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旅を始めた中国人

旅をしていると世界の情勢を肌で感じることがたくさんあります。

ここ最近は日本でも中国人の旅行者を見かけない日はないというほどに中国人の観光客は増えましたよね。

中国の景気の減弱と騒がれてはいるけど、まだまだ中国人の購買意欲はすごい。

私が1回目の世界一周した2008~2009年はまだ日本人旅行者の方が多くて、海外の主な観光地に行くと日本語で話しかけられたり、いかに日本人を呼び込むか。というのが見て取れました。

それが数年後、2回目の世界一周に出た2013~2014年にはどうなっていたか?

日本同様、世界は中国人の旅行者であふれかえっていました。

シンガポールのカジノはほとんどが中国人でした。

パリやイタリアなどでは高級ブランドの紙袋を大量に抱えた中国人がたくさんいました。

観光地では我先にとセルフィで写真を撮りまくる中国人がいました。

世界が中国マネーで動いていると肌で感じました。

彼らの購買力、人数は日本の比ではありません。

「日本人観光客なんて相手にしてられん。」と世界の観光地が中国シフトしているのを見て、「ですよね~(^_^;)」という感じで見ているしかありませんでした(笑)

その一方で私の中で世界で嫌われている国民トップ3というのがあって、それが中国、アメリカ、イスラエルです。(あくまで私の独断と偏見です。)

その中でも中国はダントツです!

こんなことがありました。

私はイタリアでかばんが欲しくてお店を見ていると、店員さんに「あなたは日本人?」と聞かれました。

「そうです。」と答えると彼女は「やっぱり!日本人はとってもマナーもいいし、好きだわ。中国人はうるさいし、マナーも悪くて好きじゃないの。たくさんお金使ってくれるけど、ほんとは来て欲しくないの。」と言っていました。

こういうことはほんとに多くて日本人の私は何度も言われたことでした。

私はいつもこれらを苦笑いして聞きながら、あることを思っていました。

今の中国人の姿は、一昔前バブルの頃の日本人と一緒なのではないかと。

きっと当時の日本人もたくさんのお金を持ってブランド物を買いあさり、集団でやってきては騒いで、疎ましく思われてたときがあったのかもしれない。

これってもしかしたら慣れの問題に過ぎないのかもしれない。

海外に慣れた日本人が同時にマナーや常識も身につけていっただけなのかもしれない。

共産主義の国で生まれ育ち、情報もコントロールされてきた彼らが今世界に出てきて何を感じるのだろう。

自分の国では当たり前だと思っていたことが、よその国ではそうではなかったとき、彼らはどんな行動を取るようになるのだろう。

あと数年後には、中国のバブルがはじけて「もう中国人なんて相手にしてられん。これからはインド人を呼び込まなくては!」となっているかもしれない。

その一方で「中国人はマナーはいいけど、インド人のマナーは最悪だ!」なんて言われる時代が来るのかもしれないなぁ。

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