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4年生引退ブログ⑨『Enjoy Softball』和田航太

こんにちは。昨年度主将を務めておりました4年の和田航太です。卒業ブログのトリを飾らせて頂きます。

まずはこれまで平素より慶應大学ソフトボール部を支援してくださっている保護者の皆様、OB・OG、関係者の皆様に感謝を申し上げます。
4年間無事に楽しくソフトボールに集中できたのは関係者の皆様による多大なる支援だと強く感じております。ありがとうございました。
そして、これからも変わらぬご支援とご声援の程を宜しくお願い致します。


竹地も言っていましたが初めは1000文字程度と言われていた卒業ブログでしたが、普段は無口な同期がどいつもこいつもその何倍で質の高い文章を書くのでハードルが上がっています。もっと早く普段の部活動や練習からこういった熱い想いを知りたかった所存です。笑

自分も書きたい事や喋りたい事が多すぎて逆に何を書けばいいか全く分からず1週間程テーマで悩んでいました。

そこで、後輩達に伝えたい事や話したい事は、昨年主将を務めていた時に口うるさく話してきたつもりですので、このブログでは「Enjoy Softball」自分自身が楽しくソフトボールをしてきた4年間を思い出と共に好き勝手に振り返っていきたいと思います。

※最後という事で身勝手に自己満の自分史を書いてしまいました。
全て読んで頂けるととても嬉しいですが、最後の想いだけでもお読み頂けますと幸いです。


1年生

初めにソフトボール部に参加したのは高校3年生の3月。高校の部活動のコーチと先輩に誘われて試合や練習に参加させて貰いました。
ずっと野球しかやってこなかった自分にとっては新鮮で新しく、このソフトボールというスポーツを極めたいと素直に思いました。
それに加えて、チームに対して初めに感じたのは圧倒的な主体性と個々の意識の高さでした。
大人の監督やコーチがいないにも関わらずそこには1人1人がチームのために何ができるかを考えて行動する姿が窺えました。
大学の部活動でも、こんなにも自由で楽しくて熱い経験をしたい、このチームの一員になりたいと思いその日に入部を決意しました。

思えばこの頃から背中で部員を引っ張る荒木さんや、未経験ながらも投手としてチームを引っ張る林さんの姿に憧れて主将を志し始めていたのかもしれません。

時は流れ9月に初めての公式戦である秋リーグを迎えます。初めて目の当たりにする1部リーグのレベルの高さ、今のままでは試合に出る事すらできないと感じたのを覚えています。そしてあの早稲田に1点差へと迫る試合を目の当たりにし、来年以降もこの強いチームを受け継いでいかなければならないと思うようになりました。

2年生

春リーグでは初めての挫折を経験しました。中央戦にて5番ながらも3三振、加えて満塁のチャンスで離塁アウトをとられるという大戦犯をかましました。
覚えている人はいるかもしれませんが、先輩への申し訳なさと、同期や後輩を代表して出ている自分の情けなさからミーティング中、人目を憚らず大泣きをしてしまいました。

リベンジの機会はすぐに訪れました。
忘れもしない2021年6月6日、1回戦目の東京大学をサヨナラ勝ちで下し、その勢いのままリーグ戦では負けた中央を倒しインカレへの切符を手に入れました。ショートを守っており最後のライナーを掴んだ瞬間は一生忘れる事はないし、このために1年間努力をしてきたんだと思える瞬間でした。

迎えた念願のインカレはとにかく楽しかったです。タイムリーも打ちエラーもしましたがとにかく楽しかった記憶しかありません。
それと同時に、この場でプレーさせてもらった自分には同じように後輩達を連れてくる義務があると思い、来年も絶対にインカレに行くんだという気持ちが芽生えました。

インカレから帰ってくると、執行代が代わり例年より早く主将としてのシーズンが始まりました。

そして迎えたリーグ戦最終戦。先輩方の最後の試合ということもあり絶対に負けられない、チーム一丸となって戦いました。
結果はまひろのブログでもあったようにサヨナラ勝ち。勝った瞬間緊張の緩和からまたも号泣してしまいましたが、みんなで喜びを分かち合い先輩方を気持ち良く送り出す事ができました。この試合も個人的には初めて捕手として出場して忘れられない試合であり、何年か経った後でも試合の動画を1人で見返していると思います。
1点を争う緊迫した試合、こういった試合こそソフトボールの醍醐味であり楽しさだと改めて思いました。

3年生

主将にも慣れ始め迎えた春のリーグ戦。昨年秋のリーグ戦で負けた桜美林大学にリベンジを果たし1部残留する事が出来ました。2人の後輩投手が頑張ってくれたのをよく覚えています。

そして間も無く1年間目標としていたインカレ予選を迎えました。結果としては大敗を喫しチームとしての目標を叶える事が出来なかった事に加え、自分を信じてついてきてくれた部員に対しての申し訳なさからこのチームで3度目の号泣をしてしまいました。

また、この試合の最後の打席が自分の中では4年間で1番印象に残っている打席でした。
凡退には終わってしまいましたが、1球1球ベンチからの声も聞こえてきましたし、応援に背中を押され本当に力が湧いてきました。何より東京都を代表する投手を相手に粘って闘えたのが本当に楽しかったです。

そして、最後の秋リーグ。
全てが苦しい試合で全敗を喫し1部リーグ最下位で終わってしまいました。それに加えて入れ替え戦も負け2部降格をした形で代替わりとなってしまいました。

このような形で引退となってしまった4年生方、そして、代交代となり苦しめてしまった後輩達には今でも本当に申し訳なく思っています。
それと同時に、必ず来年帰ってきてやり返そう、1部に再昇格しようと決意しました。

4年生

就活も終わり戻ってくるとすぐに春リーグとインカレ予選が始まりました。
昨年の悔しい思いを晴らしたいと思いつつも調子は上がり切らず選手としての貢献は何も出来ませんでした。それでも後輩達は各々が成長しチームも強くなっていて、昨年大敗を喫した日大にお釣りがくるくらいの大勝をしインカレを決めると共に1部再昇格をしてくれました。
改めてインカレに連れてってくれて、1部に再昇格してくれて、全ての借りを返してくれてありがとう。本当に誇りの後輩達です。


こうして4年間を振り返ってみると我ながらよく泣いているなと思います。情けないなとも思う反面、それぐらい真剣に「全力」で取り組んできたからだとよく自分に言い聞かせています。

主将を務めてまず色んな人を知ろうと、理解しようとしてきました。知ろうとすればする程、多様な価値観と出会い自分自身の成長にも繋げられました。「ちょっとお節介」なマネージャーもいれば「シャウ」な人もいて、色んな人がいるから沢山の視点で意見も出るしチームも成長できる。

そして、主将を務めていた中で1つの軸だけは持って活動をしていました。
それは全員がこの部活に入って良かったと思える環境を作る事です。
大学の数あるサークルや部活の中でこのソフトボール部を選んでくれたからには後悔をさせたくはないし、引退する際にこの部活に入って良かったと思って卒業して欲しい。

自分も高校時代は控えに甘んじていたため、出れない選手、サポートの選手の気持ちは痛い程分かっているつもりです。同期の中には公式戦に1度も出してあげられなかった選手もいました。
だからこそ、そういった選手の為にも出ている選手達はこのチームの代表として「結果」と姿勢でチームに「貢献」をする義務があると思っています。今も大会期間中ですが、この事を肝に銘じて日々感謝を忘れずに活動していって欲しいです。
そして、いつも支えてくれる部員やマネージャーは本当にありがとう。

自分は先輩方の背中を見て、色んな事を学び吸収してきました。ここまで選手としても人として成長出来たのも、先輩方の力以外何者でもありません。その中で自分は後輩達、次の世代へと何か残す事が出来たのかと今でも自信を持って言えません。そこで最後にこの「Enjoy Softball」という言葉を残して「継昇」できればいいなと思います。

「Enjoy Softball」元々これは自分が入部した際の荒木さんの代のチームスローガンでした。

まずソフトボールを楽しむ。ソフトボールが楽しいから、好きだから上手くなりたいし試合にも勝ちたい。そのために全員で強くなる、強い慶應ソフトボール部を作っていく。
この心持ちがあれば4年間どんなに辛い事があってもやってこれました。
みんなも辛かったり苦しい事があった時、何故ソフトボール部に入ったのか原点に帰って思い出して欲しいです。

後輩達へ

去年のインカレ予選が終わった後、「下級生が中心なのに力になれず申し訳ない」って言ってくれた選手もいたけど、自分はそう思う事はなかったよ。みんながいなければ試合も出来なかったし、練習も成り立ってなかったかもしれない。
腹立つ事や理不尽な事もたくさん言ってきたかもしれないけど、最後までついてきてくれてありがとう。そして、4年生になって戻ってきても受け入れてくれてありがとう。インカレから秋リーグへと大事な大会が続くけど最後まで悔いのないよう頑張れ!

最後に同期へ

同期から見ても頼りない主将だったと思うけど、みんなが隣に居てくれたからここまで頑張れました。特に4年生になってこんなに戻ってきてくれてるとは思わなかったし今でも心の支えです。
𠮷川と同じく書ききれない事だらけだけど、まだ喋りきれてない想いも話も沢山あるから今後も定期的に集まりましょう。
4年間本当にありがとう。


そして、本日4泊5日の合宿を終えて引退まで残すところ練習が4回とインカレの本戦となりました。みんなと共に過ごしたこの5日間はとても充実していましたし、これを「糧」にあと1週間全力で楽しんで悔いなく駆け抜けます!


そういえばまひろのブログにあったインカレでの件ですが、もちろん個人的にも印象に残ってますし覚えてます。せっかくのまひろの出しろを無駄には出来ないと気合いが入っていたのも確かです。

後輩達へ最後のわがままです!
今年のインカレでもチャンスを作ってまひろを代「走」に送り自分に回してください!
必ず期待に答えます。

本当にここまで長い文章を最後まで読んで頂きありがとうございました!
私達49期が引退をしても慶應ソフトボール部は終わりません。後輩達の更なる飛躍へ、今後とも温かいご声援とご支援の程を宜しくお願い致します!それでは!

『Enjoy Softball』

和田 航太

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