八阪神社と不思議な狛犬〜佐賀県西松浦郡有田町
八阪(やさか)神社
【御祭神】
武速素戔嗚尊(たけはやすさのおのみこと)
【所在地】
佐賀県西松浦郡有田町
【由緒と歴史】
第12代・景行天皇が、『土蜘蛛(つちぐも)』征伐の戦勝を祈願した。
神功皇后が、『三韓征伐』の海上安穏・三韓降伏・国土安泰を祈願した。
『鎮西八郎為朝(ちんぜいはちろうためとも)』が、白川谷に現れた大蛇退治の成功を祈願した。
創建は、仲哀天皇以前からある。
京都の八坂神社から素戔嗚尊の分霊を迎え、社殿を建てた。
【謎の小さな社】
天満宮と書かれた鳥居の先の階段を上ると、右側に謎の社がある。
中には臼のような形の木を祀ってある。
木には扉があり、開くようになっているようだ。
木の中には何か入っているのだろうか?
いったい何を祀っているのだろうか?
天神様を祀っているのだろうか?
【謎の月天社】
境内後方に「月天社」と書かれた石碑がひっそりと建っている。
月天社と書いてあるが、拝殿や社はない。
石祠なのだろうか?
後ろの山が御身体なのだろうか?
【地元の方の話】
八阪神社の写真を撮っていると、地元の方がやって来て、面白いことを教えてくれた。
地元の方:『ここで写真を撮るならこれを撮るといいよ。東京からこれを撮りにくる人もいるよ』
私:「学者の方ですか?」
地元の方:『そんなんじゃないよ。元々は狛犬だったのが、とても古くて、狛犬かどうかも分からなくなってるでしょう』
私:「狛犬かな?と首を傾げました。教えて貰わないと狛犬かどうかも分からないです。」
地元の方:『鳥居には八阪神社と書いてあるけど、由緒書には八坂神社と書いてあるでしょう。八阪が正しいのに、京都の八坂神社の八坂と書き間違えているんだよ。いつの時代にも間違える人はいるものだね』
狛犬は、まるで溶けてしまったかのように、原形を留めていない。
地元の方は気さくで優しく、お話しはとても楽しかった。
【おわりに】
ゴールデンウィークに開催された有田陶器市を訪れた時に見つけた神社。
境内にある案内看板の由緒を見ると、古代史において重要な拠点であることが書かれている。
歴史的に重要な場所だと思うのだが、八阪神社の歴史などを調べようと、検索しても、情報が殆ど出てこない。
穴場の神社のようだ。
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土蜘蛛、三韓征伐、武内宿禰、鎮西八郎為朝、大蛇のエピソード、八阪神社の行事と有田焼の起源について書いています。
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