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ライバルは、Netflix!!
時系列で書くってどいうことなんだろう?
拙著『はじめての野心』のときは一つひとつの自己啓発めいた項目を自分がたどってきた道のりの順番にただ並べたってだけだけど、今となってはそれも編集家の意図していたこととは違ったんじゃないかと思う。
私は、そんなモヤモヤとしたものを抱えながら野心本で書いていたときのように自分自身が革命をを起こすまでに学んだことを「誰かに教える」ような自己啓発めいた表現で一項目ずつ書きはじめた。
が、どうも上手くいかない。
というか、どうしてだか頭の中に降りてくる文章がエッセイっぽいというか、ただ自分自身に起こったことを小説のように語っているだけでまるで「学び」の要素がない。
こんなん…誰が読むんだろう…。
段々、顕在意識と潜在意識が引っ張り合うようにもなっていった。頭では野心本のように最後に自己啓発の要素を入れなければと思うのに、手は勝手にエッセイを綴ろうとしていくというジレンマ。書いても書いても書いても、一向にまとまる気配がない。
疲れた。
私は、遂にPCを閉じて途方に暮れはじめた。窓の外も夕暮れ。何かがカーカー鳴いている。
そんな"時"だった。
ふと、頭の中に一冊の本が浮かんだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1710303839770-zzLceUJtTS.jpg?width=1200)
『毎日が冒険』(サンクチュアリ出版)
この本は、編集家が『はじめての野心』の装丁デザインを決める打ち合わせのときに装丁家に渡す資料の中に書いていた本だった。
当時は、なんでこの本が野心本の装丁デザイン案の中に入っているのか分からなかったし、あんまり興味がなかったから読みもしなかったな…。
けど、そういえば一緒に事業をやっていた東大卒の経営コンサルタント(TKC)が言っていたっけ?
「『はじめての野心』の第3章以降は昔読んだ『毎日が冒険』を思い出してワクワクしました!」って…。
執筆でいっぱいいっぱいで当時はその言葉もスルーしていたけど、思えば身近にいた人たちから2回も『毎日が冒険』というタイトルを聞いていたことになる。
これは…もしかしたらこの本の中に現状を打破するヒントがあるかもしれない!と思った私は、早速Amazonで冒険本を取り寄せてみた。
読了。
なんだこれ!めっちゃくちゃ面白いじゃないかぁぁ!知らなかった。この世の中にこんな面白い本があるなんて!っていうか、高橋さんも漫画の『サンクチュアリ』好きなんだ。え、だからサンクチュアリ出版って言うのォ!?
それにしても、この本は高橋さんのポジティブな人間性に溢れたステキな本だな…。俗に言う成功本でもあるけど、押しつけがましくない自己啓発本っていう感じに好感を覚えた。
と同時に、
私は我が身を振り返って猛省した。
自分は、真逆だったな、と。
たぶん、編集家が私に求めていた原稿はこういうことだったのだろう。「この本では中村さんが経験したことを全部書いていい」というのは、この冒険本のように自分が『美女と野菜』を出版するまでに辿ってきた道のりを、ただ、書けばいいだけだったんだ。
自己啓発的な要素も、
実用書っぽいお役立ち情報もいらない。
私はただ、自分のことを書いていればいいだけだった。それって、書き手にとっては最高のギフトみたいな企画だよね?
私は、ずーーーっと長年、自分のことを自由に表現したいと思っていた。
枠にも何にも囚われず、100%自分のことを思老いっきり表現したいって。その願望は…私の野心は…オーダーの内容さえ間違えていなければ野心本によって叶えることができていたんだな…
でも、オーダーの内容を正確に理解できていたとしても『毎日が冒険』のように書けていたかと聞かれたらアヤシイかな…。だって、自分のことをそのまま書くって結構怖いことだし自信だっている。
私は、どうしても思っちゃうから。
ただ、自分の話しを書いたところで誰が読むの?面白いの?自己啓発でも実用的でもない本に価値なんてあるの?って。だから、私は基本的に小説やエッセイと呼ばれる本は読まないし。だけど…今回ばかりは勉強のためにちょっとだけ読んでみようかな…。
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私は、これまた早速Amazonで3冊のエッセイや自伝を取り寄せてみた。
『生まれたときからアルデンテ』(平凡社)
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(小学館)
『聖域』(KADOKAWA)
読了。
どれもこれも、面白かったぁ!!
いやいや、エッセイなんて自分の話しばかりした本何の役に立つんだ!って思っていた過去の自分をひっぱたきたいと思います。誰かのごく個人的な話しによって癒されたり、心が救われることもあるんだなーって思った。
岸田奈美さんの本には、笑って、泣いて、読んでいるうちに家族に対する気持ちが癒されて前を向く元気が出たし、平野さんの本には「代わりに言ってくれてありがとう!」って思う箇所がいっぱいあってスッキリしたし、コムドットのやまとさんの本からは再挑戦する勇気と「自己責任」っていう言葉のポジティブな解釈を学んだ。
かといって、自分の書くものが同列になるほど面白くなるかは分からないけど、100%エッセイの方向に振り切って書いてみようと思った。
で、問題は書き方というか自分のエッセイのテイストだけども…私、この3冊っていうか冒険本を含めた4冊を読んで思ってしまったんだよね。
ああ、みんな性格いいなーって。
私には、誰のことも傷つけない文章なんて書けない。できれば私は、自分の言葉で誰かの心にシュッと引っかき傷みたいなものをつけたいし、やっぱりホリエモン氏や西野亮廣氏のようなヒリヒリ感のある言葉が好きだ。
端的に言えば、
本から聞こえる「心の声」に萌える。
これはもうフェチとしか言いようがない。結局、4冊のエッセイを読んでいても興奮したのはその場所だったし、編集家のBlogをちょっと読んだときも「心の声」のところで面白!!って思ったし。
それはおそらく、子供の頃から裏表のある大人を観察することを愉しんでいたからだと思う。大人がかぶっている「仮面」を剥ぎ取りたい、目の奥にある真実を探りたいという「欲望」を持っていた。
だからかな?
私は、いつしか完全なる「裏フェチ」へと成長して、モノ・コト・ヒトの「裏側」をのぞくことが好きで好きでたまらない変態になってしまった。
そうだ!!!
私は、私が書くエッセイ『2022年までの革命学』では心の声を120%ぶちまけて書こう!
いつの間にか色々なモノ・コト・ヒトの裏側をのぞくクセがついていたけど、私が本当に求めていたのは「人間の裏側」だったんだ。
「ありがとう」という笑顔の裏に「殺意」を潜ませている。そんな人間の「本音」を異常なまでに知りたくて読みたくて仕方ないんだってことに今更だけど気づいた。よーし。書いてやろうじゃん。
自分自身の「裏側」を。
だってさ、何を隠そう今まで誰よりもブアツイ「仮面」をつけて生きてきたのはこの自分でしょ。私は文春砲やガーシー砲みたいに「誰か」のことを暴露することに興味はない。ブチまけるべきは「自分の本性」なのだから。
ずーーーっと、周りから勝手に期待されているイメージを演じてきた人生だった。
第一印象は、天然清楚な癒し系で365日羊の着ぐるみをかぶって暑かったし。
天使みたいって言われるたびに嘲笑ってた。もはや、ここまでくるとギャップがありすぎて生きづらいのよ。っていうより、全員人を見る目がなさすぎて辟易とする…etc.
いいね!
悪口もここまで並べれば上等だ。
Netflixが「人間まるだし」というコピーで誘惑してきて、『ヘルタースケルター』が「見たいものを、見せてあげる。」と挑発してくるなら、私は、私のままで自分自身のギリギリを攻めてみようと思う。
大丈夫。
ちゃーんと一線だけは超えないように気をつけるし、どれほど荒ぶれた文章になっても「誰か」が関わっている記事には「掲載許可」も取る予定。
あーあ。
裏は裏でも、いつの日か『裏のハローワーク』(彩図社)の草下シンヤみたいに神聖で誠実な文章が書けたらいいけど。私には、そんな文章が書ける日は永遠に来ないんじゃないかなーって思う。どこまでいっても、社会をナメ切ったようなチュッパチャップス表現がお似合いだ。
でも、それでいいのだ。
これが、私なのだから。
さ、書こう。そうだな…ライバルは「人間まるだし」と謳っているNetflixにしよう。
『読みたいことを、書けばいい。」ってタイトルの通り、私はNetflixみたいに…いや、それ以上に自分自身がのぞきたくなるようなエピソードを書き散らしていく。
ダダーン!の後に「次のエピソードまで〇秒」とか「最初から観る」みたいな感じがあるのもいいよね。これは…パクっちゃおう♪
ということで、
Nakamuraflixのはじまり×2。
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![中村慧子|Keiko NAKAMURA](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/100832244/profile_31e3eab369849ad5258f413210718f59.png?width=600&crop=1:1,smart)