グローバル保険説明会ワールドツアー
4月更新のグローバル保険プログラムは12月末までに、更新条件や保険料の折衝を終えて、1月には社内への保険料配賦予定額の計算、確認、通知を実施し、2月から次年度プログラムの説明会を海外、国内拠点へ実施していきます。
しばらく面着の説明会が実施できていなかったのですが、今年から海外を含めて現地説明会を再開しました。今年はバンコクから入り、ニューデリー、アムステルダム、ニューヨーク、フロリダ、ヒューストンと2週間の海外出張に行ってきました。2018年以来です。
全世界で300社以上の参加するプログラムですので、さすがに1社1社を訪問する事は難しいのですが、各地の主要拠点で近隣のグループ会社に集まってもらう&ウェブ会議のハイブリッド形式での開催としました。次年度の更新概要、プログラム全体の成績、マーケット動向、各被保険者への依頼事項などをカバーしていますが、内容や当日の説明、質疑応答は保険会社やブローカー任せにせず、自ら実施していく事を基本としています。
月並みな感想ですが、面着の説明会は情報量がウェブとは異なり、参加者の質疑応答のし易さも格段に違うと思います。また、各拠点では説明会の実施だけでなく、必ず現場を見せていただく事としています。忙しい中でお願いをするのは恐縮ではありますが、やはり現場を理解して保険プログラムを組成し、説明する事は説得力が違うと思います。
コロナ禍で2年間ほどほぼリモートで保険リスクマネジメントの仕事をしてきました。単に必要情報を集め、ストラクチャーを決定し、マーケットとネゴして、更新プログラムを通知する、というだけならばフルリモートでも実施可能な仕事だと思います。しかしながら、保険はピープルビジネスですから、単なる保険の内容にとどまらず、どんな人が、どのような意図、背景で何を目指しているのか、直接対話していく事を通じて、プログラムに参加する被保険者、キャパシティを提供する保険会社、支援を行うブローカーと協業をスムーズにし、長期安定的な運用を行うのに不可欠だと思います。
今回のワールドツアーを通じて、改めて現地現場でのコミュニケーションの大切さ、リスクマネージャーが他人任せにせず、主体的に情報を発信し、建設的な意見交換をしつつ、自らがプログラム運営者であることを関係者全員に理解してもらう事が重要であると感じました。
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