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現場突入。依頼主は何に不安を感じるか。
「早く住みたくなる」ための確認事項。
設計図はオーダーメイドにならざるを得ない
現場引き渡し。
以前雑誌や本に載った本棚をご覧になったのが
この仕事のきっかけ。
同じようなものを求められるけれど、
依頼主や場所が違えば、
自ずと一点ものになってくるし、
自ずとチャレンジすることになるからおもしろいです。
図面のコピペはできるけど、
結局は一点ものなのでハナから考えて引き直す。
なので勝手にオリジナルになっていく。
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依頼主は何に不安を感じるか。
何でも相談くださいました。
心配なことも、不安なことも、
うれしかったことも、残念だったことも。
現場に突入すると、一層大事になるやりとり。
大体の依頼主は工事が始まると、
できあがるスピードに圧倒され、
後戻りできない不安に駆られるようです。
依頼主と監理者、施工者との接触回数
ことあるごとに理解し合える機会をつくっていきました。
コミュニケーションが取れていないと不安は募る一方。
この場合、いくらオリジナルであろうと
設計図はただの絵に描いた餅。
青写真がきちんと設計図に反映されているか。
その設計図は現場に違和感を与えていないか。
そのチューニングは設計者しかできません。
業務は分かれているからといって、
違う人だと熱の入り方が違います。
他人任せで逃げてる感じ。
最後まで信じ抜いていただけたことに感謝。
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だれが監理をするのか。
設計者に必要なことは、監理に携わること。
監理とは、工事進捗の確認・指導だけでなく、
依頼主への不安の解消、そのケア。
だれが監理をするのか。
いい住まいづくりのチェックポイントです。
「早く住みたくなってきました」
という言葉は一番聞きたかった言葉。
依頼主の人生に少し貢献できたかなという実感は、
この仕事の冥利です。