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拝啓、読者様。本日、ブログを辞めます。

拝啓 野心の候 読者様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛読を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、このたび野心家は、一身上の都合によりブログを辞めることになりました。更新中は、約8年にわたり、色々とコメントをくださいましたことを厚く御礼申し上げます。

まずは取り急ぎ、本ブログ記事をもちまして御礼かたがたご挨拶を申し上げます。 敬具

『33才までの野心学』


野心塾を閉講したボクは、ついでに約8年間書き続けてきたブログをやめることにした。

本日、ブログを辞めます。っていうタイトルに、サラッと理由を添えて終了。

まぁ、ボクがブログをやめくらいじゃ誰も困らないでしょ!って思っていたけど、投稿後はそれなりに反響があった。

「なんでやめるんですか?」

っていうメールが沢山来たし、先輩著者からも「あんなに書くことが好きだったのに、どうして!?」って心配された。


でも、ボクの心には1㎜も届かなかった。


未練や後悔、罪悪感もなくて、ただただ心の底からほっとしている自分がいた。

だって、野心塾の集客のためだけに、ずーーーっとイヤイヤ書いていたからね。『はじめての野心』を出版した後は、本当にしんどかった。

野心本の内容を薄めて、同じような内容をリピートして書くことも。記事のラストにこちらをクリック↓↓↓みたいなリンクを貼って、講座の申込みページに誘導するような書き方も。

全部、全部、全部、嫌いだった。

たぶん、ボクは「表現」と「ビジネス」を一緒にすることができないんだと思う。

なんか、そうやって書けば書くほど自分の中の「何か」が死んでいくような気がしていた。


けれど、こういったコトを周りにいた著者たちに話すと𠮟咤激励された。

「それは潔癖すぎじゃない?ブログ記事なんて、同じ内容を繰り返し書けばいいんだよ。大事なことは、繰り返し書いたほうが集客に繋げやすいからね!」と。


そ、そっかぁ…。


ボクは、この言葉を聞いてはじめて気づいた。
ああ、これがビジネス・実用書の世界の「常識」なんだなって。

そういえば、みーんな同じような内容の本を何冊も何十冊も何百冊も書いている。

まるで、テキーラからテキーラ・サンライズを作るみたいに。だけど…

ボクは、一度書いたら死ぬ!


どうしても、同じような内容をリピートするっていうことができない。野菜も、野心も、吐き切って、書き尽くしたら書けなくなった。


2冊とも、校了日が「命日」になった。


なんて言うか、ボクの中では「自然の摂理」に反することなんだよね。

同じ内容を繰り返して書くと、吐瀉物を口に含み直すような気持ち悪さがある。

おそらく、ボクは"0"から"1"を創造することにしか興味が持てないんだと思う。

『砂の城』のように、創造と破壊を繰り返していくほうが好きなのだ。

だから、今後はもう2度と同じ内容を繰り返すっていうことはしないようにしよう!

次は、野心とは違う内容のものを書こう!とは言っても、今はまだ次に何を書いたらいいのかサッパリ見えてこないや…。


とりあえず、ボクは次に書きたいものが見つかるまでは何も書かないでおこう!と決めた。

創作をする代わりに、なぜ、自分の本が売れなかったのか?っていう謎の「答え」を捜索することにしたのだ。


ということで、

いよいよ冒険の旅へ。

ようやく身軽になれたことだし、出版業界の秘境にでも行ってみようじゃないか!



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中村慧子|Keiko NAKAMURA
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