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今日は犬の子守り、明日からはドミニカンリパブリックにバケーションに行きます。

本当に時間はあっという間に過ぎていく。アップグステートのキャツキルにある山の家から木曜日の夜にマンハッタンの家に帰ってきたのでもう今日で3日も経っているのだが時間の観念がない。市内に戻れば、街を歩いていても地下鉄に乗っても緊張感がつきまとうが、それでも久しぶりの都会の雑踏は心地よい。

市内に住む娘から午前中電話があった。彼女の婚約者の友人がテキサスからニューヨークに遊びに来ていて彼らの家に数日泊まっているのだが、今日午後自然博物館に皆で行きたいので、その間、子犬のルナを預かって欲しいとの依頼であった。自然博物館の規則で、サービスドッグ以外の動物は入館できないらしい。自然博物館は、我が家から徒歩で30分以内なので、我が家で数時間ドッグシッターをすることぐらいは問題ではなく、快く引き受けた。あと1時間ほどで、子犬を預けにやってくるはずである。ルナとは、感謝祭のホリデイの週末を娘達と一緒にキャツキルの家で過ごしているし、少しは私や主人にも慣れてきているので人見知りする事もないだろうと思う。

私と主人は、明日、ドミニカンリパブリックのプンタカナに2週間バケーションに出かける。ドミニカンリパブリックは、ニューヨークから直行便で4時間で行けるので西海岸に行くよりも近く、時差も1時間しかない。ヨーロッパからの旅行客も多い。主人が大の海好きなせいもあり、私たち夫婦はバハマ、ジャマイカ、メキシコのカリブ海沿いのリゾートに毎年のように行っているが、ドミニカンリパブリックに行くのは初めてなので違った文化と地域の食べ物が経験できると思うと楽しみだ。主人は泳ぎが得意だが、私は、足が地面につかないところでは、怖くて海はおろかプールにも潜れない。主人が、買い揃えてくれたスノークルのセットを彼の手前、今年もスーツケースの中に一応入れて持っていくけれど、いつも荷物になるだけで今年も使うことはないだろうと思う。

私達のバケーションは、何もしないバケーションにつきる。ホテルにチェックインしてから、チェックアウトするまでホテルから一歩も出ない。まだ若い時は、ホテル周辺のショッピングモールや遺跡や観光名所などをタクシーを使って巡ったり、オプショナルツアーに参加したりしたが、この6、7年は滞在中のホテルの外には出ない。昼間はビーチやプールで泳いだり寝そべったり、本を読んだり、昼寝を貪るだけで予定も作らず計画も立てない。夕食の後、海辺を散歩したりするがカジノで遊んだりバーで飲んだり、遅くまで踊ったりすることもない。夜は適度にテレビを見て、本を読んで疲れたら寝ると言ういつもの生活習慣をバケーション先でも崩すことはない。何もしない時間の贅沢さ。これこそバケーションの醍醐味であろう。

<5時間後>

娘が子犬のルナを預けにきて、それから3時間ばかりはルナのお守りで忙しかった。
一度15分ぐらい外に散歩に連れて行ったが、その他はソファーでおとなしくしていたので助かった。しかし私か主人の誰かがソファーに一緒に居ないとだめで、私達の姿が視界から消えるとすぐ泣く。最初は、キュン、キュンと切ない声で可愛らしく泣くのだが、それでも無視してそばに戻ってやらないと、声は次第に大きくなり、しまいにはあの小さな体でどこからそんな声が出ると思うくらいに顔を上に向けてまるでコヨーテのような遠吠えをするのである。

娘達はまるで人間の赤ちゃんのように犬を扱ってしまって、もう泣けばすぐにそばに来て一緒に遊んでくれるだろうと飼い主をみくびっている。私の孫ではないので、どんな犬の育て方をしていても一向に構わないが、子犬のルナは賢く、もうすでに心理作戦上犬の方が優勢な立場にたっている。今の内にちゃんと躾をしておかねば、娘達は後でもっと大変になるのが眼に見えるようだ。

暖かいところに行くので、厚着の服やコートが必要ではないのはうれしい。あまり服が嵩張らないようにスーツケースに入れようとしているのだけれど、やはりデイナーの時は少しおしゃれして長いドレスを着たい。そして私は、ほとんど毎日ジョギングをするので、ドレスの時のヒールとジョギング用のスニーカーとビーチサンダルを持っていくとなると靴だけで相当かさばり、それに分厚い本を数冊、コンピューター、化粧品、スノークルの道具など詰めているうちにかなりの荷物になってしまった。あっ、カップラーメン醤油味も一つ持っていこう。どんなに美味しい食事でも毎日外食が続くと無性に醤油味が恋しくなる。海外に住んでいて歳を重ねるごとに、日本食が恋しくなるのは私だけではないようだ。

次回はドミニカンリパブリックから投稿する。お休みなさい。





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