「遅延評価勉強法」と「好奇心勉強法」を組み合わせると、個人的にすごく捗る
今回は僕が個人的にものすごく重宝している勉強法を2つご紹介します。
1つ目は遅延評価勉強法、2つ目が好奇心勉強法というものです。
体感にはなりますが、僕はこの2つを実践することで自分の知識量や技術レベルを大幅に向上させられたという実感があります。
万人受けはしないと思いますが、勉強法の一つのテクニックとして実践してみるといいかもしれません。
遅延評価勉強法って?
僕は けんすうさん のブログではじめてこの言葉を見つけたのですが、簡単に言えば「必要なことを必要になったらやる」という勉強法です。
遅延評価っていうのは専門用語なので忘れてもらっても良いのですが、要はトヨタ生産方式で知られるジャストインタイムなやり方で勉強するという方法です。
特に後半の「必要になったら」っていうのがキモ。
受験戦争を経験している僕らは、どうしても知識を「体系立てて全部吸収するべき」という勉強をしがちです。
おそらくこれは受験勉強やテスト勉強の影響が強いのではないかなと。
というのも、受験勉強というのは出る範囲というのが決まっています。例えば高校では微分積分までしか出ません。大学でやるようなイプシロン-デルタ論法とか偏微分方程式なんてものは出ません(知らない人はスルーしてください。一部の進学校はやってたりして…震え声)。
つまり、限られた範囲から出題されるという、受験勉強や学校のテスト勉強に特化した勉強方法なんですよね。ですが、実際の生活では知識を準備しておいても、それが実際に使える場面ってなかなか無くないですか?
エンジニアなんかは毎年(下手したら毎月)新しい技術が出たりするので、常に勉強の連続です。毎日が戦いです。そうなると、一旦全部覚えてから開発するみたいなやり方は、どうしても効率が悪くなってしまうんです。
それよりも直近で絶対に必要な知識に集中して、それ以外は全部後回しにしちゃう方が、今必要な技術を身につけられるのですごく効率が良いんですよね。
ちなみに遅延評価勉強法については、以下のけんすうさんのブログに詳しく載っているので、こちらもぜひどうぞ。
------以下余談------
けんすうさんも述べていますが、もともとは amachang さんという方が仰ってた言葉のようです。
amachang さんの記事はこちら ↓
好奇心勉強法って?
すいません、これは僕の造語です。なのでググっても出てきません(たぶん?)。別に大した意味はなくて、シンプルに、
「自分の好奇心のままに勉強する」
という勉強方法です。
Wikipediaを例に取るとわかりやすいかもしれません。なんとなくWikipediaで調べ物をしていると、どんどん気になる用語が出てきて、気がついたらずっとWikipediaを漁っていたという経験、ありませんか?
Wikipediaだからあまりメリットを感じないかもしれませんが、実はこれってものすごくいい状態だと思うんです。
個人の感想にはなりますが、本来勉強というのは「やらなくてはいけないもの」ではなく「気になって気になって仕方ないものを探求する好奇心」から生まれると思うんです。
その証拠に、自分の好奇心のままに勉強したことってマニアックな情報まで勝手に勉強するから、気がついたら異常な知識量になってたりしませんか?
好きなゲーム
好きなアーティスト
好きな歴史上の人物
好きな化粧品…etc
とにかく自分が大好きなことって、努力なしに知識量を爆上げするのがすごくしやすいんです。
これが遅延評価勉強法とどう繋がるのかというと、遅延評価勉強法をやっていると、その学習対象に好奇心が湧いてくることがあるのです。
「これってどういう意味なんだろう?この技術すごいな!もっと知りたいな(ウズウズ)」
みたいな感じです。ここまできたらこっちのもの。あとは飽きるまで好きなだけ勉強してしまえばいいのです。
どう使い分けると良いの?
では実際に、僕がこの2つの勉強をどう使い分けているかというと、大体は以下のルーティンで切り替えています。
今必要な知識に絞って、遅延評価勉強法で学習を開始
学習対象への好奇心が湧いてきたら、好奇心勉強法に切り替える
好奇心勉強法に飽きてきたら、また遅延評価勉強法に戻る
以降、2〜3を繰り返す
要は遅延評価勉強法と好奇心勉強法を繰り返すってだけですね。
ここで個人的に2つコツがあって…
1つ目に、遅延評価勉強法のときは今この瞬間に必要のない知識は全て後回しにすることです。ついつい学習初期の頃って「あー、あれもこれも全部勉強しないと…」ってなるのですが、この気持ちをぐっとこらえて放棄します。
なぜかというと、どうせ必要なときになったら勉強するからです。それよりも今必要な知識を使って、プログラミングを実際に書いたり、アプリを作ってみるほうがよっぽど経験値としては大事だと思います。
2つ目は、好奇心勉強法は後回しにせず今すぐやる。1つ目のコツと矛盾するように感じるかもしれませんが、好奇心勉強法をやるタイミングは義務感ではなく好奇心です。
この好奇心は瞬間的にとてつもないエネルギーを生んでくれるガソリンのようなもの、マリオカートで言うならスター状態です。これを逃がす手はないです、とにかく好きなだけ勉強しちゃいましょう。
1つ目のコツで紹介した後回しにするべき内容も、もし自分の好奇心の方が上回っているのであれば、遠慮なく好奇心勉強法に切り替えるのが良いと思っています。実際、僕も時間が許す限りそうしています。
このあたりは個人のさじ加減になると思いますが、僕はだいたいこんな感じに、自分の心に従って勉強法を切り替えています。
もちろん時間の都合上「今はこれ以上時間をかけられない!」という時は潔く遅延評価勉強法に切り替えますが、できるだけ空いた時間で好奇心勉強法をするようにしています。
「するようにしている」というよりは、「気になって勝手にやっている」っていう感覚の方が強いかもです。漫画の続きが気になったり、X(ツイッター)が気になって見たりするのと同じです。
まとめ
これが「絶対的最高峰の勉強法!」とまでは言いませんが、個人的には今回ご紹介した2つの勉強法「遅延評価勉強法と好奇心勉強法」は、自分の人生にとても役に立っています。
勉強法は千差万別です。その人の特技によっても、最適な勉強方法は変わると思っています。
そんな数ある勉強法の一つとして捉えつつも、「覚えゲーで勉強するのきちー…」「勉強って大嫌いなんだよね」って思っている方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。