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【5】頑張れって言わないで。


私は入院中に、お母さんに『頑張れ』って言われたことがない。

『頑張ってるね』、『えらいね』ってずっと言われてきた。

(超NICEなママで、ど天然で、本当に大好き)

入院中だけじゃなくて、日常でもあまり頑張れって言われたことないかもな。


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病気や怪我で入院している子は、どんな子でも、泣いても、わがままを言っても、みんな治療や検査を乗り越え、我慢して、頑張っている。

それだけでも、本当にすごい。それだけでも、頑張っている。


『頑張れ』って、人を励まし応援するコトバなのは分かる。なんて声かけていいか分からない時の便利なコトバだよね。お見舞いに来てくれたたくさんの人が言ってくれた。

でも、言われた子どもはね、


これ以上、何を頑張ればいいんだろう…何を頑張れっていうんだろう…


そう思うよ。(少なくとも、当時の私はそう思っていた。)


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私が小児科看護師になって、1番心がけたことは、気軽に「頑張ってね」って言わないことだった。

だってもうみんな、言われなくても頑張っているんだもん。

私が小児科病棟で子どもと、お母さん(お父さん)に伝えたことは

ここにいて、毎日このベッドで寝て、点滴や検査をして、その中でできる遊びをして、それだけで、本当に頑張ってるし、えらいねってこと。(口に出して伝えるの。)

いっぱい泣いても、看護師さんに当たっても、いいよってこと。

この入院生活を乗り越えたことや病気と向き合ったことが、これからの人生でどれだけの糧になるかってこと。この経験は絶対的に、あなたの味方になっていくよってこと。

病気になったことは、可哀想なことなんかじゃ絶対ないってこと。




当時の私(小学2年生の私)から皆さんにメッセージ。

 

頑張ってなんて言わないでね。たくさん頑張ってるんだから。


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KEIKO
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