 一博 1981年生まれ。
笛吹市出身。高尾在住。2児の父(6歳、9歳の娘)
趣味はトレラン、スキー、キャンプ、釣り、自転車、木工
早稲田大学 理工学部建築学科を卒業後、修士課程で都市防災、都市環境工学を専攻。2007年甲府市役所に入庁し、2018年より「まちづくり甲府」にも出向。その後、KEIPEと出会い2022年入社。


「Cycle(サイクル)」の由来は?

元自転車屋さんの建物だっていうことと、いらなくなったものに手を加えて、新たな循環をつくっていく拠点、地域の経済循環をつくっていきたいという気持ちを込めました。ゆくゆくは甲府のまちを巡ってもらうレンタサイクルもやりたいな〜と思っていて。いまは古材や古道具の並ぶお店ですが、そういった自分のやりたいことが全部「Cycle」という言葉に集約されてます。


公務員からKEIPEに入社。

入社前の話ですが、甲府市に勤めていた時に携わっていたまちづくり甲府では、「こどもマルシェ」や「まちなかテラス」というイベントを企画したり、公共空間の利活用社会実験 “Adventure in Kofu Scramble Park”、空き物件見学会や、NAP bed and lounge hanareのオープンなどに携わってきました。

Adventure in Kofu Scramble Park Vol.2


当時は遊休不動産・公共空間など、まちなかであまり使われてない空間が魅力的になったらいいな、と思って活動していて、とても楽しく充実していました。でも公務員なので3年で異動になってしまって。熱意があるものに一貫して関われないもどかしさがあって。

そんな時にKEIPEと出会って、代表の侑馬くんに一緒にやりましょう!と誘ってもらいました。家族もいる中で環境の変化に悩んだものの、この想いを事業にしていきたい!と入社を決意しました。


Cycleオープンまでの道のり

事業のスタート時は、自分が施工ができるのが強みだったから、施工を通じて「場を作る」ことをやっていって。KEIPEのオフィスやMARLU SOUPからスタートし、塩山の発酵デパートメントの倉庫、Chupaさんの2号店の内装リノベーションを任せていただきました。

KEIPE甲府オフィス4階
Chupaさん2号店


・・・でもやっていく中で、施工を請け負うだけだと自分たちの価値観を伝えるものとして場を作ることがなかなか難しいことにも気づいて。もっと能動的にアクションできる場づくりをやっていきたいと感じるようになって。

あとは、施工でどうしても廃棄してしまう家具や木材などがでてしまうことも、なんとかできないかなとずっと思っていました。施工などで古材を活用していたんだけど、全てを使い切ることができず。

で、そんなことを悩んでいた時に、たまたま諏訪にあるReBuildingCenterJapan(通称リビセン)で「リビセンみたいなお店やるぞスクール」第一回が開催されるぞって情報を聞きました。
本当にめちゃくちゃタイミングがよくて笑
まさに!な状況だったので迷わず参加してきました。

“リビセンは古物の取り扱いをベースとしながら、REBUILD NEW CULTUREという理念のもと、今の社会を楽しみなおすトライアルチームです。
消費者ニーズから外れてしまった農作物や規格外プロダクトは、本質的な価値を正しくつたえる。家の住み継ぎかたを、アップデートする。モノをつくるなかで生まれる「もったいない」を価値化・可視化していく。
そうしていくことで、捨てられていくものや忘れられていく文化を見つめ直し、再び誰かの生活を豊かにする仕組みをつくっていきたいと思います。”

HPより一部抜粋
リビセンの手がけた案件を見学


リビセンスクールでは単に古材の活用だけではなく、組織づくりやいかに企業のカルチャーをつくっていくか、経営の話など多岐にわたっていて、学びの多い内容でした。とても素晴らしいフィロソフィーを持つ企業だと改めて感動。KEIPEにも通じるところが多いと思える会社で、ここでたくさんの刺激を受け、事業アイデアもブラッシュアップしていきました。
そんなことを経て、生まれたのが「Cycle」です!

リビセンが体現しているように、古いもの、いらないと捨てられるものにも
自分は味や魅力をとても感じていて、これからは新しいものをガンガン消費していく時代じゃないよね、というのも感じるし。そういう価値観があたりまえになったらいいなあと思ってます。
新品ではない、なおしたり工夫して使い続ける良さや、魅力を見出す楽しさをお店を通じて伝えていけたら最高です。


KEIPEとしてやる意味

オープニングイベントに駆けつけた加藤さんと

KEIPEがやってきた障がい者就労支援は、人という地域資源の可能性と価値を見出す事業で。Cycleも物という資源をすこやかに循環させていきたい。そういう意味で核は同じだと思っています。

あとは、そもそも自分ひとりじゃこんな風に事業はやれなかっただろうし。障がいのあるなしに関わらず、KEIPEのみんなと一緒にやっていることで、いろんな可能性が広がるって感じてます。現場の工事のときからずっと手伝ってくれている障がい者就労継続支援A型勤務の加藤さんとかは、就職したいって言ってくれてて本当に嬉しいし。これからどんな人も活躍できる場を一緒に作れるといいなっていうのは思いますね。


本場ポートランドのRebuilding Center視察

実は、オープン直前にポートランド視察に行ってきました。ポートランドは元々材木で生計を立てていた街で、開拓しながら家や街を作ってきた人たちなんですよね。だからすごいDIY精神が根付いていて。
自分たちでなんでも作るっていう意識が高い。解体する家屋からも使える古材は回収して使おうとか、環境への意識も高かったりして。

とにかく広い!物が大きい! 本場のReBuilding Center


そういう住む人ひとりひとりに浸透している価値観がいいなと思ったし、自分もものづくりが好きだから、そういう「作る」ことが好きな人が増えたら、それを使う人も増えて、古いものをアップサイクルすることのよさが地域に根付くんじゃないかと感じました。そういう文化を甲府にも広めていけたらいいなと思います。

僕も自宅のソファは買わずに、家に合うサイズで木枠から全部作りました。半年くらいかかって家族には早くしろと言われてたけど…笑
お金出せば簡単に手に入るのかもしれないけど、自分の作ったものって愛着が湧くし、今でも座りながら愛でてる。自分の作った家具に囲まれて暮らしてるってめちゃくちゃしあわせで充実してるんだよね笑


Cycleが目指す姿

Cycleの今後の展望としては、色んな人に来てもらいたいなって思ってます。見て買ってもらうっていうのも、もちろんなんだけど、それだけじゃないゆっくりできるスペースとか、子供が遊べるスペースとかも作ってあるから、気軽に来れるような半分パブリックなスペースにしたいなって気持ちです。
お店屋さんにとどまらずに、人が交流したり、新しい何かが生まれる余白のある場づくりを意識してます。

今はサーキュラーエコノミーに関心があって。ごみになりそうなものをレスキューしてきて売るだけじゃなくて、捨てない仕組みまでデザインしたものづくりにもチャレンジしていきたいなと思ってますね。
あとは、ものづくりの過程で廃棄されてしまうものを、もう一度商品化するような企画ができればいいなと思ってます。
一緒に企画・開発できるような方や企業様、自治体や教育機関からのお声がけもお待ちします!


“ Cycle ”
住所:甲府市城東1-15-1  駐車場2台(店前)
TEL:080-4198-3452
Instagram @cycle_kofu / Facebook cycle kofu 

現在変則的な営業です。
InstagramやFacebookの更新をチェックしてご来店いただければ幸いです。

\山梨県内のレスキュー案件を募集中!/
空き家の整理など、不用品がたくさん出そうな時はご連絡ください。
費用はかかりません。現地に見に行かせていただく、または持ち込みいただき、引き取れるものをレスキューします。
お気軽にご相談ください。

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それも含めて一緒に楽しめる方をお待ちしています!

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