怪我に負けるな!
こんにちは!関口から引き継ぎました、本日二度目のnote投稿になります1年マネージャーの中井です。
時が過ぎるのは本当にあっという間で、私が初めてnoteを投稿してからもうすぐ半年になろうとしています。まだまだ入部したばかりな気がしていましたが、あと4か月強、私が部の一員として過ごしてきた6か月間よりも短い月日、がたてば新入生が入ってきます。そう言われると日々の活動をもっと大事にしていなくてはと思います。きっと4年間の大学生活もあっというまですよね。
時の流れは早いという話は置いておいて、この記事の一つ前に関口が投稿した内容に『故障して走れない自分に対して「何やってるんだよ俺」と情けなく思う気持ちがあった』とありました。先日部内で行われた11月の長距離ブロックミーティングのグループディスカッションで夏の選抜三次合宿に故障のため参加できなかったある2年生の選手は「走れなくて正直腐りそうになった」と言っていました。
故障したら、もちろん故障部位は痛いだろうし、いつまた走れるようになるかわからない、練習を積めている選手と自分を比較して焦る、などと精神的にもつらいと思います。
それでもめげずに日々回復に向けて行動する選手は本当にすごいと思います。
そんなわけで今回は私が故障者に対して「すごいな!」と思ったという話をさせていただこうかなと思います。
先に私がランニングで怪我をした話について触れておこうと思います。
私は長距離ブロックのマネージャーになってから、自分の走る能力向上のために練習をするようになりました。少しでも選手の気持ちを知る手立てになるのではないかと、マネージャーになると決めた高校2年生の冬から私はランニングをしていましたが、自ら週初めに練習メニューを作って取り組むようになったのはマネージャーを始めて少ししてからのことでした。具体的には週1回のスピード系、週2回の長めのジョグ、週2回のジョグ、週1回のウォーク&強度高めの筋トレ、週1回の完全休養のサイクルです。
当たり前のことの顛末なのですが、初心者がこんなあほみたいに走っていたら怪我をしました。初心者病の名で知られるシンスプリントです。練習のやりすぎによる筋肉の硬化が下腿骨間膜という筋と骨の間にある筋膜を圧迫して痛みがはしります。初心者の私はシンスプ初期段階の違和感をただの筋力不足によるものだと決めつけていました。メニューを途中でやめたり、変えたりしたら精神力がつかないからと走るのをやめませんでした。やがて違和感から一月ほど練習を続けたら8km走っても痛みがなじまない、インターバルをしようものなら足が固くなって練習後家まで歩いて帰るのに苦労する、というレベルまで達し、私はようやくランニングをやめることができました。
私はシンスプを通して、積み上げてきたことがなくなってしまう恐怖から練習をやめることができないという感情、練習をやめると取り残されたように感じることなど、さらに走ることをやめた後にモチベを保つのが困難であることを多少なりとも知ることができました。
ここで選手の話に戻ると、一日を切り取っても、人生を通してみても私の何倍も陸上に時間を賭している選手たちが走れない状況を思うと、そのつらさは計り知れないものだと思います。しかも周りには日々練習を積んで成長しているライバルがいます。そのなかでもめげずにやるべきことを探して、こなしている故障者は本当にすごいと思います。正直に告白すると私は走らなくなってから簡単な補強さえしませんでした。
一時的にポイントよりもキツイと聞くサーキットトレーニングで追い込みきる選手、毎日欠かさずケアする選手、怪我をきっかけに新しい補強に取り組む選手…アプローチ方法はけがの程度や部位によって人それぞれ異なりますが、自分なりの手段で頑張っている選手には胸を撃たれます。精神的につらいなか毎日自分にできる方法で頑張っていることにマネージャーとして感謝の思いでいっぱいです。走ってくれる選手がいないと長距離ブロックは成り立ちません。どれだけ素晴らしいコーチがいようと、どれだけ献身的なマネージャーがいようと選手がいなくては何も始まりません。慶應の選手も長い選手生活を過ごしているわけですから大きかれ、小さかれ多少の怪我を経験してきたとは思いますが、それらを乗り越えて今走っていること、怪我をしても復帰のために行動できることに尊敬の念を覚えます。またそういう姿を見ていると「自分も頑張らなくては!」と思えます。
そして故障者が怪我を乗り越えて、ようやく走れた時に本当に楽しそうに走っている姿を見せてくれると私は幸せな気持ちになれます。
そんなわけで故障者選手の態度が素晴らしいという話をさせていただきました。もちろん怪我予防をしてポイントに日々取り組んでいる選手もかっこいいと思いますが、普段はなかなかスポットライトの当たらない故障者に焦点をあてようと思ったため、彼らへの称賛は割愛させていただきました。
最後に選手たちのさらなる健闘を祈って結びにしたいと思います。
次回は東がノートを更新します!