自分しか面白いと思ってないンじゃね?って漫画②
そういう漫画って面白さ倍加するよね
ということで、そんな「頼むから静かにしてくれ」について聞いて欲しい!
◆絵
まず絵柄はこんな感じ
前回紹介した「最近この世界は私だけのモノになりました・・・」に引き続き、やっぱちょい懐古。。。
「昭和の漫画」感が手に取りづらさを助長するよね!!
でも、今回の「頼むから静かにしてくれ」は前と違って結構本気でおすすめ。
◆あらすじ/導入
城戸スズカは生命保険会社と250ccライダーの二足のワラジを履く21歳。そんなスズカには一途に憧れ続けるライダーがいた。それはレース中に事故死した天才ライダー・上尾オサムである。スズカはオサムの死でショックを受け、レースを止めようと思い悩む。しかし、サーキットの端でオサムが事故にあった時に被っていたヘルメットを見つける。スズカはそれを被り、オサムの追悼レースに挑んだ。するとレース中にヘルメットから死んだはずのオサムの声が聞こえて……!?
自分にだけ聞こえる声に従って、スズカはバイクに跨るわけ
◆姿勢を正すポイント①
「全然期待せずに暇つぶしで見たC級映画が『思ったより』だった時」に
おっ?と姿勢を正す瞬間ってあるじゃないㇲか。
肘ついて寝転がってたところから徐々にちゃんと座りなおしてく感じね。
そんな第一の背ぴんポイントはこれ
自分にだけ聞こえる"オサム"の声に従ってドライビングするスズカ
それは明らかに自身の限界を超えていたが・・・
スズカ覚醒!
堂々のタイトル回収!
あれ?今読んでるの頭文字Dだったっけ?と思って一回表紙見直したよね。実際。
◆姿勢を正すポイント②
そんなスズカのドライビングを見初めて、声をかけてきたのは「馬場金属工業」という中小零細感満載の町工場。
もう見るからにダメそうだけども
本当にとにかくダメだけども…
「人間性は最悪、だがメカニックとしては天才」というかなり燃える設定持ちで、しかも0から作り上げたマシンは
見た目もさることながら、あまりにピーキーすぎる作りのせいで、スロットルを捻れば前輪が立ち上がりウィリーしてしまうわ、曲がりもしないわで、並のライダーではツーリングレベルですらまともに走らせることができないシロモノ。
これまた熱い設定の上天丼っすわ!
そして、ここからが第二の背ぴんポイント
天才メカニックがチューンアップしたエンジンを、ベテランチームに持ち込んでテストをするシーン
完全になめてた相手社長の顔色が
エンジン音を聞いてがらりと変わる
はい、テンションぶちあがりましたー
もう社長さんオネェみてぇなしゃべり方なってますやん
こういう「経験豊富なベテランが才能に圧倒される」展開は、鉄板で燃えますね(焼き土下座)
◆まとめ
ちょくちょく書いてるけど「全然期待せずに暇つぶしで見たC級映画が『思ったより』だった時」の掘り出しモノ感が個人的にはヒットした作品。
全5巻で、(恐らく)後半の展開とか畳み方を見るに、あんまり人気でなくて打ち切りになったんだろうなーって感じ。
主人公スズカが、鈴鹿8耐※に女性レーサーとしてチャレンジする展開とか
「人間性は最悪な天才メカニック達」と「乗り手を選ぶピーキーすぎるモンスターマシン」とか、面白い要素は散りばめられてるのに、なんか全部が何も回収できずに終わっちゃってて惜しいんだよねー
※文字通り8時間耐久で延々と走り続けるあたおかレース
例えば、メカニックを筆頭に、この漫画に出てくる男って基本クズしかいないんだけど、こういうのも戦い(この漫画ではレース)を通して、いけ好かないキャラとの間にも関係性が出来てきて、あれ?こいつ意外と憎めないやつかも・・・的なキャラ変をしていくことで仲間になっていったりするわけじゃん。
それが無いから、登場人物が1芸持ってるクズか、能無しのクズしかいないのよ。そんな中で主人公だけが頑張ってるだけなの。
(髭のメカニックとか最終巻まできて主人公レ〇プ未遂するしw)
あと、「自分にしか聞こえない声」も、要はヒカルの碁の佐為みたいなもんで、実体が無いだけで師匠格なわけじゃん。
だったら、やっぱり「弟子の師匠越え」はやってほしかった。
もうネタバレも何もないけど、さすがにあの落ちが「師匠越え」はないでしょ。。。
基本的には短めの巻数で終わってくれる漫画のほうが好きなんだけど、これに関してはちゃんと長編でいろいろちゃんと回収してるが見たかったですー
今ならKindle Unlimitedで、読み放題で全巻読めるので良かったら読んでみてー
おわりー、どうぞよろしく、よろしくどうぞー
よろしければサポートお願いします! 私利私欲のために使わせて頂きます!!