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お別れブログ~神谷果歩さん〜
ちは!環境学部3年福田真奈です。
4年ほど前、兄の引退ブログを当時密かに読んでいた高校生の私。こうして自分が記す側になるなんて、、感慨深いです。
さて私の話は程々に、
「小さくて、大きな背中」
な大切な先輩へメッセージを送らせていただきます。
この2年半撮り続けた果歩さんとの思い出が詰まった写真もぎゅぎゅっと。
さて、約2年半前この慶應義塾體育會端艇カヌー部門に入部した時、当時1つ上の学年にいた同じ学部の先輩に担当していただいていたこともあり個人的にお話する機会はあまりなく。
果歩さんとのヒストリーは班から始まりました。
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後輩を踏み台にする系の4年生(超絶優しいです)
果歩さん含め、1年生の頃に初めて入ったこの班は大事な居場所であり楽しくて大好きな先輩たちばかりです。最近も集まれました!また集まりたいです。
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関カレインカレでは私たちの試合期間テーマソングが定着しました。
Mr.Children「here comes my love」
レース終わりヘトヘトで宿に帰って、この曲を聴きながら温泉に浸かる。そしてエモい話をする。
1年目は温泉で涙した記憶もあります。笑
2022-23の新シーズンが始まり、宏美さん果歩さんと一緒に3人で練習させていただく機会が多くなりました。また、千葉県知事杯にはペアで出場させてもらったり。
ペアを混むこと自体初めてだったのですが、最後まで一緒に頑張って漕ぎ切りましたね。
ペア初心者の私は沢山ご迷惑をおかけしたと思います。でも嫌な顔1つせず一緒に頑張ろう!と励ましてくださりました。
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果歩さんは自分のもつ技量や知識などを惜しみなく後輩に伝えてくれる先輩です。
新歓PVを作成する事になって「どうしよう」と悩んでいた時も、自分の経験をもとに丁寧に教えてくれたり。
最近でも就職活動における疑問点に真摯にアドバイスを下さったりしました。
普通のことに聞こえるかもしれないけど、自分のもつものを誰かのために、当たり前のように惜しみなく伝えることができるのってとても素敵だと思います。
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スプスプにも一緒に行きましたし、宏美さんの内定お祝いや、女子寮の近くのおうどんやさんにも定食屋さんにも行きました。
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可愛らしいお顔と腕のマッチョさがマッチしない、と一時期話題に。
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宏美さんの引退ブログをお先に読んだという果歩さんからLINEがきて、、、
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まるでアイドルオタクたちの会話のようですね。
そして宏美さんが引退され、女子漕手2人での新シーズンがスタートしました。
(自分自身も女子漕手であるということは棚に上げて話します。なので自惚れては無いです。笑)
この組織は女子の選手が非常に少ないです。
そして、良い意味でも悪い意味でも女子選手に対して容赦ありません。
男子選手たちが死にそうになりながら取り組んでいるメニューを乗艇・ウエイト・有酸素、全て同じ量をこなすことは決して簡単なことではないと思います。
でも、高校の頃文化部に所属していた果歩さんにはメラメラとした闘志があったように思います。
「女子だから」という言葉に縋ることなく、常に全力でした。
一見華奢にみえるものの、ベンチプレス50kgあげてしまうなんて。すごいすごいすごすぎる!!と毎日褒められてもおかしくないようなことだと私は思います。
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最上級生として活動するようになって早1ヶ月。
2人しかいないからこそ、もっと力になれる後輩であるべきだったと感じます。
1年生の頃から何度も何度も助けていただきました。
沈ばっかりで真冬も川に落ち続けてカヌーなんかやめたい!と思って泣きじゃくっている時、高熱が出て女子寮でダウンしている時、長距離選手権で立てなくなった時など。
「大丈夫、乗れるようになる!」と励まし続けて下さったり。
懸垂が初めてできた時に嬉しいあまり、わざわざラインで報告した時には、まるで自分の事かのように一緒に喜んで下さったり。
長距離選手権ではご自身も疲れているのに違いないのに、ずっとつきっきりで様子を見て下さったり。
自分に自信が無くて控えめな一面を持つ果歩さんの先輩としての姿に、失礼ながら「大丈夫かな……」と素直についていこうとしなかった時も正直ありました。
でも、今思えば私にとって果歩さんの存在は当たり前であって、ひとつの心の拠り所でした。
真冬に女子部屋の大きなお風呂にお湯をためて練習後に一緒に浸かった日々、ムカつくことがあって一緒に文句を言いながら自転車を走らせた女子寮への帰り道、コロコロ変わる恋愛トークにキャーキャー騒ぐ時間。
「まなかほ大丈夫?」と声をかけられることは度々ありましたが、私はその言葉が正直悲しくて、みんなに何がわかるの?と思っていました。
一方的かもしれないけれど、私はこの2年半で果歩さんの事を沢山近くで見させていただき、私たちにしか分からない空気感や関係性をつくってきたと思っていたからです。
就活期間、夜中まで就活をして5時下で練習をするスケジュールを連日行っていたり、1日に何回も代替練習をする姿には心の底から心配の気持ちでした。
果歩さんは正義感や責任感が強く、自分の決めたことにとことん突き進む方です。
間違っていることや誰かを傷つけることに「それは違う」とハッキリと言える方です。
1年生の頃の初めてのTTでは、何とか最後まで漕ぎきり「カヌー楽しいです」と言ったら、隣で泣いていました。そのぐらい情に厚い方でもあります。
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約2年半、沢山のことがありました。
真夏も真冬も、雪の日も豪雨の日も、白波がたっているような暴風の日も、来る日も来る日も一緒に漕がせてもらいました。
一緒に男子にくらいついてましたね。
戸田のペア練でどんどん突き進んで、前にいる人を抜かしていったあの練習、今も鮮明に覚えています。
昨年関東3位の結果を残したペアでは私の実力不足で今年は結果を残すことが出来ず、そしてフォアでは快く受け入れることが出来ず、ごめんなさい。
果歩さんの勇気ある決断を今年もこれからも続けたい、と思うようになりました。
新シーズンが始まって1ヶ月。
誰もいない女子寮に1人でいる時にふと果歩さんがいた頃を思い出したりします。
女子寮も女子部も、どんどん大きくして次に繋げたいです。
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長くなりすぎました。
やっぱり大学生活の2年半、寮生活の2年半は濃すぎます。果歩さん含め先輩たちに守ってもらっていたこと支えていただいていたことを忘れず、私も後輩たちや同期にとって少しでもそんな存在になりたいです。
最後まで読んでくれましたか?果歩さん!
また宏美さん含め来月3人でお会い出来ること、とても楽しみにしています。
その素敵で可愛い沢山の笑顔で周りを幸せにし、
果歩さんご自身も幸せに過ごせますよう。
心の底から祈っています!
ありがとうございました!!
真奈
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