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拝啓、読者様。本日、ブログを辞めます。
拝啓 野心の候 読者様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛読を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、このたび野心家は、一身上の都合によりブログを辞めることになりました。更新中は、約8年にわたり、色々とコメントをくださいましたことを厚く御礼申し上げます。
まずは取り急ぎ、本ブログ記事をもちまして御礼かたがたご挨拶を申し上げます。 敬具
野心塾を閉講したボクは、ついでに約8年間書き続けてきたブログをやめることにした。
本日、ブログを辞めます。っていうタイトルに、サラッと理由を添えて終了。
まぁ、ボクがブログをやめくらいじゃ誰も困らないでしょ!って思っていたけど、投稿後はそれなりに反響があった。
「なんでやめるんですか?」
っていうメールが沢山来たし、先輩著者からも「あんなに書くことが好きだったのに、どうして!?」って心配された。
でも、ボクの心には1㎜も届かなかった。
未練や後悔、罪悪感もなくて、ただただ心の底からほっとしている自分がいた。
だって、野心塾の集客のためだけに、ずーーーっとイヤイヤ書いていたからね。『はじめての野心』を出版した後は、本当にしんどかった。
野心本の内容を薄めて、同じような内容をリピートして書くことも。記事のラストにこちらをクリック↓↓↓みたいなリンクを貼って、講座の申込みページに誘導するような書き方も。
全部、全部、全部、嫌いだった。
たぶん、ボクは「表現」と「ビジネス」を一緒にすることができないんだと思う。
なんか、そうやって書けば書くほど自分の中の「何か」が死んでいくような気がしていた。
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けれど、こういったコトを周りにいた著者たちに話すと𠮟咤激励された。
「それは潔癖すぎじゃない?ブログ記事なんて、同じ内容を繰り返し書けばいいんだよ。大事なことは、繰り返し書いたほうが集客に繋げやすいからね!」と。
そ、そっかぁ…。
ボクは、この言葉を聞いてはじめて気づいた。
ああ、これがビジネス・実用書の世界の「常識」なんだなって。
そういえば、みーんな同じような内容の本を何冊も何十冊も何百冊も書いている。
まるで、テキーラからテキーラ・サンライズを作るみたいに。だけど…
ボクは、一度書いたら死ぬ!
どうしても、同じような内容をリピートするっていうことができない。野菜も、野心も、吐き切って、書き尽くしたら書けなくなった。
2冊とも、校了日が「命日」になった。
なんて言うか、ボクの中では「自然の摂理」に反することなんだよね。
同じ内容を繰り返して書くと、吐瀉物を口に含み直すような気持ち悪さがある。
おそらく、ボクは"0"から"1"を創造することにしか興味が持てないんだと思う。
『砂の城』のように、創造と破壊を繰り返していくほうが好きなのだ。
だから、今後はもう2度と同じ内容を繰り返すっていうことはしないようにしよう!
次は、野心とは違う内容のものを書こう!とは言っても、今はまだ次に何を書いたらいいのかサッパリ見えてこないや…。
とりあえず、ボクは次に書きたいものが見つかるまでは何も書かないでおこう!と決めた。
創作をする代わりに、なぜ、自分の本が売れなかったのか?っていう謎の「答え」を捜索することにしたのだ。
ということで、
いよいよ冒険の旅へ。
ようやく身軽になれたことだし、出版業界の秘境にでも行ってみようじゃないか!
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