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世界を旅するキッチン:トルコ料理
今回は自宅でトルコウィークということで、世界を旅するキッチン、トルコ料理に挑戦してみました。
「トルコ料理大全」によると、トルコ料理がなぜフランス、中華とともに世界三大料理の一つに数えられるか?といえば、多様性に富んだ、イスラム世界の料理の代表格だからだそう。
トルコ料理には3つの源流があり、①中央アジアの遊牧騎馬民族の発酵料理(ヨーグルトなど)、②ケバブなどの肉と、玉葱の甘味・柑橘系の酸味を活かしたペルシャ(イラン)のイスラム料理、③魚介やパンなどオスマン帝国拡大で取り入れられた西洋(特にギリシャ)の地中海料理などが、食文化として融合して多様なトルコ料理になったとのことです。
今回ザクロソースやトマトサルチャ、トルコのチーズやスパイスを仕入れて(家の冷蔵庫が、世界の調味料で溢れて怒られてますが笑)、ランチには、ジャジュック(ヨーグルトと胡瓜の冷製スープ)に茄子とトマトのザクロソースサラダ、トルコ名物の詰め物・パプリカのドルマ(ピラフ詰め)、お約束のラムと牛ランプ肉のシシ・ケバブを作ってみました。ザクロソースの高貴な甘味と酸味が異文化的でたまらない!
そして夜は、雛豆のフムスに、イズミール・キョフテ(中東の煮込みハンバーグ)をさらに作ってみました。
(イスラムは禁酒ですが)やはり紀元前4000年の歴史あるワイン生産国のトルコワインでマリアージュ。古代アッシリア人の末裔が手掛ける、希少品種マズローナとケルクシュを使ったシルーフ・クスタン(白)と、東アナトリアのオクズギョズ種、ボアズケレ種など地品種主体で造られるヤクーツ(赤)を。エキゾチックで洗練されたトルコワインもいいなあ。