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スキルがあるのに稼げない!サブスキルが不足してません?
スキルが高くても、資格を持っていても、誰もが稼げるとは限りません。
仕事をするのに十分なコアスキルがあるのに、受注が来ない、単価が安い。
そんな方は、コアスキルの周辺で発揮すべきサブスキルが足りているか振り返ってみませんか?
たとえばカメラマンとして活躍するためには、撮影スキルはまず大切でしょう。
ただ、撮影スキル以外にも大切になるスキルや要素はたくさんあるはずです。
写真編集、現場のディレクション、機材の選定や管理、データの管理、スケジュール管理、クライアント受け、被写体とのコミュニケーション、営業、印刷やWEBの知識などなど、多岐に渡ります。写真の機材は数も多く重いので、車の運転もできないと行ける現場が限られたりもします。
誰しも多少の得手不得手はありますが、発揮すべき能力のどれかが決定的に欠如していたら、プロとして指名されにくいのです。
リービッヒの最小律
このサブスキルの不足で仕事が来ない状況を把握するのに、うってつけの学説があるので紹介します。
リービッヒの最小律という説をご存じですか?
「植物の生長速度や収量は、必要とされる栄養素のうち、与えられた量のもっとも少ないものにのみ影響される」という説です。
植物はさまざまな栄養素を必要としますが、ほかの栄養が十分でも、足りない栄養素があると、植物の成長はその足りない栄養素のレベルになってしまうということです。
「桶」をモチーフに説明すると、本来は桶の高さまで水を入れられますが、もし板が欠けていると、欠けた板の高さまでしか水位は上がりません。
「スキルがあるのに稼げない」と悩みながら活動を続けているのは、この欠けた板からこぼれる水に気づかずに、桶の一番高いところを見つめながら水を注いでいる状態です。
先ほど例に出した、カメラマンでそれぞれの板にスキルをあてはめてみましょう。
この方の場合は、撮影や編集などのカメラに関するスキルは高いのに、スケジュール管理や返信のマメさに難点があるようです。
(カメラマンに限らず、納期を守れない人は仕事を失いやすいですね。)
他の職業でも、例を挙げてみましょう。
・取材能力が高いのに、誤植が多すぎるライター
・人気も歌唱力も抜群なのに、ドタキャンが多い歌手
・受注率は高いのに、受注後のフォローが適当でクレームが多い営業
・腕は確かなのに、無愛想すぎるエンジニア
地味によく聞くのは、コアのスキルは評判はいいのに、コミュニケーションに難ありというケース。連絡がなかなかつかないとか、性格がめちゃくちゃ悪いとか(笑)
ネックになっている欠けたスキルを補わないと、本来はコアスキルの高さの分だけ溜まる水が漏れてしまいます。
まあ、何かが卓越していれば、欠落している部分があっても成り立つこともあります。ただ、実は相手にストレスを与えていて、何かの拍子に「やっぱりこの人のここが嫌だ」と切られてしまうことはあるでしょう。
今仕事がある方でも、気づけば人に去られていたという事態を避けるために、致命的な部分は改善した方がいいかなと思います。
苦手にどう向き合う?
キャリアづくりの全般的な話をすれば、「苦手を伸ばす」より「好きや得意を伸ばす」方が、ずっと勝算が高いと思います。
あなたにとっての苦手は誰かの得意。苦手ならほかの人に任せていればいいのです。嫌だ苦手だと思ってやるより、心躍るテーマに限られた時間を使った方が生産的です。
ただ、前述の通り「好きや得意」を形にするために避けて通れない「苦手」だけは、意識して取り組んでみてはいかがでしょうか。
全ての苦手を克服するには人生は短すぎるので、あなたがどんな桶に水を溜めたいのかを決めて、欠けが大きいところから優先的に改善をしてみましょう。
コアスキルはプロ並みでも、そこに付随するサブスキルが苦手なことで“全体の水位”が下がっているのはもったいないですよね。
また、苦手は外注することも可能です。秘書業務をしてくれる人を雇う、お金周りは税理士に任せる、など。
フォローしてくれる人で周りを固める、お互いに足りないものを補い合える人とタッグを組むなども有効です。
避けられる苦手分野は避けて、得意な仕事をメインにするのも得策です。たとえば、人と話すのが苦手なカメラマンなら人物より静物を中心にしたり、スケジュール管理が壊滅的に苦手なら自分のペースでアップできるストックフォトを主戦場にしたり。
苦手に足を引っ張られなくなるほど、得意で稼げる可能性が高まります。
足りない「サブスキル」に気づいたら、ぜひそこを伸ばせるように工夫してみてくださいね!
…じゃないと、私ががんばって描いた桶の絵が報われないので(笑)
読んでくださったあなたの水位が増えますように!
パラレルキャリア研究所代表 慶野英里名
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