Rainy proof / HACHI
皆様こんにちは。
本日はnoteへの投稿を決意したきっかけとなった曲を紹介しようと思います。
HACHIのRainy proofという曲です。
1. HACHIとは
まずはこの曲を歌うHACHIについて簡単に紹介を。
HACHIはRK Musicの運営するライブユニオンに所属するVsingerで、普段はREALITYというアプリで配信をしています。また、YouTubeでもおよそ毎週金曜日にハニカムステーションという定期配信をしています。
透き通った芯のある声がとても魅力的なVsingerです。
2. MVに関する考察・感想
このMVに登場するRainy proofのロゴ、なんとHACHI本人の直筆です。
字もとても素敵なのですが、字の良さについては知識不足ということもあり上手く言葉にできないのでここでは触れません。
では改めて。この曲のテーマは失恋。
地面に打ちつける雨と雨の中を走る車窓からの景色の映像から始まります。
降りしきる雨は失恋した主人公の気持ちを映し出す天の涙。
最後まで降り続ける雨はその音でより切なさを際立たせます。
失恋した主人公は悲しさを胸に雨の中あてもなく車を走らせます。悲しくなった時に無性に走り出したくなること、ありますよね。私は実際に走ったことはないですが。
"最後くらいはさ 最低な言葉で 突き放してくれたら どれほど良かっただろう"と喧嘩別れではなかったのか未練を断ち切れないことが窺えます。
ちなみに私は"最後くらいはさ 最低な言葉で"でのはちたや(HACHIの愛称)の表情が好きです。
しかし、サビの"君が望んだままに タバコもやめていたけど その全てに意味がなくなれば 私はまた火をつけるだけ"と完全に愛は冷めてしまい二度と戻らないことが示されています。恋人のためにタバコやめてたの偉いよ!(全肯定)
タバコの話が出てきたタイミングで煙の演出が入るのがよりイメージを鮮明にしてくれます。
"ペトリコールが匂い立つ"ということから比喩表現であると考えると別れて間もないことがわかります。そりゃそうだ。ペトリコールは雨の降り始めにするいわゆる「雨の匂い」のことです。タバコを吸っているので煙がこもらないように車窓は開けているでしょうし、外の匂いが入ってきているとも考えられますね。
"いま全て灰になる"というのはタバコのことでしょう。火をつけて12~13分は経っています。その間思い耽っていたのでしょう。
"雨音が強くなる"というのも当然です。思い出に浸りながらより悲しくなっているのではないでしょうか。
雨の音が沁み入ります。車窓をつたう雨の映像もいい。(語彙力)
"がんじがらめの~より解けなくなっていた"では改めて未練が大きくなっているのがわかります。
"君が無理やり触れるから~騙されてあげた"という部分で心の内ではすれ違いが起きていながらも我慢していたことがわかります。この直後の諦めたような悲しい表情はいじらしく愛おしい。
"愛せないなら 愛せないなりの 愛し方を探してよ"と我慢していた気持ちを最後にぶつける様子を想像すると抱きしめてあげたくなりますね……。抱きしめてあげたいのは主人公のことであって他意はないです。いやマジでないからね!?
あとここで特に顕著なんですけどさ行の発音が破裂気味なのが感情的でいい。(語彙力)
そしてついに"まあいっか~二度とないから"で双方の立場から恋が終わったことをはっきり言い聞かせます。ここ大事。未練捨てるのって難しいんですよね。
さて、二度目のサビです。
今度は"Rainy proof"ではなく"Rainy blue"で、(ブルー≒)憂鬱感が前面に出てきています。
しかし、 "君の無邪気な声が~このまま忘れてあげるだけ" と決別を告げます。これで主人公の失恋は終わり。これからは前を向いて歩いて行くことでしょう。
ここで注目したいのは「忘れる」ではなく「忘れてあげる」と相手のためであるということです。どこまでも(元)恋人思いの優しい人だったのですね。
そして間奏とともにコーラスです。
はちたやのいる空間にも画面を飛び出して後方から水滴が降り(?)注ぎます。
幻想的な雰囲気の映像に透明感のある綺麗な声が調和して最高ですね。(語彙力)
落ちサビからラスサビははちたやが横向きに体育座りをして歌います。体のラインが綺麗ですがそれはさておき、声が静かに響いて耳に心地いいです。
演奏が終わる間際、顔こそ横を向いているものの前向きに座り直しているのは(元)恋人とは目を合わせないようにしつつも気持ちは前向きに持ち直したことの表われでしょうか。
雨音も小さくなり、ゲオスミンが香ってきそうです。
彼(女)の道に幸あらんことを。
3. "Rainy proof" について
この曲のタイトルでもあり、サビにも登場する"Rainy proof"という言葉。
これはこの曲のために作られた造語で、私は二通りの解釈ができると考えています。
一つ目は雨+証明で雨を心の内の表れ(≒証明)として考える解釈。
二つ目は雨+耐えるで雨模様の心に静かに耐えるさまを表しているという解釈。元々rain(-)proof(=rain proof)で防水という意味があり、そちらとの繋がりから考えたものです。
既存の英熟語でない二単語を繋げただけの言葉であるが故に想像が膨らみます。
4. 最後に
以上、Rainy proofのMVを見ての自分なりの考察・感想でした。
今後もこのように曲の魅力を紹介していけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
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