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今年のクリスマスディナーはハム。 夫婦二人だけでのんびりと過ごします。

4日前にドミニカン リパブリックのバケーションからニューヨークに帰って来てからあっという間に時間が過ぎ去って行った。4日間でビジネス関係の会社への今年最後のご挨拶やら遅ればせながらのクリスマス E-カードを送ったり、娘達が子犬のルナを連れてご飯を食べにきたり、そして、又銀行に現金の調達に行かねばならなかった。本当に慌ただしい毎日だった。

我が家のニューヨークの住居は、40階建、516世帯の高層住宅ビルにある。大所帯のビルなので働いている従業員も多い。毎年クリスマス近くになると住居のドアの下からビルで働いている従業員の顔写真と名前入りの紙が差し込まれてくる。ビルの管理人1名。コンシェルジュが6名。ドアマンが3名。セキュリティーが3名。ポーターが8名。今年初めて紹介されたサービステックと名乗る人達が5名、ペインターが1名。クリスマスのチップ対象者に追加されていたサービステックと名乗る人達はなぜ突如として今年に現れたのか、どのようなサービスを私達にしてくれているのであろうか、わからない。

総勢27名の従業員に一人一人の勤務年数や私達夫婦の個人的な好き嫌いも含めて主人と二人で相談しながら彼らの顔写真を見ながらチップの額を決めていく。やはり長年勤務していて個人的にも良くしてくれるコンシエルジュには気前よくチップをはずむ。同じドアマンでも愛想が悪く、気の聞かない人には少し額を減らす。それがチップという性質上差別がついても仕方がない。あくまでも受けたサービスで額が決まって当然だ。ポーターは、私達住民とは直接顔を合わせないけれど、目に見えないところで、清掃やゴミ置き場の片付けをしてくれるので、私は個人的には役立たずのドアマンよりは彼らの方にもっとチップを支払いたい気持ちだ。
だからコンシエルジェと同じ額とはいかないが、陰で働いてくれる人達にもチップは必ず渡している。

ドミニカン リパブリックでのホテルやレストランでのチップは、ほとんどが数ドル単位だったが、マンハッタンの住居ビルに勤める従業員へのチップは、桁が違う。毎年クリスマスの時期になると、雲隠れするかあるいは一軒家に引っ越したくなる衝動にかられるのである。

今日は、クリスマスイブ。

銀行からおろして来た現金を一人一人にクリスマスカードを添えて封筒にスタッフの名前を書いて、現金の金額を間違えのないように入れ、私達の名前をサインしてコンシエルジュのデスクにまとめて預けて来た。やれやれ。やっと気になっていた今年最後の大仕事が終わってクリスマスが迎えられる。気の小さい私は、このチップの支払いが終わらないとこの時期にロビーで従業員に会っても何か後ろめたい思いをしてしまうので、これで天下晴れて大きい顔をしてエレベーターにも乗れるし、ロビーを歩けるというものだ。金額の額は別にしても。

パンデミックが始まった2020年3月中旬から現在に至るまで2年半以上もの間、私達は年間を通してアップステートのキャツキルの家とマンハッタンの家を行ったり来たりする生活を続けている。正確に数えたことはないが、おそらく日数にして7ヶ月以上は山の家にいると思われる。だからと言ってそれはこちらの事情であり、チップの額を減らすのは、彼らには申し訳ないのでやはり今までと同じようにフルの額で渡しているが、私がもうその必要はないのではないかと主人に進言すると、やはりチップに関しては気前の良い主人は、ここに住まいがある限りは従業員にチップは渡すべきだと言い張るのである。

今日は、私にしては珍しく朝から体調がすぐれない。念のためにコロナ感染のテストをしてみたが、ネガティブだったので少し気が軽くなる。ベッドに横になるほどの悪さではないので、こうして久しぶりに記事を更新しているのであるが、
旅行から帰って来て毎日忙しかったから疲れが溜まったのだと思う。「遊び疲れでしょ」と言われそうでバツが悪い。私にしては体調が悪い、なんてことは5年か10年に一回あるかどうかの怪奇な現象なのだ。第一、頭痛がするということもほとんどない。少しぐらいの腹痛だったらいつものように作って、食べて、飲んで寝てしまえば翌日には治っている。風邪もあまり引かない。ありがたい事に今までの人生で怪我や事故にも無縁で生きてこられた。入院した経験は、娘の出産の時に、2日病院に泊まった事と、足の腿を蜂に刺されて膨れ上がったので緊急病院に行ったら、念のために様子をみようという事になり一夜泊まらされただけである。

疲れが溜まるのはやはり歳なのかなと私らしからぬ弱気になった。やはり体力が落ちると気力も落ちるとはよく言ったものだ。明日は、クリスマス。娘達は犬を連れてコロラド州に昨日出発してニューヨークにはいない。クリスマスを彼女の婚約者の家族と過ごすためだ。婚約者の母親はテキサスに家があるが、彼女は最近コロラド州に住む男性と婚約して二人は結婚後にはフロリダ州に移住する予定らしい。

アメリカは大陸なので家族がホリデイに集まるのもその都度移動が大変だ。特に娘達は今回初めて子犬のルナを飛行機に乗せてコロラドまで連れて行った。飛行機の中で鳴かないように獣医に処方してもらった睡眠薬を飲ませたらしいが、今日の娘からの電話での報告ではルナは強い睡眠薬にもかかわらず4時間のフライトをずっと起きていたけれど、一度も声を出すこともなく娘の足元のケイジの中で大人しくしていたそうだ。心配したよりも非常に快適なフライトだったとのことで、ひとまず安心した。
ルナは今朝からコロラドの雪を楽しんでいるそうである。

明日のクリスマスディナーは私と主人だけの静かなものになる。主人が、ロアーイーストサイドのポーランド人が長く経営する店に行ってハムを買ってあるので、あとはマッシュトポテトとかアスパラガスの付け合わせを作って簡単に済ませようと思う。感謝祭のディナーと違ってオーブン料理はハムだけなので狭いニューヨーク市内ののキッチンでストレスにならなくてすむ。ゲストも招待していないので、時間を気にすることもなく、出来上がりを心配することもなく気が楽だ。

つい4日前まで、プールサイドで寝ころんでばかりいてダラダラとした生活を送っていたのだが、もう疲れているとはどうした事か? 

だが素直に体に耳を傾けて「もう無理はしなくて良いよ」と天からのメッセージとして受け止めて、のんびりと年末年始をマンハッタンの家で主人と二人だけで過ごそうとしよう。大晦日の夜には、又娘達が犬を連れてご飯を食べに来たいとか言っていたが、今日は疲れているので来週の事は考えない事にしよう。







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