Unispo、変わります。

みなさん、こんにちは。
21期(4年)のりょうたろうです。

今年は暑いですね。僕は暑いよりも寒い方が好きです。海水浴よりもスキー派、アイスよりもおでん派です。
なので今日みたいな暑い日には、クーラーをガンガン効かせた部屋で「寒い、寒い」と言いながらホットドリンク片手に厚着をする遊びをします。色々な人から怒られそうな遊びですが、暑いのが悪いんです。

そんな暑い日の夜に、突然ではありますがUnsipoに関する重大なご報告があります。


ご報告


2022年度からUnispoは「ユニタメ」と名称を変更し、理念や活動内容を大きく変えました。現在、私たち「ユニタメ」は新たな目標に向けて新しい挑戦をスタートさせています。

OBの方、関係者の皆様には事後報告という形になってしまい申し訳ございませんが、何卒ご理解いただけますと幸いです。

今回はUnispoから転換するに至った経緯、そして新たなプロジェクト「ユニタメ」の概要と決意をお伝えさせていただこうと思います。

※追記
予想以上に文が長くなってしまったので、長文読解モードのご準備をお願いします🙇‍♂️


Unispoというプロジェクト


Unispoは、前身のECFA(Entertainment city for all)の活動を含めると約10年ほどの歴史を持つ由緒ある(?)プロジェクトです。

活動の特徴としては大きく2つ挙げられると思います。ひとつは「自分とは異なる人たちへの無知・差別・偏見」に対し問題意識を持っていること。そしてもうひとつは、高揚感や一体感などの魅力を持つ「スポーツ」をツールとして課題解決を図ることです。
平たく言えば「(パラ)スポーツを通して誰もが(特に障がい者の方が)過ごしやすい社会を創ろう!」というような活動でした。

こうした活動の中では、本当に多くの方に支えられ、貴重な経験をたくさんさせていただきました。ゆるスポーツの開発やアスリートの方々へのインタビュー、インクルーシブウォッチなど、これまでのUnispoの先輩方が経験し培われてきたことは今の私たちにも色濃く受け継がれています。


立ち塞がったコロナ、そして新たな挑戦へ


我々牛ゼミのプロジェクト活動はどれも社会課題の解決に向けた取り組みを行うものですが、ひとつ、Unsipoが他のプロジェクトと大きく異なる部分があります。
それは、「リアルな場(=フィールド)」に存在する社会課題に目を向けているのではなく、「無知・差別・偏見」という人々の内面に問題意識を持っているということです。

そのため、Unispoが持つ課題を解決するには、リアルな場での交流を通して直接人々に働きかけることが重要です。
そしてその点において、見て体験することで人々の内面に強く影響を与えられるスポーツは課題解決ツールとして最適なものであったと言えます。

だからこそ、新型コロナウイルスによりリアルな場で活動がしにくくなったことは、私たちUnispoにとって大きな困難となりました。
上記の通り、スポーツは実際に生で観戦したりプレーしたりすることで真価が発揮されるものです。スポーツの価値を十分に活かすことができないコロナ禍において、Unispoとしての活動やその成果はかなり限定的になっていました。

また、Unsipoは2020年東京パラリンピック開催を見据えて「障がいのある方でも快適に、楽しく」という方向性を強く意識していました。
その結果、パラスポーツを軸とした多くの活動を展開できた一方で、「自分ごと」として課題を捉えにくい特殊なテーマということもあり、パラスポーツという枠組みに囚われて発展性や面白みのある活動ができていない感覚がありました。
(もちろん、自分たちの力不足は否めません)

東京オリパラを終えた今、より広く自由に、Unispoが掲げる「誰もが過ごしやすい社会」実現に向けて活動できないだろうか。

そうした想いをもとに先輩や先生、そして同期と話し合いを重ね続け、出した答えが新プロジェクトとして再出発することでした。

新3年生向けプロジェクトガイダンスの様子


新プロジェクト「ユニタメ」とは


ユニタメは「誰もが繋がり、楽しめる街・社会」を実現するため、社会の人々の「繋がりの希薄化」の解消を目指すプロジェクトです。そしてその実現のため、スポーツを含めたエンターテイメント全般を手段として活動を行います。
「ユニタメ」という名称には「繋がる(Uni、ユニ)」「エンターテイメント(エンタメ)で」という活動の指針が込められています。

Unsipoとの違いをまとめると

問題意識:人の内面ではなく、人と人の関係性や街、社会に目を向ける
対象:障がいのある方を含めた、あらゆる人に価値を提供する
解決手段:スポーツだけに限定せず、エンタメ全般に広げる

という感じです。
ECFAに少し戻ったとも捉えられるかもしれません。


なぜ「繋がり」を、なぜエンターテイメントで


人間関係の希薄化は、大々的に取り上げられることは少ないものの現代社会が抱える大問題のひとつです。
当方22歳男ですが、そんな僕でも「昔はもっと人が温かったなあ」と実感するくらいなので、50年100年というスパンで考えれば相当大きな変化です。

希薄化の要因としては社会全体での価値観の変化、特に地域社会における近隣関係の変化や、共助精神・連帯意識の希薄化と個人主義の浸透などがあると考えられます。

「人間は1人では生きていけない」とはよく言ったものですが、人間関係が希薄化すれば高齢者や障がい者の暮らしにくさはもちろん、街は活気を失い、伝統や文化も衰退が進みます。
それらを防ぐための努力として、繋がりを維持し、新たに創出する取り組みが不可欠なのです。

実際、人々は他者との繋がりを渇望しています。
近年のSNSの浸透、シェアリングサービス(カーシェアやシェアサイクリングなど)の発展、町おこしや地域活性化の取り組みの増加などは、人々が他者と共有すること、繋がることに価値を見出していることの表れでしょう。
また、コロナ禍で気軽に他人と会えなくなったことで、人との繋がりの大切さを誰しもが再認識したと思います。

そうした繋がりを、私たちユニタメは「エンターテイメント」を媒介に街に生み出していきます。エンターテイメントは、性別・年齢・障がいの有無に関わらず誰もが等しく楽しめ、また経験や感情を共有することで誰とでも繋がることができるツールです。
スポーツだけに限定することなく、音楽や映像、飲食などあらゆるエンタメを広く活用することで社会に繋がりを生み出すことが、ユニタメの活動目標です。


ロゴに込めた意味


ロゴはふたつの円と人型の文字から構成されています。

ユニタメのロゴ

ふたつの円は「ベン図」をイメージしたものです。
これは、今まで交わりのなかった(希薄化していた)二者、例えばスポーツが好きな人とそうでない人を、私たちの活動を通して繋げるという活動理念を表しています。

円の配色については、Unispoのコンセプトを受け継いでいるという意味で青系統の色を使用しています。
その上で、上記の活動理念を明確化するために2つの円を別の色(水色と紫)で表現し、さらに両者が重なり合う部分を濃い青にすることで、繋がることがシナジーを生み出すさまを表現しています。

文字に関しては、文字と認識すれば「ユニタメ」と読め、イラストと認識すれば動きのある人に見えるように配慮しました。
文字を人型にすることで、単にポップさ(=ユニタメが目指す「楽しさ」)を表現できるだけでなく、社会の主役は人であり、人々が繋がり、楽しめる環境・仕組みづくりこそがユニタメのミッションであるという意味合いも込められています。
(このロゴを使い続けている間は、写真撮影でとんでもないポーズを強いられることになりそうですね。がんばれ未来のメンバーたち)

ロゴのコンセプトをブレストしたときのホワイトボード


おわりに


今年度の活動の詳細に関しては、今後のnote更新を通して詳しくご紹介していこうと思っています。今年は盛りだくさんに活動する予定ですので、今後の動向にぜひご注目ください。
新たに生まれ変わった「ユニタメ」をよろしくお願いします!

というわけで、暑い日にアツめの文章を失礼いたしました。
冷房ガンガン、ホットコーヒー、厚着でごゆっくりお休みください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ユニタメの愉快な仲間たち(21,22期)

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