同人マナー・二次創作マナー啓蒙まとめ7選(独断と偏見)
はじめに
これは古の夢豚である同人マナー啓蒙BBAによる、独断と偏見を詰め込んだ同人・二次創作についてのまとめである。
ただの豚ではあるが、今後のオタク界を担う後進のために備忘録的にまとめたいと思う。
これから述べることはあくまで参考資料の一端としてのものであり、完全に正しいものとは言い難い。
正しい知識は各々で身に着けてもらいたい。
BBAとしては基本的には全てのSNSにおいて半年ROMれggrksのスタンスを推奨する。
この記事では同人マナー啓蒙BBAが同人マナー=二次創作マナーについて解説する。
具体的には以下の4点である。
・同人マナーについて
・一次創作と二次創作の違い
・同人(二次創作)の種類
・著作権について
上記の4点は、同人・二次創作を楽しむ場合必ず把握しておくべきだ。
何も知らないから何でもしていいことにはならないため「分からないことは自分で調べる」という行為を推奨する。ggrksが最も大事なBBAの知恵袋である。
1.マナーと法律を守ってくれ
著作権は親告罪であるため、同人・二次創作活動はある程度まで自由にすることが出来ている。
しかしながら、こういった事情を知らない人は多い。常に「どこでも誰でも」炎上しているのが現状である。
「知らないから仕方ない」で済むと思うのなら、即座にSNSを辞めることをおすすめしたい。
世の中そこまで甘くはないし、著作権利者の利益を損なう行為はただの犯罪である。
何が「利益を損なう行為」に当たるかは、各コンテンツによって異なる。自ジャンルにガイドラインのあるコンテンツは、必ずガイドラインを遵守しよう。
特にガイドラインが設定されていないコンテンツに関しては、最低限以下の7つのマナーの順守を推奨する。
・一般人が判断できないものは作らない
・公式素材を使わない
・利益を出しすぎない
・公共の場で読む描く(書く)作らない
・検索避けをする
・ゾーニングを徹底する
・公式に凸らない
ひとつずつ解説する。
1-1.一般人が「公式か同人か」判断できないものは作らない
一般人に「公式か二次創作か」なんて区別はつかない。
「これって公式なんですか?」なんて問い合わせられたら終わる。公式に寄せたいなら、せめて完璧に隠れてくれ。
公式に寄せてかつ公開したい場合は必ず「ファンアートである」ことを明記する必要がある。サインを入れて、公式ではないことをアピールするのも必須だ。
一般人に公式と二次創作の違いは分からない。誤解されないよう、最大限の配慮をするべきである。
1-2.公式素材を使って絵やグッズを作らない
これはもはや同人ですらない。海賊版である。
捕まっている人が沢山いる。海賊版を作るのは普通に犯罪なのでやめよう。
・せめて売るな
・SNSに載せるな
・自分だけで楽しめ
・隠れろ
悪いことは言わない。やめよう。
1-3.利益を出しすぎないようにする
あまりにも二次創作で儲けを出してしまうと、親告されてしまう可能性が高い。
「原価=売上」くらいの計算になるよう、気を付けてもらいたい。
1-4.公共の場では二次創作を読む・描く(書く)・作らない
絶対にやめてくれ。「公共の場=誰の目にも入る」可能性が非常に高い。
隠れてやってくれ。頼むから。
1-5.可能ならクッションページを設定・検索避けをして一般人の目に入りにくくする
忘れないで欲しい。オタクはキモイ。いつもいつでも地下に隠れるべきである。
クッションページとは、リンクをクリックしても「この先には〇〇というコンテンツがあります。覚悟はいいですか?」というような文章が表示されるページのことである。
プールにいきなり飛び込まず、足から徐々に入水するイメージを持ってもらえるとよい。
リンク先をいきなり二次創作にしないだけで、「間違えてクリックした人」や「よく分からないままクリックした人」が不用意に二次創作を目にせずに済む。
少し作業は手間だが、救われる命がある。センシティブな内容を扱う場合は、特にクッションページの設置を推奨する。
検索避けは、検索エンジンで検索した際に、検索結果に表示させない措置である。
個人サイト時代を生きていた「古のオタク」なら分かるであろう。CSSの設定は絶対必要だ。
「意味が分からない」と不思議そうな顔をするそこのあなた。分からないことで幸せなこともある。個人サイトを運営しないのならCSSは忘れて欲しい。
SNSにおける検索避けとは、作品名をベタ打ちしないことである。
電○男のように、○を入れたり、隠語で表記することで、一般的なワードでの検索結果に表示されなくなる。ぜひ、積極的に活用して欲しい。
1-6.R18など、配慮が求められる癖作品はゾーニングを徹底する
まず、年齢で区別しないと普通に犯罪である。
受動的に子どもに見せてしまうのは最悪なので、最低限の配慮が求められる。
ツイートをセンシティブ設定にしたり、R18タグを使用しよう。
R18であるアラートが表示されても進む未成年は救いきれない。救える未成年だけ救ってあげてほしい。
1-7.公式に凸らない
公式は、基本的に同人や二次創作を見て見ぬふりをしてくれている。
見て見ぬふりをしてくれているのに、公式に凸る(二次創作ってやっていいんですか?などを聞いてしまう)と公式は「二次創作は駄目です」しか言えなくなってしまう。
著作権侵害を堂々と認める公式は少ない。
※検索避け:正式タイトルを出さない。ドラ〇もんなど、通常の検索で出て来ないようにすること。タグなどで検索エンジンで検出されないようにする場合もある。同人専用のハッシュタグを使うなど、一般人が簡単に見ることが出来ないように配慮すること。
二次創作的同人活動は、基本的に著作権を侵害している。
こちらが作品を「使わせていただいている」ことを絶対に忘れてはいけない。
たまたまその作品を目にした人が嫌な気持ちになり「こんな絵がある作品なんて二度と見たくない」と思わせてしまうのは、最悪の事態なのだ。
最悪の事態を避けるためにも、同人・二次創作マナーと法律を守ろう。
2.同人(絵、文字)
2-1.同人と二次創作
そもそも「同人と二次創作なにが違うの?」と思う人もいるだろう。
明確な回答とは言い難いが、基本的に同人=二次創作という意味で使われることが多い。
「同人」というワードは主にコミケなどの商品に使われることが多く、「作品」というニュアンスが含まれている。
「二次創作」は、その場その場での絵や小説に使われることが多く、いわゆるSNSに投稿される作品は「二次創作」と呼ぶ傾向がある。
この場合における同人、二次創作はどちらも「元となる作品」がある。
つまり、元の作品の著作権を侵害している作品である。
※著作権侵害は親告罪であるため、グレーではある。詳しいことは後述で確認してもらえると嬉しい。
2-2.一次創作と二次創作
同人=二次創作と前述したが、一時創作=同人と捉えている人も多いだろう。
電〇男の時代はその認識の方が広かったのではないだろうか。
「一次創作」とは、オリジナルの作品を創作することを意味しており、著作権は作者自身にある。
元となるキャラクターがいない「全く新しい自分で考えたキャラクター」の絵を描いたり、動画を作ったりすることが一次創作活動である。
一次創作は、二次創作とは別のものとなる。
2-3.夢文化
よく、同人文化と同列で語られるのが「夢文化」である。これに関しては特に取り扱いに注意が必要であるため詳しく記述しておく。
夢の通過者なら分かると思うが、そういうことである。特にnmmnをやっている人は本当の本当に気を付けて欲しい。
公式グッズですら大荒れするような危険物である。本当の本当にお願いだから300円もあげるからジャ〇プ買ってきてー!
「夢文化」とは、作品の登場人物と「自己投影したキャラクター」が恋愛や友情などの関係性を楽しむものである。小説作品に多い。
読み手が自己投影するため、
・あまりキャラクター設定のない主人公(#name#)を出す場合(いわゆる夢小説)
・自分が生み出した理想的なキャラクターが作品のキャラクターと関わることを楽しむ場合(二次創作に近い夢小説)
の二種類に分かれることが多い。
夢文化における主人公は、恋愛対象(友愛対象、家族愛対象)のキャラクターと異性であることが多い。ヘテロ好き女性向けの作品が圧倒的多数である。
※自己投影・・・対象(キャラクターや人など)に自分を重ねること
※nmmn・・・ナマモノ=現実に存在する人間を取り扱ったジャンル
※ヘテロ・・・ヘテロセクシャル=異性愛者
夢小説=ドリーム小説と呼ばれることも多く、略語的にDREAMの「D」を使うことがある。
SNSなどでは「夢」と表記されることが多いが、BLでの夢小説になると「BLD」と呼ばれるものへ進化している。
「BLD」とは、ボーイズラブドリームの略である。自己投影をする主人公が男性であり、男性キャラクターとの恋愛を楽しむという、夢小説界隈では少数派のBL的夢のことを指す。
対女性のものをガールズラブドリームの略で「GLD」と呼ぶが、こちらはBLDよりも少数派となる。
これらの夢文化は全て「妄想」である。大切なことなのでもう一度言うが、「妄想」である。
欠片も世間に受け入れられることはない。頼むから「妄想」である自覚を強く持ち、人様に迷惑をかけない形で楽しんでもらいたい。
同担拒否(彼女であるのは自分であるため、同じキャラを好きという人間は存在ごと消すこと)も自由にしてもらっていい。しかし、作品や現実の人間に「迷惑をかけること」だけはNGである。
2-4.BL文化
BL文化という書き方は適切でないかもしれないが、同人文化の多くを占めるようになったBLについても触れたいと思う。
BLとは、ボーイズラブの略であり、男性同士の恋愛を描いた作品のことを指す。
BLは、2010年ごろに地下から一気に地表に蔓延るようになった。いわゆる「女性のオタクと言えばBLが好き」というステレオタイプを生み出した、末恐ろしい文化である。
攻め×受けが基本の形(左攻めの右受け)であり、ここの表記を間違えるとたちまち紛争地帯へ招待を受けてしまう。本当に細心の注意を払って欲しい。
夢と並んで妄想力が強く、気が触れている人が多い。門をくぐるのは、それなりの覚悟が必要な文化と言って差し支えない。
また、現実と混濁してしまうのは絶対にNGである。あくまで「設定」で楽しんでいることを忘れてはいけない。
攻めや受けにしているキャラクターは、作品の中で相手のキャラクターを本当に好きであるわけではないだろう。
作品によっては一部例外もあるが、基本的に勝手にそういうことにしているだけである。夢文化と全く同じことを言うが、これはサビなので何度でも聞いてもらいたい。
基本的に二次創作は全て「妄想」である。
ヘテロがマジョリティであるため、その壁を越えて愛を貫く尊さが人気の理由に挙げられている。
実際の性的マイノリティに寄り添った内容というより、自分が好きなキャラクターが自分が好きなキャラクターと恋愛(性愛)をしている姿が人気なものも多い。一般的に受け入れられ難い背景があることには、充分な留意が必要である。
特に「一般人に人気のタイトル」でのBLは非常にセンシティブだ。通常のタイトルと比べるとよりしっかりと隠れて活動するなどの配慮を求められることが多い。
本屋でうっかり間違えて買ったアンソロジーで目覚めるのは正規ルートかもしれない。しかし、検索避けをしていないことが原因で、検索で引っかかってしまうこともある。
受動的に目に入れてしまうBLは、被害以外の何物でもないため、作者側の配慮が必要といえる。
2-5.R18文化
同人誌と言えば18禁と言っても過言ではない。女性向けのBLの台頭は目を見張るものがあるが、やはり同人誌と言えば「エロ」である。
これこそ電〇男時代の「オタク」を代表する文化である。はだけたキャラクターの抱き枕を洗濯されて、社会的に死ぬ様は子ども部屋ヲタクの様式美と言える。
エロは全てに通じており、全てにおいて忌避されるべきである。この矛盾した状態が続いている以上、相容れることはないであろう。
ヘテロ、BL、GL、夢、全てに共通するのが18禁である。圧倒的にコスパがいいので安易に手を出す人が多い。参入障壁が低いからこそのトラブルも起こりがちだ。
あくまで「エロ側が配慮して」地下に潜って消えることを願わざるを得ない。実際には、堂々と垂れ流され「受動エロ」が起こっている。受動エロが原因で、オタクは害悪というステレオタイプが消えることはない。
女性向けエロ(BL)は垂れ流さないようにしようという文化があるが、男性向けエロは垂れ流していいという謎の文化がある。
エロの垂れ流しには、性欲処理でのニーズがあることが背景として推測される。だからこそ「自称フェミニスト」などの格好の的になっているのが現状である。
あくまで「二次元」のエロであるため、そこを現実と一緒にしてしまうのは脳の機能を心配してしまう。一度病院にかかることをおすすめしたい。しかし、一般人から見るエロ絵などその程度のものであるのだ。
こちらの常識を求めることは間違っているため、できる限りの自衛をして欲しい。
・地下に潜る(検索避け)
・クッションを置く
・ツイートをセンシティブ設定にしておく
など、攻撃の対象にされてしまわないための自衛は多岐にわたる。ぜひ自分に合った自衛方法を探してみてもらいたい。
また、特にエロは原作者から嫌がられることが多い。もし、原作者がそう言う部分への忌避感を示している場合は、速やかに撤退してもらいたい。
二次創作は著作権を侵害していることをくれぐれも忘れてはいけない。
3.同人(動画)
今まで述べてきたのは、絵や小説などの同人についてである。ここからは原作がある「二次創作動画」について述べていく。
3-1.同人動画について
同人動画とは、動画掲載媒体を中心にアップされる二次創作動画である。
公式の動画と勘違いされてしまう可能性が非常に高く、扱いには注意が必要となる。
自分の絵を用いて「パラパラ漫画風に繋げて作成されるもの」や「MMDなどを用いてデザインしたキャラクターを動かしているもの」など、種類は多岐に渡る。
ボーカロイドの音源と組み合わせ、一本の動画にするなど、動画投稿サイトの流行と共に大きく発展した文化と言える。
絵や小説の二次創作より人の目につく可能性が高く、公式の目に入ることも少なくはない。
クオリティが高く人気な動画でも、公式の申し立てにより削除されることもしばしば起こる。
「検索性が高ければ高いほど」公式の目に入ってしまう可能性が高くなるため、その点は注意が必要である。
「非公式」であることを最大限に主張することで、避けられるトラブルは多いのではないだろうか。
動画は絵などより「著作権侵害の基準が厳しい傾向がある」。削除の申し立てを受けた場合は、速やかに削除しなければならない。
3-2.同人音楽動画について
同人音楽動画とは、一般的な意味合いでは「オリジナルの曲をボーカロイドなどに歌わせる」動画である。ニコニコ動画に投稿されていることが多い。
この場合著作権は自分にあるので、自由に活動することが出来る。
ここでは「二次創作同人音楽動画」について述べたい。
これはいわゆる「演奏してみた」「歌ってみた」動画などが該当する。
「演奏してみた」や「歌ってみた」の動画は、削除されることが少ない傾向がある。原曲で検索した人の目にも入りやすいため、実力のある人が見つかりやすい。ニコニコ動画でとても流行していた。
REMIXなど、技術的な面で優れている人を見つけることもできるのが特徴である。
実際に、歌ってみたを投稿していた「歌い手」が現在有名な歌手として世間に名をはせている。二次創作同人音楽動画は、プロになるためのステップの一つであるといえる。
音楽は動画や絵などとは異なり、原曲をそのまま使っていると削除されることが非常に多い。
基本的に誰かが演奏し直した音源など、「原曲ではないもの」を自分の歌声と加工して投稿したものは削除されることは少ない。
同じように、自分が演奏したものを投稿した場合削除もされることは少ない。
同人音楽動画を投稿する際には、「原曲をそのまま使わない」ことを押えておくと良いだろう。
4.同人(立体物)
4-1.同人グッズ
公式グッズと同人グッズは一般人には見分けることが出来ない。製造会社の努力で、一つから作れるようになっており、作成のハードルがかなり下がっている。
衣装や小物に関しては、自作することもできる。文字通り「誰でもグッズを作れる」時代であるといえる。
ここで問題になるのが「ファン心でグッズを自作することは、必ずしも悪いことではない」ということである。
全くグッズのない状態の作品でファンが自作グッズを作るのは、公式からすると喜ばしいことが多い。
純粋に、作品を楽しんでいるファンの存在は貴重である。自作グッズからファン同士の交流が生まれることも多く、エゴサーチなどにも役に立つ。そのため、公式から歓迎されることもある。
しかしながら、相反する課題として「ファンが作ってしまったグッズを公式が作れなくなってしまう可能性が非常に高い」ことが挙げられる。
これは、あらゆるジャンルでいつでも起こり得ることである。実際に、ファンが作ってしまったことにより、そのグッズが作られなかったジャンルも存在している。
「グッズの発想を考えたのは自分だ」と主張されてしまうことで、著作権の問題が発生してしまう可能性があるからだ。
そのため、欲しいグッズがある場合、ベストはジャンルの公式フォームに投稿することである。
ツイッターで「こういうグッズが欲しい」と具体的な案を出してしまうことも、そのジャンルからそのグッズが作られなくなる原因になる。
基本的にはフォームやメールなど「外に見えない形」の意見を送ることが好ましいとされている。
4-2.同人フィギュア
同人フィギュアは、非常に危険な同人グッズであると言える。
同人グッズの中で「最も扱いに気を付けるべきはフィギュア」である。
立体物であるフィギュアは販売に版権申請が必要となり、許可が無ければ基本的に販売をしてはいけない。
利権が厳しいものであるので、出来る限り販売を避けるべきグッズである。(適切な手続きをしたものを除く)
また、ファンが自作してしまうことにより、公式で作られる可能性が限りなく0になる。公式からの発売を希望する場合は、自作しないことをおすすめしたい。
5.著作権
5-1.著作権とは
著作権とは、著作物を守るための法律である。
著作者が作った作品が「他者によって利用され、金儲けなどに使われないよう保護する」ためにある。
つまり、著作権は著作者に与えられた権利である。
※二次創作作者にも著作権があるため、二次創作だから著作権がないというのは出鱈目な嘘である。
他人が作った二次創作に対して加工を加えるいわゆる三次創作は許可がなければ著作権侵害となる。
二次創作だからと言って、勝手に加工することは違法である。もちろん自作発言、海賊グッズ作成もNGである。
5-2.著作権法
著作権法とは、知的財産権の内の一つであり、著作者の権利を保護するための法律である。
特徴として原則的に「親告罪」であることが挙げられる。
親告罪とは、簡単に言ってしまうと「著作権侵害をしても、著作者に訴えられなければ罪にはならない」ということである。
※2018年より一部非親告罪になっているため、詳しくは著作権法で検索してもらいたい。
著作権が侵害された場合、著作者には差止請求権が認められている。著作権侵害として、賠償請求が行われることもある。
5-3.同人活動と著作権
著作者の作品を勝手に妄想して絵を描いたり、動画を作って投稿することは違法である。
著作権を侵害しているため、SNSに溢れるファンアートはおおよそ違法と言えるだろう。
※公式のガイドラインで概ねの創作活動を許可している作品もあるため、全ての作品において違法ではない。
しかしながら、ごまんといるSNSユーザー全員が訴えられることはない。それは一重に著作権が「親告罪」であるからだ。
ではなぜ、権利者はユーザーを訴えないのだろうか。全員を訴えてしまえば莫大な賠償金が入る作品もあるだろう。
最も有力な理由は「権利者があえて見逃してくれている」からである。
こうして訴えられていない現状を、オタク界では「グレーゾーン」と呼ぶ。
実際は違法であるが、権利者から見逃してもらっているため、罪にはなっていない状態のことである。
著作者の多くは、ファン同士の交流を歓迎している。交流の中でファンによる同人作品が生まれることが多いため、基本的には見て見ぬふりをしてくれているのだ。
ファン同士の交流により、ジャンル(界隈)の動きが活発化することが多い。ファンからの発信が増えることで、エゴサーチをしやすくなったり、ファンの感想などを調べやすくなる。
著作者側にもメリットがあるのだ。かつ、基本的にはどの著作者側も、ファンの活動を歓迎してくれる。
「よほど利益を損なう行為をしない限りは見逃してくれる」のが、今の同人活動と著作権の関係性である。
5-4.違法アップロードはやめろ
違法アップロードは著作権法で違法である。やめろ。
第三者が許可なく著作物をアップロードすることは違法である。また、違法アップロードだと分かってダウンロードする「違法ダウンロード」も違法である。やめろ。
・書籍の中身の写真を撮ってアップする
・雑誌の中身を撮ってアップする
・テレビ等の音楽を録音してアップロードする
・キャプチャ(スクリーンショット)をSNSにアップする
・テレビ画面の撮影、録画をアップする
上記の5つも全て違法である。身に覚えがあるやつは今すぐやめろ。
どうしても作品を紹介したいなら、引用などの方法を心から推奨したい。
宣伝効果が大きいこともあるため、訴えられる事例は少ない。が、普通に違法なので止めろ。捕まるよ。マジで。
まとめ
同人マナー・二次創作マナーと種類について説明した。
理解できなくてもいい。分からなかった部分はggrksだ。それでも分からないなら、とりあえず半年ROMれ。悪いこと言わないから。300円あげるから。
違法アップロードは犯罪なので今すぐやめろ。マナーじゃない。法律だ。六法全書の角で殴られて○ぬ前にやめろ。
ここに書いたことが全て正しいとは限らない。しかし、知識はあなたを守ってくれる。グレーゾーンで楽しませていただいている以上、トラブルは避けてくれ。頼むから。300円あげるから。
全同人活動家は、最大限「著作権利者の利益を損なわないよう」配慮しよう。
マナーを守って、今日も楽しく同人活動をして欲しい。