何者かになりたいのなら

何者かになりたい場合、まずは違う分野で試したほうが良い。

既に主戦場(自身が一番深い理解をしている業界)で何者かになれている場合はどこか違う場所で何者かになってみるのは良いと思う。

しかし、何者かになりたいだけの欲で挑戦するのはいささか危険な行為であると思う。例をあげるとすると、営業成績トップを取ったくらいで独立しようとする、など。不動産業界ではよくある話だが、それでやっていけるなら苦労しない。いや意外にも不動産業界では無駄遣いせずのんべんだらりとやるのであればなんとなく食えてしまう。のんべんだらりが嫌になってろくに計画を立てず変なことをし始めると、少しずつおかしくなっていく。人は何故何者かになりたくなるのだろうか。

何者かになりたいなら主戦場は現状維持(退職をしない)しつつ、まずは違う分野で試してみると良いと思う。例えば趣味の世界。バイクを自分好みにカスタマイズして集会などに顔を出してみると良い。特徴的なカスタマイズ、または本人の人当たりが良いならその界隈で顔が知られていき、程度は低いといえども、何者かになれるだろう。

このような近いところでの挑戦を怠ったり、馬鹿にして、主戦場で何者かになろうとして無謀な挑戦をしようとするのはなんて愚かな行為だろうか。少なくともやるのなら本気でやるべきだ。人と話したくない、泥臭いことしたくない、無計画に進む、他者を手当たり次第に馬鹿にする、このような感じで何者かになれるわけがない。

これは私の観測できる範囲、すぐ目の前で起こっている事象であることは言うまでもない。