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コピーライターだからこそ思う。「読書感想文なんて今すぐやめちまえ」

息子(小2)の読書感想文の宿題を手伝いました。
そして、思いました。
「こりゃ、文章に苦手意識が生まれるわけだ」

教えないのに「各自でやれ」は無責任


息子の普段の授業内容を見ると、作文の時間はほぼありません。
せいぜい、思ったことを数行の文で書かせたり日記の宿題があるくらい。
表現の方法や文章構成などについての指導はない様子で、「今日は○○くんと公園で遊びました。楽しかったです」とでも書いておけば、とりあえずマルをもらえる感じです。

それなのに突然、「夏休みに720字以上800字以内で本を読んだ感想を書いてね」は無理ゲーすぎる!
800字って、大学入試の小論文と同レベルの文字数だよ?
授業で教えず、プリントを1枚ペラっと渡すだけなんて無責任。
文章を書くことを生業にしている私からすれば、「文章ナメんな」と怒りすら湧いてくるレベルです。

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スポーツにたとえるなら、やり方やルールを簡単に説明していきなり試合に出させるようなもの。
そんな状況下でプレーができるのは、センスがあるごく一握りの人だけです。

文章も同じ。
突然書けと言われて書けるのは、上位1%の文才がある人だけです。
残り99%はその様子を見て、「文章は特別な人しか書けないんだ」と思うようになる。
小学校時代にこんな経験をして、中学高校大学でも文章を書くための教育はほぼないのだから、文章が苦手な人が大量発生するのは当たり前です。

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文章は学べば書けるようになる

私はコピーライターとして、文章を書くことを生業としています。
でも小学生時代、読書感想文は大嫌いでした。
遠足や運動会の作文も苦痛で仕方がなく、下位99%の中でも底辺レベルだったと思います。

そんな私が文章を好きになったきっかけは、大学入試対策で小論文を学んでから。
予備校の授業で生まれて初めて文章の書き方を教えてもらったとき、「なんでこんなこと、もっと早く教えてくれなかったの?」と疑問に思ったのを覚えています。

それ以来書くことが得意になり、大学時代のレポート作成も小論文で培ったスキルを応用して乗り切りました。
大学卒業後は文章とは関係のない仕事をしていましたが、33歳のときに会社が消滅したのを機会にコピーライターに転身。1日に12時間以上文章を書く生活を続け、独立しました。

読書感想文が大嫌いだった私ですが、今では文章を書くことが天職だと思っています。

何が言いたいかというと、文章に必要なのはセンスではなく技術と反復練習だということ。

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スポーツと同じです。
ルールや理屈を学んで実践し、コーチに何度も指導してもらううちに少しずつ上達していく。
オリンピック選手になるには才能も必要でしょうが、趣味程度なら練習すれば基本的に誰でも楽しめます。

文章だってちゃんと教わって訓練をすれば、自分の考えを伝えるレベルであれば誰でもできるはずなのです。
学ぶ機会に恵まれなかっただけなのに、文章を書く才能がないと思い込むのは非常にもったいない!

書きたいけど書けないと悩んでいるのであれば、中高生向けの作文や小論文の参考書で学ぶことをおすすめします。


ビジネス書コーナーにある文章の書き方の書籍は、「仕事の評価を上げる」「ブランディングを成功させて年収アップ」「インフルエンサーになりてぇ」などの短期的な目標を達成するためのテクニックが中心なので、純粋に文章の構成や書き方を学ぶには不向き。
こうした書籍は、基本を身につけた後に読むほうが効果的です。

社会人向けの通信講座などもあるので、興味のある方は「文章 社会人 講座」などで検索してみてください。

言葉にできるとチャンスが増える

ビジネスでネットを活用するのはもはや常識レベルで、あらゆる企業がSNSやホームページで発信しています。

でも商品の価値や自社のビジョンをしっかり伝えられているところは、ごくわずか。

社長を取材するととっても興味深いお話が聞けるのに、ホームページの内容は「お客様第一」「技術の高さに自信あり」などのありきたりな内容ばかり、なんてことはしょっちゅうです。

企業の価値と情熱を言葉にするのが私の仕事なのですが、ホームページの文章を書きかえた結果「申し込みが増えた」「既存顧客から、ここにしてよかったと改めて思ったと言われた」「同業者から一目置かれるようになった」などの成果を報告いただいています。

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行動は変えていないのに、今あるものの価値を言語化するだけで相手の反応が変わる。
これこそが、ビジネスで文章を活用する醍醐味だと私は考えています。

文才がないからと、書くことをあきらめるのはもったいない。
そもそも、文才が必要なレベルまで文章の訓練を受けたことがある人はほとんどいないのではないでしょうか。

ぜひ、文章の練習をしてみてください。

「それでも書くのは苦手」「今すぐに文章が必要」という方は、ご相談くださいませ。

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