今年のお節は簡単和洋折衷
娘達と昨日レストランで夕食を一緒にした時に、元旦にお節料理を食べたいと言われたので、今日急いでミッドタウンにある日本食料品店に買い物に行って来た。本当は、お節料理は口実で何でも良いから私の作ったものを我が家で食べたいという魂胆は見え透いているが、お正月に家族が集まることができるのはありがたいことだ。
我が家の近くの最寄りの駅から地下鉄のエクスプレスに乗り次の駅の七番街と42丁目のタイムススクエアの駅で降りる。そこから五番街に向かって東に歩く。この季節にしては暖かく、通りは人で溢れていた。様々な言語が飛び交う。場所柄旅行者が圧倒的に多い。最近見かけなかった中国人が多く目についたがすでに中国本土からの渡航は解禁されたのだろうか?
食料品の何もかもが高い!
買っても食べないだろうと思われる数の子、昆布巻きなどの既製の商品は買わなかった。餅も買わなかった。私以外誰も雑煮や餅は食べないので、正月は餅なしだ。雑煮の代わりにちらし寿司を作る事にした。見栄えを良くするために、うなぎとイクラを奮発して買った。筑前煮と伊達巻きは主人が好きなのでこれらは自分で作ることにする。余分なものは買わないように材料を厳選して買ったつもりでもお会計が1万5000円だった。これだけでは食事の量が足りない。
次に我が家の近くのいつものスーパーマーケットに寄る。お節料理があまりにも品数が少ないので、ローストビーフを焼こうと肉の売り場に行って牛肉の
値段をみたら目玉が飛び出た。一番小さな塊でも約1万円もする。お正月は私の日本人の友人も招待しているので全部で5人分の量としては小さい。もっと大きな肉の塊だと予算が遥かにオーバーしてしまうので、急遽献立が変更となる。
肉売り場を離れてシーフード売り場に足を向ける。新鮮なシュリンプがあった。ローストビーフはやめてシュリンプ スキャンピ にしよう。お節料理とガーリックが効いたイタリアン料理の和洋折衷になってしまうが、温かい料理も欲しいし、絶対皆が喜ぶこと請け合いだ、と私は一人で納得した。
正月らしく白いかまぼこを一つ購入した。個人的に赤よりも白い蒲鉾の方が好きだ。このまま切って出しても誰も手をつけないだろうから、香辛料が入ったクリーミーなチーズと一緒にカナッペ風にして伊達巻きの隣に盛り付けよう。色の配色がきれいだ。
日本食料品店で紫さつま芋を購入した。サンプルに切ってあったさつまいもの中の色が本当に綺麗な紫色であった。珍しいので紫の栗きんとんを作ろうとして買ってみた。家に帰って切ってみたら袋の表示は紫さつまいもとなっているのに、まったくいつものさつまいもの色だった。返品に行く時間と往復の地下鉄料金を考えて、結局普通のさつまいもを使って通常の栗きんとんを作る事になった。
そうそう、黒豆も買ったのだ。特別好きでもない黒豆を買ったのはあと一品何か欲しいなと思っていたところ、小魚の甘露煮は甘すぎるし、タコは色が赤く着色してあって不健康そうだったし、黒豆が一番値段が安くて馴染みがあるという簡単な理由からだった。
元旦の当日気が向けば、何か即席で作る事にしよう。家族と親しい友人だけだから気が楽だ。アルコールは少し奮発して、いつも飲むよりも高い日本酒とワインを用意してある。娘達にもワインを持ってくるように頼んである。友人は、源吉兆庵の和菓子を持って来てくれるそうだ。楽しみ!
明日の大晦日は、筑前煮を作っておけばあとは元旦に皆が集まってからシュリンプスキャンピをオーブンに入れれば良いだけ。大晦日は年越しそばを食べにイーストビレッジのレストランに行く予定である。そのあと、まだ元気が残っていたらセントラルパークの花火を見に行こうと主人と話している。毎夜9時にはベッドに入っている私次第なのであるが。
今年もあと残すところ1日。家族と健康に恵まれた平和で良い1年だった。
これは今の世界の情勢からすれば奇跡に近い幸運である。
感謝。
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