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20231028_適した政体の奥深さ_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想22


はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"帝位相続争い"までの部分を読んで感じた事を書いきました。

 今回の記事では"孫文の大いなる誤り"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 アヘン戦争の敗北により、中華思想(我が漢民族がもっともすぐれた民族であり、我が漢民族がもっとも高度な文化であり、我が中華帝国が世界の中心であるという考え方)が崩壊した。帝政という時代遅れの政治システムを利用して敗れたため、民主政にすべきという考え方が芽生えた。
 清朝は政府中枢の奥深くまで腐敗しきっていたため"清朝打倒"という見解は正しかったが、政体まで否定したのは致命的な誤りだった。民主政が正しく、帝政が誤りというのは単なる白人の刷り込みにすぎない。政体はその民族が何千年に渡る試行錯誤の経験の中から構築されてきたもの。環境、歴史、民族性、文化、経済などと複雑に絡み合いながら適切な形となって成立していく。民族ごとに適した政体があり、白人にとっては民主政が適していたが、中国では帝政の方が適していた。

感想

 政体というものの奥深さを学ぶことができました。民族や環境に応じて試行錯誤の結果出来上がったものという点は抑えておくべきだと思いました。他の国で上手くいった方法が自国でも上手く機能するとは限らないと思います。教育の影響もあり、帝政より民主政が正しいという価値観が多数かもしれませんがそれも民族や環境によって異なるという点は覚えておくべきだと思います。どんなことも万能なものなど無いと思います。それぞれに適した方法があるという点を忘れてはならないと思います。戦争に負けたからといって今までの全てを否定してしまうことは危険だと思いました。全てを否定し強制的に変えてしまうと、上手く機能していたものまで消え去り、その後の混乱も余計に大きくなってしまうと思います。問題だった点と、継続すべき点は分けて考える必要があると思いました。
 人は往々にして単純な結論を求めてしまいがちだと思います。勝因や敗因、上手くいった事例、悪くなった事例などには様々な要因が絡んでいるものだと思います。結論を焦ることなく、要因を常に吟味し続けていけると良いと思いました。
 国や組織だけでなく個人においても同じことだと思います。他の人が上手くいったやり方が自分にとっても最適なやり方とは限らないと思います。他で上手くいった例を参考にしながら、自分にとって適したやり方を見つけることができると良いと思いました。

最後に

 国によって、環境、歴史、民族性、文化、経済などが異なるため、適した政体も異なるものだと思います。個人に対しても、他で上手くいったことが自分にも当てはまるとは限らないという点は抑えておくべきだと思います。個々人それぞれに合った方法を見つけていけると良いと思いました。
 他の良い例はあくまで参考にしつつ、自分にとって適したやり方を見つけていけるように過ごしていきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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