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リバーサルオーケストラの功績

リバーサルオーケストラが2023年3月15日、終了する。

私は水曜日が大嫌いだ。
週の半ば、折り返し地点。
だが朝はまだ始まったばかりの状態。
一番キツイ。

それが、このドラマが始まってから変わった。
水曜日が大好きになった。
それこそ「水曜日が消えた」なんてことになったら大変なことになっていただろう。
いや、これ、全然違う話の映画だけど。

古くはベルリンの壁のように私の前に立ちはだかっていた水曜日。
それが、水曜日まで頑張る、水曜日があるから一週間頑張れる。
に、変わった。
ペルリンの壁の崩壊だ。
これは私の中でものすごく大きな変化だった。

それほどまでに、このドラマは楽しく、圭くんが生きる朝陽さまはカッコよく、とうとう、「リバオケファンアート」というタグにのせ、ゆる絵をアップするまでなった。
これもまた私の中で大きな変化だ。
何しろ、前回挫折したデジタルアートのアプリを使いこなせ……るようになったのだから。

さらに、「それをインスタにあげておくとまとめて見られるよ」というツイ仲間であり相方である仲良しさんのアドバイスにより、初めてインスタにあげるということもした。
最初はあげかたも分からなかった。
まさか自分のインスタが動くようになるとは、だ。

話を公式に戻そう。

SNSの更新

これは物凄く大きな功績だと言える。
これがあったから、毎日が楽しかった。
水曜日まで待つというのは、一週間待つというのは、本来であればキツイ。
次回が待ち遠しい。
そこを更新される切り取り動画、NG、そういったSNSにより、ツイッターが沸く。
私の心も沸く。
ドラマを楽しみにしている全員へ向けたこのSNSの更新は、痒いところに手が届くものであり、私たちを次回まで待たせるといううずうず期間を軽減させてくれた。それどころか、毎日が楽しかった。この功績は大きい。

脚本の素晴らしさ

朝陽さまの言葉やそれぞれが抱える問題。
全てを音楽につなげ、音楽が解決の糸口となった。
その糸口を朝陽さまは見据え導いていった。
子供との問題を抱える回では学校での出張演奏となった。
素敵な演出だった。
演奏する方も聴く生徒たちも皆が楽しめた。
こんなことをされたら、子供だって絶対感動するに決まっている。
そんな様子を観る私たち視聴者をも楽しませてくれた。
認知症を抱える回では、私の亡くなった祖母のことを思い出した。
楽団員の資金面もあった。
そういったシリアスな部分とコメディタッチの部分とが、実にバランスよく配され、最終的に感動を呼ぶ。
とても素敵な本だった。
だからラストの今日も楽しみであり、寂しくもある。

キャスト陣の努力という名の功績

圭くんは麦ちゃんより一足早く、ファンミの頃から指揮の練習をしていたという。
リズム感を気にした私、ごめんなさい、と圭くんに翔太くんなみの土下座するしかないくらい、どんどんどんどん上手くなっていき、リバコンでみた指揮はもう「指揮者田中圭」だった。
S席では背中をみるようになったが、坂入指揮者と比べても引けを取らない堂々たる指揮っぷりだった。それこそ田中圭自体が「威風堂々」たる指揮者だった。
これは配信もあるので、今月いっぱい観られるだけ観たい。
と言いつつまだ1回しか観られていない。泣く。
時間を捻出しなければ……
それにしても、これで終わらせるのはもったいないくらい伸びしろしかない圭くんの指揮っぷり。
ぜひリバオケの続編や劇場版を待ちたい。
きっと清水氏ならいかようにもすてきなドラマに仕立ててくれるに違いないから。

そして麦ちゃん。
夏から始めたという練習。
オケに詳しい会社の女性曰く、圭くんはもとより、麦ちゃんの演奏っぷりも褒めていた。
であれば、当然ながら、リバコンでは清塚さんも褒めていた。
ボーイングまでできるというのは本当にすごいことなんだろうなと思うと、その他の役者陣も含め、一つのドラマのために時間をたっぷりかけ、他の仕事もしながらの練習、頭が下がる思いだ。

キャスト陣の魅力を引き出すという功績

これも欠かせないドラマの中の功績の一つ。
何しろ私は失礼ながら麦ちゃんにあまり注目してこなかった。
それがどうした!!!
めちゃかわではないか!!!!
麦ちゃん、ごめんなさい!!!!と平謝りする所存。
本当に、魅力的に初音っちを生きてくれた。
そして大好きな圭くん。
ともすればワンコがちな可愛い圭、いや可愛い系にいくことが多い圭くんがまた新たな一面を、とびきり素敵なカッコいい、それでいて笑顔で殺しにかかる朝陽さまを生きてくれた。
これで新たにタナカーになった方も多い。
と、思う。
それほどに魅力的な役だった。
この役を圭くんにしてくれてありがとうございますと言いたい。

長くなるので残念ながら主要な二人のみとしているが、出演された方々、全てが誰一人として欠けてはならないほど、毎回何かしらのエピがクローズアップされ、とても面白かった。
特に、滝内さんは前回圭くんの奥様役を生きておられたので、その関係性から朝陽さまに惚れるという回は面白かった。
そういう遊び心も楽しめた。

クラシックを身近なものへとさせる功績

この功績はクラシック界にとって大きいと思う。
クラシックを題材にしたドラマは、「のだめカンタービレ」の存在が大きすぎたからか?それ以来やっていなかった。
初回、それと比べる方も多かった。
のだめの方が良いという声もあった。
が、今大事な個人視聴率、これが良い。
世帯視聴率も安定している。
ということは、観た人は必ず毎回観ているということにもなる。
これは、観た人の心をがっちりつかんだということを示している。

そして何よりも、私たちにクラシックの楽しさを教えてくれた。
ドラマの最後にあるたっぷり時間をかけて流してくれる演奏シーン。
これは圧巻としか言いようがない。
SP動画として配信もしてくれるという細やかな配慮。
回を重ねるごとに増える動画。

本来のオケであれば、笑いながら弾くということはないとオケに詳しい前出の女性は言っていた。
そこはエンタメ。
あの笑顔あってこその初音っちだ。
クラシックって楽しいな、と思わせる演出でもあると感じている。

リバコンは初めての方にも聴きやすい耳なじみの良いものを演奏してくれた。だから心躍る曲ばかりだった。
でもきっと、これはクラシックの入口。
玉響として全面協力してくださった神奈川フィルの皆様も、クラシックがもっと注目されるべきものだと、クラシックへの愛が深いからこそのものだったのではないかと思う。
だから観た私たちは、決して一時的なもので終わらせてはいけないのではないかとも思う。

私は絵が好きだから流行病の前には絵画展によく行っていた。
ライブにも行っていた。
同じように、クラシック音楽を聴く機会を、せっかく有名どころのつまったクラシック全集があるのだから、まずはそれを聴くことから始めたい。もちろん清塚氏のサントラと共に。
そして本物のオケを聴きに、また行きたい。

と、まあここまで書いてなにが言いたいかといえば。
ただ一言。
続編と劇場版くださ₋―――――――――――い!!!!!!
待ってます!!!!!!

と、まずは今日のラストを控えての思いの丈をまとめてみた。

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