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魅せる田中圭

田中圭は安心安全な役者。本人も軸はずっと役者にある。
なのに、MCやらラジオパーソナリティやらをやればよどみなく進行させるし、相手の話を自然聞き出すし、歌を歌わせたら伸びやかな声で上手いし、バラエティーでは長年培われた経験から立ち位置計算しての爪痕残すし、本当にマルチな才能の持ち主だし、可愛いし、ワンコだし。
こんなに多岐にわたって素晴らしいのに軸が役者、ってとこがまた痺れるよね。

そんな中で開催されたファンミでは、「素の田中圭」を見せてくれた。
そして私たちを魅せてもくれた。

その後あった舞台挨拶を観ると、もうあのファンミの時の田中圭ではなかった。
あのファンミは本当に貴重なものだったと改めて思う。

と、同時に、やはり田中圭は役者なんだと、当たり前ながら再認識した。

そんな彼は、やはり本人が語るように、お芝居してる時が一番楽しいのだろう。
かく言う私も、役を生きる田中圭にゾクゾクする。

濃い顔が好きと話したら、とある人に聞かれたの。「田中圭は顔で好きになったの?」と。
もちろん顔も好き。稲葉浩志さん、沢村一樹さんが好きなくらい濃い顔が好きな私が好きになったくらいだから、沼に至るまでが長かったけど。

でも多分私が一番ハマったポイントは、「おっさんずラブ」の、「まぁ、うん」なんだと思う。あの全てに、牧のことが好きという気持ちがのっていた!!
うわーーーーーー!!!田中圭ってこんなお芝居する人なんだーーーー!!!って。もう言葉だけじゃなく、身体全部が好きって気持ち表してるじゃん!!!
そこが、完全に沼落ちしたところなんじゃないかな?と思っている。

圭くんと言えば、目、喉仏、筋肉、身体という身体を全部使って気持ちを表現する天才だと思っている。

先にあげた「まぁ、うん」も他のnoteで既出してるかもしれないけど、このたった4文字の言葉にあの顔に微かな笑みに身体全体から好きという気持ちが溢れていた。

女子ころでは本当に妖しげな雰囲気を身体全体から醸し出してたよね。
視線、姿勢、筋肉、ちょっとした体の動きなどなど、田中圭という役者は彼自身全てを武器にして、役を生きる。
狂気と妖しげ、優しそうにみせる仮面をつけた姿、女子高生に好かれるような仕草。それら全てに全身全霊をこめて役を生きている。
女子ころのネクタイをしめられるシーンでの喉仏の動きに異常性を、記憶を失った時の真っ白な中にいるシーンでの目線は何も思い出せない真っ白な心が見えるようだった。
そして最後の思い出した時の表情との違いよ!!
天才か!!!

死神さんではフローラを抱え込むように抱きしめているシーンの背中からも感情がむき出しになっている。護るという強い意志と、護れたという安心感。どちらの感情もあの背中から醸し出されていた。そうかと思うと次のめいちゃんからかかって来たスマホを睨みつける目には挑みかかる思いをたった目だけのシーンで、その表情を表す。
本当に目で語っている。フローラを護る、その信念に対して、邪魔するものを排除するかのように睨みつける目にドキドキする。

そんな中で、晴太さんのようなモゾ担もする。
何変化なの?圭くん、ってくらい、その人その人で全く違う顔を見せてくれる。

雑誌だっけ?
既出だけど、圭くんには溶け込むという武器もある。
これ!という色がないからこそ、色々な役を生きられる。本当にその通り!!
だから春田というみんなの心に強烈に響いた役を生きた後で、あんなにワンコな翔太くんも生まれた!どっちも可愛い。でも違う可愛さ。

あのともすればやり過ぎになりかねない翔太くんのキャラ。それを愛すべきワンコにできたのは圭くんのお芝居の押し引きが完璧だったからじゃない?!
そこからあらゆる役を生きてきた。
とはいえ、ひとつとして重ならない。
引きずらない。
一つ一つの作品で、圭くんの役は完結していく。
だから、あんなにハマった春田であっても、次の作品に影響がない。嗚呼、ますます好きになるじゃーーーんっ!!!!!!!

と、役者田中圭のお芝居の例をあげたらここ最近だけとっても、枚挙に暇がない。

そうかと思うと、クズをやらせたら右に出る者がいないほど、愛されキャラにしてしまう。
「東京タラレバ娘」での丸井さんは既婚者であり、妊娠中の妻は里帰り中。
そんな中で、純粋に小雪のことが好きだという。
普通に考えたら相当悪いやつ!!
はぁ?何言ってんの?妻の留守中に、しかも妊娠中に不倫とか考えられない!!って、なるやつーーーー!!

そこを役者田中圭は、それだけでは済ませない。これは本当に稀有な俳優。
だって、これだけそろったクズな男を愛されキャラにするのよ?!恐るべし、よ。

それって、丸井さんという役にくったくなさを自然に吹き込める故ではないかと思う。
本人は役作りの仕方を知らないって言うから、本当に彼が演じた丸井さんは、自然に小雪とのお芝居の会話で生まれたもの。
そう考えるとますます恐ろしい俳優だよね。
どれだけ引き出し持ってるの?
それもこれも、セリフのない時代から積み上げた経験からなんだろうな。

だから、ドラマ中もCMもナレーション、モノローグが本当にうまい!
何回も書いてきたけど、彼のお芝居はモノローグもナレーションも声に感情がのっているよね。
だからこそ、それが存分に活かされたOLは魅力的だった!!!
確か声を先に録ってからの演技だったと記憶してるけど、そのお芝居と声が見事にマッチしていた!!!

たまたま観た女優さんは、あれ?なんか違うな、って思ったほど。

それに今、圭くんはバスケットボールのメインキャスターもしている。だからそのCMでナレーションもしている。
そこでも感じる、感情。抑揚の中に感情が込められている。

一つ一番代表的なところを切り取ると、「次は、バスケだ」のバスケという言葉にいく一呼吸置くところ。そのタイミング。続く言葉の声の力強さ。素晴らしい!!
次こそがバスケなんだ!!!って頷かせる説得力が生まれている!!!声だけで説得力を持たせるのは凄いことなんじゃない?
と、勝手に思っている。

こうして改めて最近だけを集めてみただけでも、役者田中圭には魅力全開!!

だから彼を応援する私たちは役者田中圭から目が離せない。
次はどんな顔を見せてくれるんだろう?と。






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