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専業主婦という職業を選択せよ

当面、外へお勤めに出る予定はないのだが
ハローワークの職業訓練に通ってしまったので
3か月以内に就職をするように言われいてる。
条件は雇用保険をかけてもらえる会社にお勤めすること。

その為に、定期的にどのような就職活動をしたのか
ハローワークに報告へ行く義務が発生している。
それも今日で終わったのだけど!

報告へ行くたびに
「三か月以内に就職するという条件で
職業訓練に通っていただいたので・・・・」と
職員の方がおっしゃるので

「どうして3か月以内なんですか?」
と質問してみたことがある。

「仕事を退職して3か月以上何もしていない
というのは企業さんに印象が悪いんですよ」

印象が悪い!?

「そうです。
お勤めとなると決まった時間に
出社していただくことになるので
家にいる時期が長いと、このひと、
本当に大丈夫?っていう風に思われるんです」

そうなの!?

そこは黙って帰って来たけど

つくづく思う。

女に優しい社会じゃない。

「家にいたら悪いんかい!」

専業主婦ってマルチに何でもできる職業で
家族のスケジュール管理しながら動かないと
いけないミッションがある。
いわば、家族の司令塔みたいな要の仕事。

ごはん作りながら洗濯機回しに行って
ごみ捨てしたついでに庭の草木にお水をあげて
お風呂掃除だって同時にこなしてしまう。
ひとつのことしかできない直列脳じゃなくて、
あれこれ同時にこなしていく並列脳に長けてるのが
女なんだぜ!すごくない?

だから、家ににいるだけで社会復帰が
難しいようなレッテルを貼らないでほしい。
(決してハロワのひとはそんなことは言っていないけど
そういう風に受け取っちゃったよね)

短大を卒業してからずっとフルタイムで
働いてたわたしの子どもの頃からの夢は

専業主婦だった。

思い出したのは最近の話。

わたしは保育園の時に子守をしてくれてた祖母が亡くなり、
それ以降は「鍵っ子」だった。
会社づとめの父と母。
姉は2人いたけど、歳が離れていたから
ほぼひとりっ子状態だった。

「ただいま~」と言っても誰もいない静かな家。

雪が降る新潟。
徒歩40分かかる小学校から帰って来ても
誰もいない。

あるのは寒い家と寒い部屋。

あったかいお家に帰ることが憧れだった。

いいこともあった。
母が一週間に1回買い物へ連れて行ってくれて
好きなお菓子をたんまり買ってくれた。
つまり、お菓子食べ放題!

でも、子どもだからコントロールできなくて
いつも食べ過ぎてしまう。
残業して帰って来て作ってくれた母のご飯が
食べられなくて、いつも怒られる。
(いいことではないじゃないか・・)

夜8時頃なんですよ、晩御飯が。

母から「せっかく作ったのに!」と
よく言われていたけど
「待てるか!」というのがこどもの本音。

あの頃は、お母さんがわたしのすべてだった。
子どもって不思議な生き物よね。

あんなに忙しくて時間のないお母さんだったけど

お母さんにたくさん話したいことがあったし、
お母さんにたくさん話を聞いてほしかった。

ちょっと話が逸れちゃうけど
わたしが家に居たらね、
当時小学校2年生の長男が学校から帰って来て

「ママの為にお花摘んできたよ」

と一輪の小さな小さな野花をくれたことが
あった。純粋な子どもの気持ちに
胸がキュンとなった。

わたしの大きくなったらの夢は
「おかえりなさい」と子どもたちに言える
専業主婦になることだった。

でも、大人になるにつれて
「社会」という大きな渦に飲み込まれていく。

「専業主婦」がよかったはずなのに

”働かざるもの、食うべからず”

という言葉がまるで真実であるかのように
刷り込まれ、
いつしか本当の自分を見失った。

見失ったばかりか
子どもの頃の望みもすっかり忘れていた。

それでも長男が小学校低学年の3年ぐらいは
「おかえり」と言える時間に返れる仕事に就いたから夢は少し叶っていたのかな。

仕事を辞めた今、
息子に「おかえり」が言えるけど
息子に彼女ができる年齢ってどうよ?

子どもって
あっという間に大きくなっているから
子育てでやりたいことがあるなら
早く叶えておいた方が絶対いいと思う。

そして
子どもが大きくなったら大きくなったで
自分がこれからどういう
生き方をしていきたいのか
それを自分の為に叶えていく人生を送るのだ。


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