世界を旅するキッチン:オーストリア料理
東京オリンピックもあっという間に終わってしまいましたね。5年間と4兆円を費やした儚い2週間の宴感が、じわじわ押し寄せてきました。
さて今週の世界を旅するキッチンは、ウィンナシュニッツェルを食べたいという我が家のエリザベート妃(娘)のリクエストに応えて、オーストリア料理に挑戦してみました。
ちゃんと作っていなかった欧州のメジャー国料理、ウィーンは歴史文化の十字路として、ローマ時代の食文化を受け継ぎ、十字軍が東洋から香辛料を取り入れて甘味が流行し、旧ハプスブルグ帝国時代にはハンガリー、ドイツ、イタリアやフランスなどの食文化の交差点として、スープにはじまりデザート菓子に終わる貴族の宴会用のコース料理が発展したそう。
オーストリア料理はスープ(ズッぺ)も有名ですが、教会が定めた断食の季節に固形物を食べるのが禁止され、スープだけが許されたことから、栄養源として牛肉や魚を使った豪華なスープ文化が発達したそう。
ちなみに余談ですがウインナコーヒーという言葉は日本オリジナルで現地にはなく、アインシュペナーというのが似たような感じです。
さて今回は、仔牛肉のウィンナシュニッツェル(ウィーン風カツレツ)をメインに、クレープを浸して食べる反則の美味しさのフリタテンズッぺ(スープ)、ウィーン風ポテトサラダ、シュタイヤマルク風チキンサラダなどを作ってみました。揚げ物が重なってしまいましたが、バッハウ渓谷の高貴なリースリングにとてもよく合います。
カイザーゼンメル(パン)は手作りするか悩みつつ、大岡山のヒンメルで。あと定番のデメルのザッハトルテもゲットしてきました。幸せなデザートタイムに。やはりオーストリア料理は何を作っても鉄板の美味しさです。