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だれも教えてくれない時代感
YouTubeやSNSなどを通じて、
手軽に知識や情報を得られるようになりました。
その結果、
「わざわざ人から学ぶ必要はない」
という空気が強まっている気がしています。
もっと言えば、
特定の"ヒト"から学びたい。
欲求そのものが減っているようにも感じます。
情報過多の時代だからこそ、
自ら見つけた“メンター”がいる方は、
軸が決まり、行動量は多いはず。
そのメンターはきっと、
時に厳しいこともいってくれる。
メンターがいない多くの人は、
自分の都合の良い情報ばかり受け入れて、本来避けてはいけない部分を避けてしまう。(ぼくも経験ありありです。)
もし、メンターが、
その状況に気づき、指導してくれるなら。
それは、絶対、成長につながりますよね。
実際、企業におけるメンタリングプログラムの有効性を調べたメタ分析(2006年4月『Journal of Vocational Behavior』)によれば、
メンタリングを受けた人は受けなかった人に比べてキャリア面で有意に良い成果を得られるだけでなく、特に“非公式”のメンターがついた場合のほうが成果が大きかったという結果が報告されています。言い換えれば、会社が制度として決めた「公的」メンター以上に、自分が本当に信頼できる人を見つけて教えを乞うほうが、より実践的かつ幅広い成長を遂げられる可能性が高いのです。
なるほど。
会社が制度で決めたものよりも。
自分自身で決めたメンターのほうが効果が高いと。
わかります。
ぼく自身、
20代後半で大手クライアントを担当したとき、
“どっぷり”教えを乞う先輩がいました。
その先輩に、
「年末の挨拶は社長にアポイントを取ることを目標にしろ」と、言われたとき、
正直、「そこまでする必要あるのかなぁ。」と、
思ってしまったことが今でも覚えてます。
結果的に社長との面会は叶いませんでしたが、
自分では想定外だった役職まで繋がりが広がったのです。
もし、ぼくが自分だけ営業していたら、
「社長へのアポイント」なんて発想は浮かばなかったでしょう。
誰かに深く教えを乞うことで、
自分の思考や行動の幅が大きく広がります。
ネットの情報は便利ですが、自分の都合のいいものばかりを選んでしまいがちです。
そんなときこそ、
自ら“メンター”を見つけ、
指導やアドバイスを素直に受け入れてみる。
そうした一歩が、
キャリアや人間的な成長においてよい影響を運んでくれると、いまは信じています。