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#無人コンビニ600:スタートアップだけど虚勢を張らない数字を公開するということ
600株式会社(読みは「ろっぴゃく」、以下、600)では、先日1億円のシリーズA資金調達について発表しました。
実は600はエンジェル・シードラウンドでも既に合計1.1億円ほど調達しているので、今回のラウンドは取り立てて大きかったわけではありません。
また、上のプレスリリースを読んでいただければわかりますが、プレスリリースの中で結構多くの事業進捗に関わる本質的な数字を公表しました。
600は2018年6月の正式展開以来7ヶ月強となりますが ... 設置契約数は50箇所を超えております。
600はコンビニに通常置いてある ... 定番商品以外にも ... 社員から直接コンシェルジュが要望を受ける機能の好評により、累計商品販売数は20,000個を突破しました。
利用ユーザーの中には、月間で1万円以上商品購入してくださる方も出てきており、1箇所での日販も通常の置き菓子サービスが250円〜500円のところ7,000円以上の売上を記録するなど ...
2019年中に契約箇所数500箇所と累計販売数20万個とそれぞれ10倍の成長を見込んでいます。
今後20年で10兆円市場まで育つ ... 中で600は2024年までに1万箇所への設置と1箇所あたりの平均日販30,000円を達成することで年間1,000億円の取扱規模を実現するべく ...
なんで数字を公表したのか?
そもそも設置契約数や商品販売数などのいわゆる事業進捗が丸裸になるような数字は公開しないほうがほとんどの場合無難ではあります。また目標数値を公開するのもスタートアップのベストプラクティスからすると悪手と認識されることが多いです。
それでも公表の決断をしたのは、いくつか理由があります。
600は日常的に多くの人から好意的に言及されたり、人と人とを繋いでいただいたり、アドバイスいただいたり、興味を持っていただりして、社内に閉じない色んな方のポジティブな影響力の恩恵を実感する機会がたくさんあります。
そういう風に応援してくださり600を大きく育てることに貢献してくださる人たちが内外にいるなかで、数値が隠されているととても残念な気持ちにさせてしまうんじゃないかなと感じるようになりました。
例えば、情報を受け取る側の立場から考えてみると「年間200%成長!」みたいな数字の出し方をするような会社もあると思うんですが、すごく素敵なサービスなのにその200%成長が、手放しに盛り上がって良い話なのか、それとも虚勢を張った精一杯の数値なのかによって、言及しやすさは天と地ほど変わってきます。情報を受け取ってそれを拡散してくださる人もそれぞれレピュテーションを背負っているわけですからね。
600が目指すのは成功も失敗も一緒に体験できるコミュニティ
今回のリリースは調達金額1億円、設置契約数50箇所、累計販売数2万個ということで、それが良い数字なのかどうか判断しかねるような、人によっては褒めてくれるし、人によっては取るに足らないようなものだったかもしれません。
ただ少なくともじっと歩を打つように、このリリースがあることで、2019年でこの数字を10倍にしようと挑戦していることを伝え、そしてこれからのリリースでその進捗を共有し続けることで、僕らが伸びてないと思う時には一緒に泣き、僕らが手応えを感じている時には一緒に笑い、実態を持って僕らのことを見ていただけるような、起点となるリリースを出すことができたと思っています。
等身大の姿を見ていただきながら、一緒に600を10兆円市場まで育てていけたら最高ですね。
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※ 600株式会社はパーソナルなセレクトショップのようなオフィス向けの無人コンビニ『600』を提供しています。「100社100通りのカスタマイズ」を特徴としていて、SlackやLINEで社員の方が直接商品の要望を送ることができるコンシェルジュ機能が大変好評いただいており、オフィス空間を快適にすることで、働きやすさや生産性の向上に寄与します。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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