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Vol.10 ★バイタクのお兄ちゃ達!    ここは、みんな、パワー全開で生きている!  この一瞬に、すべてをかけるって感じで、   気持ちがいい。             体力や筋力も使わなかったり、全力出さずやってると筋力が衰えて、弱くなっていくように、精神力や生命力みたいなものも同じかなぁと?

 東南アジアやアフリカ諸国などの南の国々では、普通によく見るバイクのタクシー、略してバイタク。私もああちこち旅していてよくこのチョイ過激な?最も安い交通機関をよく使った。これを乗りこなせば、もはや地元民という感じでいい!(何がいいのか?)       

ここ、キンシャサももれなくバイタクが付いてくる。しかし、私はこの街では、バイタクに乗るのだけは ごめんだ。絶対 乗りたくないとずっと乗らなかったのだ。

とにかく道路事情、交通事情、どちらも最悪、最低!なキンシャサだ!(後、ポリスがやたらめったら止めて、いちゃもんつけて、いや検問が多すぎてうるさい。)

 デコボコ道路は車と人で溢れかえり、渋滞。その混雑の中、道路を横断する人々はもちろん、沢山の売り子達、車との間が何十センチしかないような間をぬって走るバイタク。このカオスのような道路事情の中をバイクで走るのは命がけだ。一歩まちがったらの世界だ。危険すぎる。

 昔、ブルキナファソでバイク事故を起こし、腕に大怪我をし、病院へ行った。しかし、その手当は結構、いいかげんで先生もいいかげん。破傷風になるといけないと訳のわからん薬を飲ませられ、なんだかフラフラ。       その後、毎日 病院に通うことになるが、治療にその時刻に行っても閉まっている。しかたなく、その辺を歩き回ったり友人のうちに行ったりお茶をにごして、で戻っても まだいない。またもや他の友人訪ねてちょっと一服して、、、また戻る。  やっと 先生がいた。

”やあー!君かーって!?” って 先生、目赤いんですけど。

そんな日々が続き、そして治ったものの、その傷痕は未だ消えず、、、。でも面白かったし、まあいいかー。で、それがトラウマとなり、バイタクはちょっと怖くなった。

 雨期のキンシャサの裏路地の道は大きな水たまりとぬかるみの泥道で車では行けず、この先に進むにはバイクしかないと言う状況に立たされた。選択は二つ。このままバイク乗り進むか、このまま戻るか。ここは覚悟を決めてバイクに乗るしかないっしょ。 

”とにかく ゆっくり慎重に行ってくれ。”                                  ”お前、何そんなに怖がっているんだ?”                                    ”前にブルキナファソでバイク事故したから、怖いんだ。”          ”そいつはブルキナべ(ブルキナファソ人)だろ、俺はコンゴレーだぞ。俺たちは上手いんだ。心配するな。”                                   

 さすが、強気のコンゴ人。そう言うと、ものすごい泥道を兄ちゃんは長靴で水たまり&泥道を両足で支えながら運転する。バイクをガンガン強行に進めて行く。しかも、ヘッドフォンで音楽まで聞いて歌ってる。余裕だ!

 えーまじで 兄ちゃん こんな道行くんかーと後ろでたじろぎ驚きながらも、すでに私の命はこのお兄ちゃんに預けている。無事を祈るしか私にはできない。      あーコンゴの神様 お守りください。

そうこうしてると、前からバイタクのお兄ちゃんがやってきた。同じ細い泥沼にできた道筋だ。当然 ぶつかり合う羽目に。

”お前 後ろ下がれ。”                                                               ”はあ?お前が下がれよ。”

闘いが始まった。エンジンをブンブン噴かし泥土を跳ねまくる。あっちも負けずにガンガン噴かす。まるで2匹の動物がその角で闘いをやっているようだ。どの位続いただろうか。結局は私が乗ってる方の兄ちゃんが勝ち、相手は道を変えた。やはり、ここにもゆずり合い精神はない!!

 本当にここはいつもパワー全開で生きている感じで気持ちいい!                    体力や筋力も使わなかったり、全力出さずやってると筋力が衰えて、弱くなって行く。 精神力、生命力? そんなものも同じかもと、、。しかし、実際 ハードだが。(^◇^)

それにしても、さすがキンシャサのバイタク兄ちゃん達 めちゃおしゃれーー!!


そんな訳で今回はパワーがあってめっちゃ元気なキンシャサの曲を!

Na motoki    (Congo RD)


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