天網.Net 恢恢 疎にして漏らさず
console.log('Hello World');
誰とでも繋がれる時代も、はや幾星霜。
もはや需要と供給のバランスは、ちびっこ相撲のチャンピオンとKONISHIKIを両サイドに乗せたシーソーみたいに、供給が重量オーバーだ。
const app = connect()
.use((req, res) => res.end('Hello Somebody'))
見知らぬ誰かとの繋がりが、自分の世界を拡張してくれる。
そんな期待はあくまでも事実のひとつの側面にしか過ぎなかった。
確かにそれは世界を、自らの器を拡張してくれる。
でも、内容量をそのままに器だけが広がっても、そこには広大な浅瀬ができるだけだ。
* Hostname was NOT found in DNS cache
* Trying ::1...
* Connected to SomeoneOtherThanMe (::1) port 3000 (#0)
> GET /connection.html HTTP/1.1
> Accept: */*
>
< HTTP/1.1 404 Not Found
< HTTP/1.1 404 Not Found
< HTTP/1.1 404 Not Found
< HTTP/1.1 404 Not Found
< ...
< ..
< .
< Connection: keep-alive
<
Cannot GET /connection.html
* Connection #0 to host localhost left intact
部屋で一人なのは日常だけど、地球に一人だったら絶望してしまう。
"繋がらない権利"なるものは、"繋がらない"ことで、自分たちの世界を元の六畳一間にリフォームしようとする自己防衛だ。
でも、
>
< HTTP/1.1 200 OK
< Accept-Ranges: bytes
< Cache-Control: public, max-age=0
< Last-Modified: Wed, 29 Jul 2015 01:12:48 GMT
< ETag: W/"d-14ed75e7280"
< Content-Type: text/html; charset=UTF-8
< Content-Length: 10
< Date: Wed, 29 Jul 2015 01:22:06 GMT
< Connection: keep-alive
<
Hi there
* Connection #0 to host localhost left intact
"繋がる"ことからはもう逃れられない。
環境に悪いからといって、人は自動車を捨てたりはしないし、
効率的にタービンを回して排気しながら電力を生み出し、
枯渇するまで石油を掘り続ける。
進む道は足を離した瞬間に崩れ落ち、戻り道は無い。
一度広がった天網は、私たちを捉えて疎にして漏らさない。
< Connection: keep-alive
<
Keep Esc from .Net
* Connection #0 to host localhost left intact
手に入ることのない権利を追い求めて、仮想と現実、狂気と理性のシーソーの中間で、振り落とされないようにバランスを取り続けよう。
願わくばこの世界に平衡を。
'Goodbye World'
おわりー、どうぞよろしく、よろしくどうぞー
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