リスクマネジャーの時代
昨日日経のオンラインメディア日経フィナンシャルにリスクマネジャーの時代と題したインタビュー記事が掲載されました。
記事は有料会員向けですが、リレー記事となっており日本企業にとっては比較的新しいリスクマネジャーという職種にスポットを当てて、各社がどのような取り組みをしているかを紹介しているものです。
こちらの記事はnoteに書き溜めたものをまとめて頂いたような形ですが、やはり「保険料コスト削減」が表題となるのだな、というところですが、それは技術論で本質論ではなく、保険リスクマネジメントは保険を使い倒して、いかに経営に貢献できるかであると思っています。
こうした記事が大手メディアに掲載される事も私がリスクマネジャーとなった2017年から見るとまさに時代の変化を感じます。一連の損保不祥事や、企業保険のハード化、ステークホルダーからの要請もリスクマネジャーの重要性を後押ししてくれているものと思います。
事実、数年前から損保総研と始めた「リスクマネジャー講座」というクローズドの教育プログラムは定員を超える申し込みがあり盛況、グローバル保険プログラムを新たに構築したい、リスクマネジャーを採用したい、と言った相談を他の会社の方から受ける機会も増えてきました。
私をリスクマネジャーに採用した昔の上司には「この会社だけでなく、日本企業の保険リスクマネジメントを変革したい。リスクマネジャーを日本企業に浸透させたい。」と大風呂敷を広げ入社しました。勿論noteやメディア露出もその一環でもあります。事あるごとに「それで世界は変わったのか?」と叱咤激励を受けてきました。
まだまだ課題は山積ですし、特に大企業を中心として企業保険を取り巻く環境は厳しさを増すばかりです。これまでのようにソフトマーケットで、大規模契約者は望めば必要なカバーが安価に調達できる時代は終わりました。リスクマネジャーの舵取りが会社業績やガバナンスに差異を生むようになる、この環境こそが「リスクマネジャーの時代」ではないかと思います。
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