旦那は敵か?味方か?
好きで結婚したはずなのに
子どもが生まれてから旦那にイラつきはじめた。
わたしと同じひと、いないかな?
「こんなはずじゃなかった」
わたしは何度もこの言葉が頭を駆け巡った。
漠然とした理想を結婚に抱いていたんだね。
「こんなはずじゃなかった」
そう思いはじめたら、どんどん旦那が敵に
思えてきたんだ。
わたしがわたしらしく生きるのを
邪魔する敵だ。
これでも慎重派のわたし。
わたしを大事にしてくれるまじめなひとを
選んだつもりだった。
けど、これがわたしの誤算になった。
真面目過ぎる!!
結婚する前はわからなかったんだよ~。
そりゃそうさ。
夫婦なんて所詮生きてきた過程と
環境がまったく違う赤の他人なんだもん。
子どもが生まれるまでは付き合っている
恋人感覚で結婚生活はそれなりに楽しかった。
でもさ、子どもが生まれると
夫婦で一緒に考えなきゃいけないことが
増えてくる。
やっぱり、お金よね。
わたしは自由に動き回るのが好きで
どんぶり勘定なお気楽な女。
家計簿とか無理無理。
旦那は真面目で堅物で計算ができる男。
あー、ダメダメ
わたし、細かいのが嫌い。
それに加えて
子育てに対する考え方の違い。
これがいちばん苦痛だった。
どんどんズレていく結婚生活。
喧嘩も増えて、自然とこころも離れていった。
離婚したいなと何度も思った。
だから何度も旦那に喧嘩を売ってみた。
旦那にわたしを嫌ってほしかった。
でも、わたしが売った喧嘩を旦那は買わない。
そして謝りもしない。
そして、喧嘩している現場からいなくなる。
最後まで喧嘩をさせてもらえず、
不満はますます膨らみ、
二度と口利くもんか!というわたしの
硬い意志が出来上がる。
それにも関わらず、普通に話しかけてくる旦那。
このひと、何考えてるの??
もうこの旦那から離れられないのかもしれない・・
そんな諦めの気持ちもあった。
だって、しつこいじゃないかー!!!
(しつこいの、嫌いなんだよね)
結婚より、離婚の方が大変だって聞いていたけど
本当にそう思う。
それがある時気が付いてしまったんだよ。
あれ?
もしかしたら旦那はわたしの敵じゃなくて
わたしの味方なのかもしれないと。
量子力学の観測者効果って知ってる?
量子力学では観測者が観測しているように
物事は動くと言われている。
つまり、自分の観察によって変わるということ。
それなら簡単!
目の前のひとは「いいひと」だと思えば
いいんでしょって、すぐに変われる?
変わらないよ。
すぐには変わらない。
わたしの場合は、
ある一定のプロセスを踏まないと旦那は本当は
いいひとだと思うことができなかったんだ。
旦那を敵にする期間を飽きるまでやることが
わたしには必要だったということ。
ここ大事なポイントね!
飽きるまでやったら終わるよね。
旦那が敵から味方に変わった日から
わたしの人生は少しずつ変わることになる。
あんなにずれていた夫婦の価値観の違いが
わたしとってメリットに思うようになった。
それまで夫婦は同じ考えで子育てをした方が
子どもはしあわせなんだと思い込んでいたけど
家庭は子どもが初めて知る
小さな小さな社会でしょ。
世間にはいろいろな考えがあって
いろいろなひとがいる。
お父さんの考えは〇〇で
お母さんの考えは△△なんだけど
あなたはどう思う?⇦これが子どもの選択の権利
子どもはひとはそれぞれの考え方で
生きていることを知り、
どの考えを採用するかは自分で選択したら
いいと思ったんだ。
人生なんて選択の連続じゃない。
自分で選ぶ力をつけることができるよね。
夫婦の子育ての価値観が一緒がいい!というのは
わたしの思い込みで
一致してなくてもいいという自分の答えを
導き出すことができたんだ。
よくよく考えてみたら
わたしができないところは旦那ができて、
旦那ができないところはわたしにできる
ことがある。
わたしばっかり苦労している、
旦那と対等じゃないと
不満タラタラだったけど
役割が違うだけで、対等じゃないか。
そしたら旦那に自分の考えをちゃんと伝えて
みようと思ったんだ。
旦那がわたしの考えを採用するかどうかは
旦那が決めることだからコントロールできない
からこそ、伝えるべきなんだよね。
それは自分の為に。
旦那が敵だと思っていた時は
こんな当たり前のことにすら気づくことが
できなかった。
全部自分次第なんだなと実感した。
(モロハラ旦那、DV旦那は自分の見方を変える前に大切な自分がこれ以上傷つかないように即離れてね)
他人とのコミュニケーションが
うまくいっていない時は
自分とのコミュニケーションがとれていない時。
だいたい相手にぶつける言葉って
自分自身に言っていることが多い。
というか全部自分自身に返ってくる。
わたしは自由でいたいのに
結婚という制度に自ら縛られて
窮屈な不自由さを全部旦那のせいにしていた。
旦那の顔色うかがって
旦那の反応気にして
何をするにも旦那の許可が必要で
そう思い込んでいた。
そりゃ旦那は敵になるよね。
今の旦那はわたしの味方だと思い込んでるけど
味方だからなんでも「いいよ」と許可して
くれるわけではないよ。
わたしがいちばん自分は成長したなと思うのは
旦那の反対意見は参考意見として
聞けるようになったこと!
旦那の話を聞いて
「そういうリスクもあるんだ。
そういう風に世間に思われることもあるんだ。
で、わたしはどうする?」
旦那に反対されても
わたしがいいと言うなら
自分を曲げないこともある。
結局は自分とのパートナシップなんだよね。
自分の内側のパートナシップが外側に投影される。これがパートナシップの神髄で大前提!
実はわたしは子育てよりも
旦那とのパートナシップの方が難しかった。
でも、子育てしてたら旦那さんとの
パートナシップもうまくいっちゃうんだよね。
だって、結局は自分自身だから。
おかげさまで
今は家族仲良く、わたしの見ている
世界は今日も平和です。